Luce Wald

フィギュアスケートは好きですか?僕は大好きです。

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

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好きなやつら

ベストプログラムには上がらない。でも好きというやつら。

安藤美姫 2008-2009シーズン EX「ボレロ」
シェヘラザードやカルメンで作り上げられた彼女の強いイメージを刷新させたプログラム。1、2年前にもボレロを滑ったけれど、このバージョンの方が好きです。「あ~彼女ってこんなに表現できるんだ」って思わせられました。僕の中で安藤美姫=ジャンプから、安藤美姫=表現になったプログラムです。

フェデリカ・ファイエラ&マッシモ・スカリ 2007-2008シーズン FD「愛のイエントル」
マッシモさんが髪が長かった最後の瞬間。今思うとそんなに似合わない。トリノあたりはロン毛ブームだったのだろう。愛のイエントルの代表作はなんだろうとなったときに、これが1番に思い浮かびます。後半のステップがボーカルの旋律にピッタリです。リズムの変化があるので、今のルールでも恐らく違反はとられないです。前半にビートがないのは違反がとられそうです。映像の最後の順位表のホフノビとベルアゴの点差すごーいと思ったんですけど、2009年、2010年、2011年、2014年もメダルや優勝争いで0コンマの戦いでした。競らないのがマイノリティ。

エミリー・ヒューズ 2006-2007シーズン SP「カルメン」
死なない師匠。健康的なボディ、きれいなトゥジャンプ、ドヤスパイラル、ドヤレイバックスピン、ノースリーブ衣装、溌剌とした笑顔、ドヤ顔フィニッシュ。アメリカ人を煮詰めたような存在。死ななくてもいいじゃない、自衛できてしまうもの。このプログラムをカルメンとして見ていないかもしれない。「エミリー」だな。定期的に見たくなるネタカルメン。そんなエミリーも今ではGoogleの社員。頭いいなあ。

ケイディー・デニー&ジェレミー・バレット 2010-2011シーズン SP「今ひとたび」
バレエでジャーン!ジャンジャンジャーン!とポーズを決める、今でもなお止むことを知らないメガネコーチの戦法から脱却を図ったかのように思えるロマンティックなプログラム。下向きデススパイラルはすごいけど、あんまりきれいだとは思えないな。記憶から消滅していた下向き。ワールド6位になって、ここからどうやって点数を伸ばしていくかというところで、試行錯誤の跡が見えます。でも引退するまでデニーのスケーティングは上達しないままだった。そこが伸び悩みの1番の理由だったなあと。5年前のジマーマン後光が差してる。

ジェレミー・アボット 2009-2011シーズン EX「At This Moment」
久しぶりにこのプログラムを見ました。これマイケル・ブーブレ先生だったんですね。普通の歌詞の普通の曲なのに、振りを大きく感情を込めてやるから引き込まれるんです。これが他のアメリカ男子だったら、「はいはいはいはい、こういうやつね」となってしまうところです。アメリカ得意の普通曲を、それなりの雰囲気でサラーっと流さない気合の入った振付に引き込まれます。そしてこれを見たとき思ったのが、「この人はおじさんになっても、プロスケーターでやっていくんだろうな」ということ。ジャンプは跳べなくなっても、有香さんのようにスケーティングはキープできます。5年経って、実際有香さん線に乗車していますし。

ジェイミー・サレー&デヴィッド・ペルティエ 「Scream」
離婚直後の2010年ぐらいに滑っていたプログラム。いけないことだと思いつつも、背景を重ねながら見てしまう。プログラムそのものはめちゃくちゃかっこいんです。マイコー兄妹のボーカルに合わせた、キビキビとした動きと険しい表情がいい。現在サレーは再婚して子育てに励んでおります。ペルティエはショーに出演し、アイスホッケーチームのスケーティングコーチの仕事をしています。ペルティエは年齢のこともあり、おハゲになられてきました。

ライアン・ブラッドリー 2010-2011シーズン SP「Boogie Woogie Bugle Boy」
ブラッドリーを勝たせる気だった2011年の全米選手権。でもPCSは辛辣なところがアメリカのジャッジらしかった。底抜けに明るい米兵さん。明るいプログラムがそれほど好きではない僕ですが、第2次大戦の米兵さん系統だけは別腹でありまして、こういうの大好き。この全然スケートが滑っていかないところも愛おしい。最後の尻プリンとしたポーズかわいい。これは思わず、プリーズギブミーチョコレートですわ。2011年の世界選手権が日本の予定だったから、これを滑ることを心配していたブラッドリーさん。でもそんなこと気にしていた日本人はいなかったという。

ペルネル・キャロン&マシュー・ジョスト 2008-2009シーズン OD「Basin Street Blues」
お腹下しそうなぐらいオシャレなプログラム。オシャレピラミッドのかなり上の方に位置しています。高級娼婦とインテリマフィアのラブコメ映画を見ているような気持ちになります。スピンの後から始まるスウィングのパートが好きで、アメリカが舞台なんだろうけど、フランス人のエッセンスも混じったやりすぎてない色っぽさとか、どこをとってもオシャレ。ジャケットにこんな使い方があるなんて・・・というフィニッシュ。キャロジョスで続けてたらユーロのメダル1個ぐらい取ってそうだけど、キャロジョンはキャロンが楽しそうだったから、それはそれでよかった。

ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ 2012-2013シーズン FD「ローリングストーンズメドレー」
これはいいプログラムなのか?分からない。このプログラムはペシャブルとしては珍しく、男性主体になっているように見えるから新鮮だったのかもしれない。1番演技がいいと思ったのが初戦の中国杯でした。この中国杯の瞬間が、ファビアン・ブルザのフィジカルのピークだったと思います。元々先生が同じだけあって、フランスの男性ダンサーは似た滑りしてんなーと思います。ファビアンは性格が分からないし、楽しんで滑ってるのか演技してるのか分からなかったし、キスクラに座ってても何考えてるか分からないし、変なTシャツ着るし、プライベートがまったく見えない。よく分からない人だった。

アリオナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコビー 2013-2014シーズン EX「ネッラ・ファンタジア」
2006-2007シーズンのLPのアレンジバージョンです。競技プロのアレンジバージョンは、元より劣ってしまうことが多いのですが、このプログラムはエキシビションの方が好きです。今シーズンはチョクベイのSDでイル・ディーヴォが使われていて、「なんか違う」となりましたが、エキシビションだと映えるんですよー。雄大な歌声に負けない滑りですしね。歌声が響き渡っている熱帯雨林を、ヘリから空撮してるぐらいの雄大さ。

シンシア・ファヌフ 2008-2010シーズン LP「クレオパトラ」
時にヘビのように妖しく、時にハヤブサのように気高さを感じるような表現でした。クレオパトラという人物は有名だけど、演じるとなれば、何をどうすればいいのか分からないし、どういう風に見れば正解なのかも分からない。これは、そんな「分からない」を埋めてくれたプログラムでした。クレオパトラプログラムの指針になりそう。安藤さんもクレオパトラを滑っていましたが、個人的にはファヌフに軍配でした。

町田樹 2014-2015シーズン SP「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」
このプログラムは「こうやってできたらいいなー」の具現化だと思うんですよね。4-3降りてトランジションでバレエジャンプ、止まってポーズとったらかっこいいじゃないですか。3Aの前後に振付入れられたらかっこいいじゃないですか。スピン2つ続けてやっても、その間にターン入れられればトランジションが上がって理想的じゃないですか。音楽に合わせて終盤に3Lz入れ、直後にスピン回ればかっこいいじゃないですか。決め決めポーズできたら演技締まるじゃないですか。でもできないですよね、普通は。詰め込みすぎで1つ失敗したら演技が崩壊しますもん。「かっこいい」をパンパンに詰めまくって成立させたのがこれ。このプログラムの完成形は夢の中で見ましょう。

たまの懐古。

週末はネスレ杯だー。ミニマムー。

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