Luce Wald

フィギュアスケートは好きですか?僕は大好きです。

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

2015-2016シーズン アダム・リッポン

4

アダム・リッポン

フィンランディア杯 2位
スケートカナダ 4位
ロステレコム杯 4位
ゴールデンスピン 2位
全米選手権 優勝
世界選手権 6位

SP:Who Wants to Live Forever
LP:ビートルズメドレー
EX:Whole Lotta Love
EX:O

3Fか3Lzかで軌道に違いは出てきますが、シーズンを通して振付に大きく手を加えることはしていません。最初のジャンプを降りて、Who wants to live foreverの歌詞が1度目に出るところの表現が素晴らしいです。フウォぐらいのところで、最初のジャンプの空気を一旦止めて、3Aまでの空気を作る。会場に対しても「さあ、いくぞ」と語りかけるようです。直接バリバリに区切っているわけではなく、すごく感覚的な話なのですが、そう感じます。3Aはインサイドアクセルから入っています。彼の3Aは体が反りすぎることが失敗の要因になるので、直前にインサイドアクセルを入れるぐらいの無理な体勢を取った方が、案外踏み切りがしやすくなるのかもしれません。その後のステップシークエンスの時間は約40秒で、ごくごく平均的な時間。でも彼は必須のターンを踏むときも簡単に処理できてしまうから、普通のものよりも早く終わるように感じさせられます。ジャッジ席前で手をついて滑るムーブメントがあり、あまりステップシークエンスっぽくないのもそう感じさせる一因でしょう。コレオシークエンスっぽいです。3つ目のジャンプに向かうときは、足を踏み変えてスピードを出し、イーグルも入れます。ジャンプを跳ぶタイミングがボーカルとボーカルの隙間なので、ジャンプの成功によって沸き上がる歓声が、それ以降のボーカルを盛り立てる楽器の1つのように聞こえます。ここはとても計算されていると感じました。爆発したように腕を開いて美しいシットスピンへ。腕のしなりが素晴らしいです。レイバックスピンはアメリカ女子顔負けです。フリーレッグこそ脚の長さのハンデがあるのでどうにもなりませんが、体のラインが美しいです。決めポーズは体を反らせたものと、ワールドから変更した体を起こした状態のものがあります。どちらがいいかはお好みで。僕は体を反らせた派手なフィニッシュの方が好きなのですけど、このプログラムは天使をイメージしているらしく、あまり派手すぎるとそこからは外れてしまうでしょう。当てはめるとすれば後者のポーズの方が適していると言えます。衣装は直接的に天使を連想はさせないけど、天使っぽい衣装を目指しているらしいです。だから羽はついていないけれど、天使っちゃ天使っぽい白いものはついています。羽が描いてあったらネタ衣装になりそうなので、これは正解っぽい。ロシア人なら絶対羽描いちゃいますよね。

SPに比べるとかなりいじられたビートルズメドレー。スケートカナダの後にYesterdayからBlackbirdに曲が変わりました。細かな腕の振りの変化はありますが、大きく変わってはいません。ワールドではナショナルよりも冒頭の4Lzに入るタイミングが早くなりました。ウォーレイも入れるようになったので、いかにもジャンプ跳びますよ!というプログラムになってしまうのを防いでいます。ステップはかなり手が入りました。前半にある頭を下に振る動きは、最初はがに股でしたが、最後には片足を伸ばした状態でするようになっていました。Get backのボーカルに合わせた立ち止まっての振付は2つから1つに減りましたし、その後のGet backでウィンドミルの次に肩膝をつく動きも削除。腕を開きながらとてとてと歩く振付は、ウッ!のポーズに置き換わりました。後半の3Aの着氷後にロッカーを踏んでいたのは、足ついて振付が簡単になりました。コレオシークエンスにあるバレエジャンプの直後のチョクトーがモホークに置き換わったでしょうか。4Lzの前後を除き、プログラムの難易度と密度は落ちたと思います。プログラムをハッピーなものにしたくて、曲を変更したというのは大正解でした。元々Blackbirdが入っていたかのようにしっくりきます。プログラムに入っていたジェフリー・バトルっぽさは、かなり省かれてしまいましたので、この振付を依頼した意味はあったのかと疑問に思います。Get backで本来見せて欲しい、歯切れのよさというものまで、リッポナイズされておりました。最初のプログラムの4曲の構成のメリハリが50 70 30 80ぐらいで設定されていたとすると、50 60 30 65ぐらいまで落ちてしまったと思います。もちろん好みではあるんですけど、スケートカナダ、ロステレコム杯、全米、ワールドと繰り返し繰り返し演技を見るうちに、僕はそう感じるようになりました。1つ殻を破るという意味で、リッポンに今までなかったものを最後まで貫いて欲しかったという気持ちが強いです。編曲はとてもよかったです。ビートルズプログラムは、有名な曲が多いだけにおかしくなることが多々ありますので。メリハリ不足なだけで、表現も好きでした。誰もが笑顔になる演技で、お子様も安心して見られます。お酒で乾杯イェーイではなく、甘いものとジュースが並んだビビッドな世界で、いろんな人種の人がわいわいしているイメージ。ヒッピーよりもっとソフトで健全な感じ。

リッポンさんの天敵3A一覧
FT 3A 8.50 -1.83
FT 3A-1T 8.90 -1.00
FT 3A 9.35 x 1.50
SC 3A 8.50 0.71
SC 3A-2T 9.80 0.43
SC 3A 9.35 x -3.00
RC 3A 8.50 1.29
RC 3A-2T 9.80 1.00
RC 3A 9.35 x 1.29
GS 3A 8.50 -1.00
GS 3A-2T 9.80 1.20
GS 3A 9.35 x 1.00
USN 3A 8.50 1.57
USN 3A-2T 9.80 1.14
USN 3A 9.35 x 2.00
WC 3A 8.50 1.00
WC 3A-2T 9.80 1.43
WC 3A 9.35 x 1.14
TCC 3A 8.50 -2.40
TCC 3A-2T 9.80 1.20
TCC 3A 9.35 x 1.80

16/21の成功でした。抜けは1本もなしで、転倒は1回だけというかなり優秀な結果でした。これは3A得意と言ってしまっていいのでは?苦手克服ですね。4Lzは今シーズンも成功はありませんでした。勝負に勝つために入れ続けなければいけないでしょう。4Tも4Sも入れたことはありますが、どちらも成功はありません。ここは4Lzを貫いて欲しい。+2がもらえるスピンと安定したジャンプ。あとは4回転だけ!

アメリカ男子のエキシとは思えない気合の入ったO。アボットくんのプログラムの振付でおなじみベンジー・シュウィマー作です。鳥です。飛んでいます。解き放たれたように飛んでいます。群れの中にいる1羽の鳩が、たった1羽のパートナーを探すというプロットがあると解釈しましょう。鳩は生涯連れ添う鳥だそうなので。

カミングアウトをして、重荷が下りたのか、今シーズンはとても楽しそうに滑っていました。言わずとも分かりきっていたことですが、メディアを通じて大々的に言うというのは大変なことなのでしょう。解き放たれた結果、スケスケ衣装で乳首を開放しまくり、佐伯チズ的な髪色にもしておりました。あまり毛根が強くなさそうなので、無理は禁物ですよ。衣装は友達に作ってもらっているらしく、スケスケは友達の趣味なのかもしれません。来シーズンも透けさせてくるのか楽しみです。

4 Comments

6番 says..."太郎さんへ"
太郎さんへ

変なビートルズメドレーが多い中で、これは優秀なメドレーでしたね。これからピョンチャンまでずっとメドレーにしますか。
2016.05.09 04:42 | URL | #q2p5Nno. [edit]
6番 says..."匿名のNさんへ"
匿名のNさんへ

アクセルの前ののけぞり具合がすごいときは、うわああああコケるコケると覚悟する目印にしています。でも今シーズンはそういうことが少なくて、弱点を克服してきたんだなと思いました。
2016.05.09 04:00 | URL | #q2p5Nno. [edit]
太郎 says..."ビートルズメドレー"
今季のビートルズメドレー、僕的には大変お気に召しました(笑)曲編がなかなかあっていてよろしかったと思います。来年はfleetwood macあたりのメドレーして欲しいです。めどれー、好きです(笑)
2016.05.08 12:55 | URL | #- [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016.05.02 09:57 | | # [edit]

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