Luce Wald

フィギュアスケートは好きですか?僕は大好きです。

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

2015-2016シーズン ポリーナ・エドモンズ

4

ポリーナ・エドモンズ

スケートカナダ 6位
ロステレコム杯 4位
全米選手権 2位

SP:月光
LP:風と共に去りぬ
EX:California Dreamin'

エドモンズの1番の問題点は、緩急がなく味気ない演技になりがちなところでした。ラテン、フラメンコと過去2シーズンのSPで滑ってきましたが、振付の面で魅了されることはあっても、スケートを見て「ああ、うっとり」ということはありませんでした。それを覆してくれたのが月光。今シーズンは滑り出しから違います。方向転換をする度に、グンッと伸びます。3Fの前の小さなスパイラルのようなムーブメントはグンッと進みました。昨シーズンまでなら、スッとは進むけれど、グンッと進むことはありませんでした。スッからグンッへとスケートが昇格しました。彼女はジャンプの助走が長くなりがちなので、スパイラルは、トランジションを途切れさせない効果があると共に、スケーティングスキルのアピール、さらに3Fのスケーティングムーブメントとしても使えるという一石三鳥の役割も果たしております。フライングシットスピンは特別変わったものではありませんが、腕の長さを生かした美しいエレメンツに仕上がっていると感じました。このプログラムにおける彼女のイメージが、月夜に照らされた湖にかかる木の枝と発言していたと思うので、フライングシットからステップでの腕の美しさは、風に吹かれて音を立てて揺れる木の枝を表現するに相応しいものだったと思います。ワルツジャンプからの体の残し方がなんとも言えない美しさです。ゆったりとしたステップなのですが、もっさりしておらず、シンプルに「きれいだ」と思わされます。得意のキャッチフットツイズルで音楽の勢いが増して行きコンビネーションスピンに。足換え前のシットポジションでの手の表現が素晴らしいです。フィニッシュのタイミングもよかった。このプログラムがカチッとハマったのは、姿勢の美しさの影響でしょうか。美しい旋律であればあるほど、それが求められるでしょうし。それと、このプログラムはポーズを決める箇所がかなり多いんですよね。ルディの好みなのだと思いますが、そのポーズが音楽のアクセントと一切ズレていないんです。それに加えてエレメンツの入りと出のタイミングが完璧。間の取り方もいいです。美しく滑るところは滑り、カチッときめるところできめる。新たな力を身につけました。

風と共に去りぬは、競技としてはかなり珍しい髪を下ろしての演技でした。くるんくるんに髪を巻いて演技をする姿は、まさに女優。ジャンプは前半に2つ、後半に5つの構成です。エレメンツの順番は、ジャンプを1つやってからステップというとても珍しいものになっています。体力的には2つジャンプをして、しっかりと息を整えたいところでしょうけど、構成としてはこのプログラムの方が盛り上がる。難しいことだけれど、理想を追い求めた結果、成功に繋がりました。そして凡作になってしまうことも防ぎました。わくわくする順番じゃないですか?彼女のジャンプの中でも助走が長くなりがちな3Loは、体をぶんっと振って描いた弧の先で跳びました。昨シーズンはじょそーーーーーうジャンプ!だったので、変わっています。3Fの前は昨シーズンよりもスリーターンを1周分多くしました。スリーターンをしてから「いざっ」と溜めて跳ぶ選手でしたから、こちらも変わりました。完璧に隠せているとは言いませんが、大幅な改善です。2Aは3Fの盛り上がりと音楽で助走の長さを掻き消していました。2つ目の3Loはそんなにでしょうか。表現に目を向けてみますと、ステップでは焦点の定まっていないような表情から、音楽に合わせて目力を一気に強めておりました。決意を秘めたような表情、結婚、戦争、身近な人たちの死。これが3Lo-2Tあたりでしょうか。紆余曲折により自分を知り、強く生きていこうと誓う主人公の気持ちを、駆け抜けるように表現しました。男からすると、風と共に去りぬの主人公スカーレットの行動や心境は理解しがたいものがあり、すごいと思う反面引きました。この演技はわがままな面と、たくましい面の両方を感じられるものでした。同じ映画の曲でも4曲を繋げると、ぶつ切りになることもありますが、1曲ごとの演じ分けが非常に明確で、場面転換が分かりやすかったので、気になりませんでした。単に映画のストーリーを演じているだけではなく、エドモンズが主演のショートフィルムを見ているような気持ちにもさせられました。風と共に去りぬは超有名なのに、トップ選手が使うことはほとんどありません。風と共に去りぬプロの代表になる作品でした。

今17歳でシニア3シーズン目。昨シーズンから徐々に肉付きがよくなり始めましたが、どれだけの節制をしているのか分かりませんが、試合のときにはめちゃくちゃ細いです。さすがにシーズンオフは体が丸くなると思っていたのですが、昨シーズンのオフも細さをキープし続けていました。そして今シーズンに入っても、一気に体型変化がくることはなかったです。体の調子崩さないか心配になります。靴の問題と怪我でチャンピオンシップスには出られず、シーズンが終了しましたが、弱点の緩急と助走の長さの改善に取り組んで、今シーズンはとても上達しました。アシュリーとゴールドもうかうかしていられません。ルディの振付がバッチリハマっていますので、このタッグはこれからも続けて欲しいです。

エドモンズさんはインスタで謎のおしゃれ写真をアップしているので、フォローしてみましょう。

4/20 glaze it

Polina Edmundsさん(@polinaedmunds)が投稿した写真 -


TCCではナムナムからのプロムのお誘いを受けるなど、ティーンらしいキラキラした場面を見せ付けられました。うらやましすぎて高校生に戻りたい。

4 Comments

6番 says..."匿名のIさんへ"
匿名のIさんへ

なるほどなるほど。たしかに家庭環境は大いに影響してそうですね。お母様がスケートのコーチだというのも、節制に繋がっているのかもしれません。

プロムに出られなくて残念ですが、同じコーチになりますし2ショットにも期待ですね。青春すぎてまぶしい・・・。
2016.05.17 07:08 | URL | #q2p5Nno. [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016.05.10 20:58 | | # [edit]
6番 says..."Creaさんへ"
Creaさんへ

せっかくいいプログラムに恵まれたシーズンに怪我で残念でした。でも、力がついてきたということが十分に分かったので、来シーズンも期待が持てそうです。全米女王も十分ありえますね。
2016.05.09 04:35 | URL | #q2p5Nno. [edit]
Crea says...""
ポリエドは今季かなり成長しましたね。
どちらのプログラムもとても良かったので、怪我でシーズン後半に観られなかったのがかなり残念でした。
怪我が早く治り、来季は是非全米女王を目指してほしいですね。
2016.05.05 17:10 | URL | #izVa12PI [edit]

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