Luce Wald

フィギュアスケートは好きですか?僕は大好きです。

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

2015-2016シーズン 宇野昌磨

7

宇野昌磨

USクラシック 5位
スケートアメリカ 2位
エリック・ボンパール杯 優勝
グランプリファイナル 3位
全日本選手権 2位
四大陸選手権 4位
世界選手権 7位

SP:Legends
LP:トゥーランドット

開催地を意識したのかもしれない謎の音楽で滑ったSP。ジャンプの順番はシーズンの間に変わっていきました。4T 3A 3F-3Tでスタートしましたが、スケートアメリカからは3A 4T 3F-3Tに難度アップ。かと思えば成功率が低いからか四大陸では4T 3A 3F-3Tに戻し、最終的には4F 4T-3T 3Aになる予想の斜め上をいく成長でした。TCCでは4Fのインパクトにかき消されましたけど、演技後半に4-3を成功さえたわけですね。調べてみますと、これまでにSPの演技後半で4-3のボーナスをもらった選手はいないんですねえ。ボーナスがない時代にやった選手はいるかもしれませんけど、ひとまずこれもすごいということで。後半の2つのジャンプの助走を確保するために、TCCのスピンは前にギュッと詰め込まれました。でも3Aが終わったときには、他のプログラムでも3つ目のジャンプが終わってちょうどいい具合になっています。シーズンを通して、ステップにあまり変化はありませんが、最後の最後だけ変えました。グランプリファイナルから変えたんですけど、最後のところが曖昧になってしまうのを防いだのでしょう。素直にロッカーとカウンターをして、レベル4を取りにきました。作戦が功を奏して、変更してからは全大会でレベル4になりました。昌磨のもう1つ素晴らしいところは、USクラシックのSPのフライングキャメルを除き、LPも含めてスピンがすべてレベル4だったところです。ジャンプに目が行きがちですが、取るとこ取っているから、ミスが出ても高得点が出たのですね。トゥトントンして、「いくぜ!」と最初のジャンプの助走に入るのかっこいい。元が後半に4-3と3Aを跳ぶために作られていないでしょうし、振付のタイミングももちろんそうなので、チームチャレンジカップの演技は妙に軽く見えてしまったのかもしれない。やはり振付と合っている方がいいです。チェンジシットの後の「俺の右手が暴れだすぜ」的な振付が大事だから。前を向いてのスケーティングが目立つところは、これから改善していって欲しいです。ネイティブアメリカンの要素もある音楽らしいので、淡々とした中にも芯の強さを感じました。体を常に動かし続けるステップは、ネイティブアメリカンの土地ではなくなったビルが立ち並ぶ都会に、彼らの精神性だったり、精霊信仰が息づく様を表しているようにも捉えることができました。それも込みでの今の世界なんだよ!みたいな。そんなことを本当に演じているかは知らないですけど、勝手に解釈させてくれい。衣装はこれでよかったのかどうか。男女兼用っぽいデザイン。決してユニセックスではなく男女兼用。

シーズン全体の4Tの成功率は11/24と、半分を切っています。SPでのステップが足りないなどの軽微な減点を省くともう少し上がります。シーズン後半にかけて、LPでの4Tの成功率が下がってしまったのが残念でした。ジャンプの順番にも問題がありそう。そもそもシーズン最初は、冒頭2つが4Tでしたから。そのうち1つを後半に移し、世界選手権では2つの3Aまで後ろに移し、TCCでは4Tが両方後半にきて、3A-1Lo-3Fまで跳ぶクレイジーさ。クレイジーゴナクレイジーだわ。でもこれはフィギュアスケートにおける1つの理想形なわけです。だって、1.1倍ボーナスが取れればTESが上がってハッピーですし、大半のプログラムがハイライトを演技終盤に持ってきているわけだから、演技終盤に高難度のジャンプを成功させれば盛り上がるのは当然。でも実際そんなことはできない。でも昌磨はやってしまった。志高すぎ&スタミナありすぎで怖いぐらいです。ジャンプ3つの後のエレメンツの順番を入れ替えたのは世界選手権の前。スピンステップスピンだったのが、ステップスピンスピンになりました。後半のジャンプを前に、先にステップを終わらせて一息をつくという戦略だと思いますが、チャチャチャンチャン!って盛り上がるところでスピンをするから、音楽と合わなくなりました。ジャンプに力を入れすぎた弊害が。ステップをしてキャメル、その後の「俺の右手が」振付、さらに3Loと3Sと後半に向けての期待感を煽る構成だからこそよかった。世界選手権とTCCで覚えたコレジャナイ感は、ここからくるものだったのかもしれません。3度鐘をついて向かうクライマックス、そこでの2A(3A)-1Lo-3Fは盛り上がらないはずはないし、クリムキンイーグルはやっぱり盛り上がるし、ハイライトがきちんと作られたいいプログラムだと思います。TCCの構成でジャンプに流れがあって、きれいな演技をしていたら鼻水とよだれが一変に流れるほどホゲーーーっとしていたことでしょう。エレメンツの順番を変えてスピンと音楽の表現が気になった以外に、シーズン最初から気になることはボーカル。テレ朝ちゃんのせいでパヴァロッティの声に慣れてしまっているせいか、声の軽さが浮いているように思えてなりません。でも、これを歌っているポール・ポッツの成功劇をなぞって、昌磨にも成功して欲しいという思いが込められているのだとすれば納得はできます。そうではないのなら、普通のオペラ歌手の音源の方がベターでした。これは単なる僕の好みですが。

今シーズンは気分がハイになることが多いのか、単に大きくなって対応力が上がったのか、声が大きくなりインタビューに普通に答えるようになりました。嬉しいような寂しいような。でも「すぃいずわるどしるばめだりすと、まいふれんどふろむじゃぱん、さとこみやはーら by カンペ」や「みやはら・・・・・さとこさん」など、まだまだ英語に対する対応力では安心の昌磨力を発揮しております。これもいつか変わる日がやってくるのでしょうか。

TCCで成功した4Fは、ISUから正式に認定を受けまして、昌磨は歴史に名前を刻んだわけです。これからますますの活躍が期待されます。でも、ワールドは気を張りすぎて、ぐちゃぐちゃになっていましたから、TCCみたいに楽しむ気持ちも忘れないで欲しいです。表彰台に乗るのも慣れたと思うので、隣の人とは腕ではなくて、肩を組んだり、腰に手を回してくださいね。

7 Comments

6番 says..."えーゆーさんへ"
えーゆーさんへ

たしかに成長速度が掛け算のようでしたね。PCSがトップ勢と並んでもおかしくないですね。昌磨がノーミスで、トップに複数のミス出ようものならひっくり返っても驚きません。英語はたどたどしさを堪能したいので、じっくりでお願いしたいです。
2016.05.19 07:23 | URL | #q2p5Nno. [edit]
えーゆー says...""
6番様こんにちは

昌磨は昨季が他の人の三年分くらい成長したので、今季は身に着けたことを安定させて行かなきゃな・・なかなか難しいなと思ってました。ワールドまでは。
昔の柔道の漫画で「普通は足し算だけど、あいつは掛け算で成長していく男なんだ」って言葉があったんですが昌磨はそのタイプなんですかね。
PCSの評価もすでにトップの次くらいまで来てて、来季に羽生君と並ぶとこまで上がってきても誰も驚かないだろうなあと思ってます。
オフはよく寝てケガだけは気を付けて、あと英語力はじっくり磨いて、野菜もたくさん食べて、来季に備えてほしいです。
2016.05.17 20:37 | URL | #- [edit]
6番 says..."Disney 鴨さんへ"
Disney 鴨さんへ

基礎点で大きく水をあけられていた昌磨が4Fを習得したことにより、同じステージまで上がってきましたね。まだクワド1本分の差はありますが、PCSの高さがありますし対決が楽しみです。
2016.05.17 07:02 | URL | #q2p5Nno. [edit]
Disney 鴨 says...""
こんばんは。
今季の宇野ぴょんで、1番のサプライズは、シーズン最後のTCCで、4Fを入れた理由が、気分転換のためだったということです。また、今年の世界選手権で、宇野ぴょんが、7位に終わり、ボーヤン選手が、銅メダルを取ったことで、来季は、GPSから、彼らの対決が始まることが、濃厚だと思います。
2016.05.09 21:19 | URL | #aMuv07jE [edit]
6番 says..."拍手をくださったLさんへ"
拍手をくださったLさんへ

拍手ありがとうございます。おおおおお!バルセロナにボストンにアメリカのどこか!すごいですね。技術だけではなく、中身も成長しすぎていて、中に何か寄生しているのではないかと思うほどです。半年後にはきっと英語がペラペラに・・・。
2016.05.09 04:49 | URL | #q2p5Nno. [edit]
6番 says..."Creaさんへ"
Creaさんへ

後半4T-3Tすごいことなのに結構な人が忘れていましたよね。今回プロトコルを見るまで気づかず「あ、そういえば」となりました。無尽蔵のスタミナで来シーズンはどんな謎構成をしてくれるでしょうね。
2016.05.09 04:39 | URL | #q2p5Nno. [edit]
Crea says...""
今季は昨季のジュニアワールド1,2の活躍が素晴らしかったので楽しかったですね。
SPは謎音楽過ぎて乗れませんでしたが、TCCで覆りました。
そういえば後半4T-3Tで加点ってwそりゃあの点ですわ。
FSはステップの音ハメはJOが一番だったかなぁと思います。
TCCの鬼構成+体力があるのは凄すぎてw
名実共に世界のトップクラスに入ったと思います。
怪我に気を付けて来季も頑張ってほしいですね。
2016.05.07 18:17 | URL | #izVa12PI [edit]

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