2015
09.28

カタリナ・ゲルボルト 引退

http://rsport.ru/interview/20150924/866220577.html

カタリナ・ゲルボルトが引退を発表しました。最初に出た引退報道は飛ばし記事の類だと思っていたのですが、すぐにこれが出ていました。JGPやネーベルホルン杯に紛れてしまっていました。すごく長いインタビューを取っているのでかいつまんでお届けします。

私の人生をひっくり返すような出来事は突如として起こった。私は自分の選手としてのキャリアが続いていくことを待ち望んでいたけれど、全てが上手くいくことはなかった。選手としては引退し、コーチとしてサンクトペテルブルクからモスクワへ移ることになる。CSKAモスクワからコーチになるオファーを受けた。そこにはアルチョム・ボロデュリンやアリーナ・マルティノワなど、多くの引退した選手がコーチとして選手の手助けをしている。

1月半~2ヶ月前から小さなスケーターの指導をしていて、スヴェトラーナ・ソコロフスカヤとエレーナ・ブイアノワの元で仕事をしている。彼女たちが大好きだし、きっと彼女たちもそう思っていてくれると思う。プルシェンコのアイスショー"スノーキング"で引き続き仕事をすることにしていて、11月にはサンクトペテルブルクで、1月にはモスクワでショーに参加する。

アンドレイ・コシツィンとはペアを組もうと思ったけど、彼にはスポンサーがいなかったから常に財政的な問題がつきまとっていた。そのためトレーニングをするための時間も取ることはできなかった。私は5番や6番になりたいわけじゃなくて、トップ3に入ってヨーロッパ選手権や世界選手権で戦いたかった。そのゴールを設定するなら、どうしてもお金の問題は、このスポーツをやる上で切り離すことはできない。

今シーズンのロシアのペアではストルボワ&クリモフがいい。トップで争えると思う。今シーズンのプログラムは100%のヒット。ヴォロソジャル&トランコフがカムバックを果たすのは容易なことではないと思う。大技時代にある中で彼らは新しいものを見せられてはいない。彼らはもう若くはないから。テストスケートでは上手く滑ったが、ストクリの方が自信を持っていると思うし。

私は完璧主義者で自分のやったことには完全には満足できず、自分を省みてきた。常にもっとよくなろうと努力してきた。もっといいキャリアにできたと悲しく感じることもある。ペアではパートナーを見つけることがとても何よりも難しいとも思った。でもそれも受け入れて、次に進むことを決めた。私はオリンピックチャンピオンになる運命じゃなかった。オリンピックチャンピオンを育て上げる運命だったんだと。それを信じて、今はコーチ業に励んでいる。

怪我がなければ、あと1シーズンあれば私たちは別の道を歩めていたことだろう。サーシャ(アレクサンドル・エンベルト)の考えは分からないけれど、私たちはサンクトペテルブルクでのサポートを打ち切られていて、彼はモスクワから誘いがきた。彼にはそれを受ける権利があったから、私にはそれを咎めることはできない。彼と滑っていたかったけど、もうそれは過去のこと。憤りなどはなくて、経験として受け止める。今私には新しい人生、ゴール、目標があるから。

サンクトペテルブルクには仕事を探すためにいたわけじゃないから、スヴェトラーナからコーチの打診を受け、CSKAモスクワと契約をした。

アンドレイと練習をしているときに練習する場所がなかった(ワシリエフから離れたから)とき、アレクセイ・ミーシンに連絡をすると私たちのことを受け入れてくれた。私が去ったとき憤りがあったかもしれないけれど、でもミーシン夫妻と今ではいい関係でいると思う。スヴェトラーナは私がペアに行くことを決めたときに涙を浮かべてくれた。上手く行かなかったら戻ってきていいよとも言ってくれた。他にもタマラ・モスクヴィナ、アルトゥール・ドミトリエフ、オクサナ・カザコワ、オレグ・ワシリエフなど素晴らしいペアのコーチたちと仕事をすることができた。

悔しさもあるけれど、次のステップへの強い決意を感じるインタビューでした。次の1シーズンをエンベルトとやれていれば・・・という気持ちはあったのですね。でも支援がないから仕方ないとも。サンクトではなくコーチ業をモスクワでやるというのは、いかにロシアのスケート界がモスクワに傾いているのかが分かります。ほんとサンクト選手少ない。コーチたちのことを語っているときに、ミーシン夫妻が行き場所のない自分を引き取ってくれたという箇所。これは感動しました。「女性はシベリア鉄道を建設するのに向いている」を発言したコーチとは思えない。選手のことを大事に思っている素晴らしい先生なのですね。そしてペア転向を決めたゲルボルトにソコロフスカヤがかけた言葉も涙を誘います。

オリンピックチャンピオンの名前がつけられ、スケートを始めた少女は"私はオリンピックチャンピオンになる運命ではなかった、オリンピックチャンピオンを育て上げる運命なんだ"とまで言うようになりました。鼻にチューブを入れながら、カルメンを滑ってから早くも7年。これからの彼女を応援せずにはいられません。
コメント
がぶりんちょさんへ

つくづくカップル競技の難しさを感じますよね。そして彼女自身もそれを分かっているからこその、発言の数々でした。エンベルトとやっていきたかったんですね。苦労した分幸せになって欲しい。幸せを願わずにはいられないです。
6番dot 2015.09.28 20:57 | 編集
ジュベールとの件でゴタゴタあったと思っていたのですが、彼女にとってパートナーを省みるとエンベルトだったのですね。サーシャと解散した後、コーチ業務を誘われたけど、それを断りペアチームの練習の中、彼女だけが一人で練習する映像を見たときはウルッときました。シングルではスルツカヤ、ソコロワが抜けた低迷期のロシアを支え、ペアではパートナー探しに苦労した印象ですが、スケートを愛しているのがよく分かるインタビューです。コーチ業だけでなく、彼女の人生全てがより良いものになって欲しいですね。
がぶりんちょdot 2015.09.28 20:29 | 編集
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