2015
08.31

ジャンプの覚え方(非正攻法)

フィギュアスケートファンになっての第一関門、それはジャンプの種類を見分けること。ここで躓いてしまう方もいると思います。ジャンプの種類は全部で6種類あります。難しい順にアクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トゥループ。踏み切る足と踏み切り位置によってそれは分類されますが「そんな一瞬の間に足元を細かく見られない!」というのがジャンプを覚えるときに躓く理由。そんなわけで今回は僕がどうやってジャンプを覚えたかをご紹介しましょう。これはあくまで見分けるためだけのものです。

さてまずは日本スケート連盟のホームページに乗っているジャンプの定義を見てみましょう。
http://skatingjapan.or.jp/figure/trick.html
ざっくり説明すると
アクセル:唯一の前向き踏み切りのジャンプで他のジャンプより半回転回転数が増える。
ルッツ:左足のアウトエッジで踏み切り右足のつま先をつく。
フリップ:左足のインエンジで踏み切り右足のつま先をつく。
ループ:右足のアウトサイドエッジで踏み切る。
サルコウ:左足のインサイドエッジで踏み切る。足がハの字になりやすい。
トゥループ:右足のアウトエッジで踏み切り左足のつま先をつく。
このような感じ。でもこんなの言われても分からないから覚えられないんですよーーー。永遠に覚えられませんよー。

こういう説明書きを読んでもさっぱり分からなかったんです。だから映像を見まくって選手それぞれの跳び方を覚えてしまう!という荒業を使いました。

覚えた順番は
1.アクセル・・・前向き踏み切りだから子供でも覚えられる
2.コンビネーションのトゥループ、ループ・・・うんしょとやるのがトゥループ、ビュンとやるのがループ
3.ルッツ・・・すっごい後ろ向きに長い間一直線に滑る
4.フリップ・・・ルッツと同じように一直線に滑るけどジャンプの前が忙しいやつ
5.トゥループ・・・簡単そうに足つくやつ
6.ループ、サルコウ・・・最難関。ジャンプの前がぐるぐるしてるやつら
もちろんそれぞれの跳び方があるのであくまでも傾向としてですが。

実際に演技で説明すると頭の中ではこんなことになっています。

まず覚えるために使ったのが安藤美姫先生の2006年スケートアメリカのLPの演技。ジャンプの順番は3Lz-3Lo 3S 3F 3Lz 3T-2Lo-2Lo 3F-2Lo 2Aです。まず最初のルッツです。彼女のルッツは助走が長く後ろを向いている時間が長いですよね。だからすごく覚えやすい。ルッツはずっと後ろ向きで滑るやつです。そしてループは間髪を容れずに1本足だけで踏み切るやつという覚え方。サルコウはぐるぐるしながら両足(実際は違う)で踏み切るやつ。フリップは足を前にピンピンと出してから踏み切るジャンプ。ルッツみたいにまっすぐだけど足ピンピンするのが見分けるポイント。そして後半のルッツこれも後ろ向きがながーーーい。トゥループはフリップみたいな足ピンピンしたかと思ったら違う?違う側の足で踏み切ってる!!!2つ目のフリップ、はいはいこれも足ピンピンしてから踏み切ってますね。アクセルは前向きだから大丈夫。 本当にこういう風に覚えました。これを主要な選手の分やっていけば他の選手にも共通項が見つかるのです。

次は髙橋大輔先生の2006年の全日本選手権のLPの演技。ジャンプ構成は1クワドと6種8トリプルです。ジャンプの順番は4T 3A 3A-2T 3F-3T 3Lz 3Lo 3F 3Sです。まずこの順番を覚えてしまうから何が次に来るかはすでに分かっているわけですよね。まず4T、これはもう選手によって跳ぶ4回転の種類は決まっているわけですよ。2種類ある人はさておき1種類の人はそれしかない。3A2本は前向きだから余裕。フリップは足ピンピンしてからトゥループね。男子はセカンドはほとんどトゥループだからループを頭に入れないことから始めました。ルッツはまっすぐに進んで前向いてクイッと後ろ向いて踏み切るやつ。2T-2Tはうんしょうんしょとやるし、2Lo-2Loはビュンビュンとやるし、2T-2Loはうんしょビュン。2Lo-2Tを後ろにつけるのは歴史上ほとんどないから覚える必要なし。この当時は2T-2Loが3連の主流だったからほとんど2T-2Loです。簡単そうにうんしょするのがトゥループで即座にビュンなのがループ。ループはぐるぐるしてからするやつ。2本目のフリップもなんかしてるけど結局足ピンしてる。サルコウは両足(実際は違う)で踏み切るやつ。

最近の演技でやってみましょう。

羽生結弦先生の2015年の国別対抗戦LPの演技。ジャンプ構成は4Tが3Tになったので1クワド6種8トリプルです。ジャンプの順番は4S 3T 3F 3Lz-2T 3A-2T 3A-1Lo-3S 3Lo 3Lzです。くるくるする方の4回転が4Sという覚え方。すごく厄介なのがハビエル・フェルナンデスさんであの人は4Sも4Tもくるくるしてるから別件で覚えなければいけない。くるくるしてない方の4回転(このときは3回転だけど)トゥループ。フリップは1本足でカクカクしてる。3Lzは髙橋大輔先生と同じスタイルです。まっすぐ進んで前向いてクイッと後ろ向いて踏み切るやつ。んでセカンドはうんしょだからトゥループ。前向き楽勝アクセルからセカンドはうんしょのトゥループ。2つ目も前向き楽勝アクセルからハーフループでサルコウ。表記は1Loだけど半回転ジャンプだし、特徴がありすぎるからさすがに分かるでしょう。3つ目につけられるのはサルコウかフリップですが、フリップつける選手なんてほぼいないので個別に覚えればいい話。3つ目は全部サルコウでOK。んでループは即座にビュン。ルッツは1本目と同じようにまっすぐ進んで前向いてクイッと後ろ向いて踏み切るやつ。

アシュリー・ワグナー先生の2015年全米選手権LP。彼女は逆回転の選手です。でも逆回転だろうが足元で見分けているわけではないので全く苦労はしませんでした。2A 3Lz-3T 2A-2T 3Lo-1Lo-3S 3F 3Lo 3Lzの5種7トリプルです。アクセルは前向き楽勝。ルッツはずっと後ろ向き。後ろ向きということにしか着目していないからエッジがフラットだろうがインだろうがフリップとは間違えない。そもそも横からの映像でどうやったら足元見られるんだろう。僕は絶対にできない。セカンドはうんしょのトゥループ。んで前向き楽勝2Aでうんしょ2Tです。アシュリーのループはルッツばりに助走が長いので分かりやすいです。でもルッツよりは個を描いてつま先はつかない。ハーフループだから3つ目はサルコウ。フリップはカクカクするタイプ。ループは1本目と同じように助走が長いやつ。そして最後のルッツ。やっぱりまっすぐ進んでずっと後ろ向きのやつ。エッジ判定はスロー再生のときに傾いているか見れば大丈夫。助走で何の種類のジャンプ跳ぶかほとんどは分かるので角度がよければ演技中に分かるときもあります。

この非正攻法のポイント
1.全ての種類のジャンプが入っているプログラムを選ぶ
2.好きな選手・テレビによく出る選手から
3.ジャンプの順番を頭に入れる
4.ジャンプを跳ぶ前の特徴を覚える

正攻法ではどうしても覚えられない、説明がまどろっこしいという方にはおすすめします。「そんな覚え方なんてふじこふじこ」というのはめんどくさいのでやめてください。
コメント
ゆふぉさんへ

そういう見方も楽しいですね!ジャンプに入る前の動きで覚えていらっしゃる方も多いようで、非正攻法と書きましたが正攻法なのかもしれません!
6番dot 2015.09.04 20:04 | 編集
今まで必死に足を見てましたがなかなか判別できませんでした。ジャンプに入る前の動き、なるほどです。
今ジュニアグランプリの動画を見てジャンプ種類をメモり後で答え合わせをするという遊びにハマっています笑
ゆふぉdot 2015.09.04 11:21 | 編集
ringoringoさんへ

はじめましてコメントありがとうございます。勉強だなんてそんなそんな。適当に見ていってください。

他の方のコメントと同じになってしまうのですが
スリーターン→文字通り"3"になる。簡単そうに前向きから後ろ向き、後ろ向きから前向きになる片足のステップは大抵これ。トゥループの前と、フリップの前のぐるんぐるんするのもこれ。
ツイズル→くるくるやつ
ループ→足元で円を描くやつ、時々失敗して楕円にグリンとなる
ブラケット→一番基本のスリーターンの反対バージョン、}な形になる。体を前に突き出してグワッ!となることが多い。昨シーズンの本郷理華さんのSPの2Aの体がグワッ!とするやつもブラケットです。
ロッカー→カウンターより簡単そうなS字を描くやつ
カウンター→ロッカーより難しそうなS字を描くやつ

カウンターは進行方向と逆回りに動くのでロッカーよりしんどそうなんです。だからこの2種類を見分けるときは「これしんどうそうだな・・・カウンターかな?」と見るようにしてじっくりとスロー再生をしています。
6番dot 2015.09.03 07:05 | 編集
名無しさんへ

え!ご友人にこれで分かっていただけるか心配ですが、感覚でも覚えられるよ!というのが伝われば幸いです。
6番dot 2015.09.03 06:59 | 編集
ソレイルさんへ

はじめましてコメントありがとうございます。レビューは1年に唯一真面目に書いている時期なのであれぐらいの熱量は他のものに期待しないでくださいね(笑)

そうなんですよールッツフリップはエッジがきれいな選手は横からだときれいに幅が出ているのが分かりやすくていいんですけど、エッジが怪しい選手は気になって気になって。せめてスロー再生のときは後ろからしてくれればいいんですけどね。

僕はスピンはそれこそ適当なんです。難しい入りは「これ3つのスピンの中で1個だけ変なことしてるから難しい入りだな」という判断です。難しいっぽかったら多分そうですよ、そんなもんです。難しいターンは3つの組み合わせをしなくてはならないので、やってるっぽいところをスロー再生しています。

ツイズル→くるくるやつ
ループ→足元で円を描くやつ、時々失敗して楕円にグリンとなる
ブラケット→一番基本のスリーターンの反対バージョン、}な形になる。体を前に突き出してグワッ!となることが多い。昨シーズンの本郷理華さんのSPの2Aの体がグワッ!とするやつもブラケットです。
ロッカー→カウンターより簡単そうなS字を描くやつ
カウンター→ロッカーより難しそうなS字を描くやつ
こんな見分け方なんですよねー。ロッカーカウンターはじっくりスロー再生で格闘です。そんなレベルですよ僕。
6番dot 2015.09.03 06:58 | 編集
highaimsさんへ

そういえば昔はプロトコルないですよね?そう思うと回転不足も分かる今のルールは素人にとって優しくはなっているんでしょうね。このファンになりたての時代が楽しいんですよねー。何事も新鮮で。
6番dot 2015.09.03 06:41 | 編集
拍手をくださったMさんへ

拍手ありがとうございます。おめでとうございます。ありがとうございます。その情報を知っているということは相当な古参ウォッチャーですね?ありがたいです。9月1日同盟楽しくへへへ~んとした1年にしましょう。
6番dot 2015.09.03 06:39 | 編集
はじめまして。以前からこのblogの大ファンです。いつも勉強させてもらってます。ありがとうございます。

ジャンプの見分け方、私も同じだぁ、って大笑いしてしまいました。
ちなみに、ループは「シェーっ」で、サルコは「ハーっ」で見分けてます。

ターンの種類は、どうやって見分けたらいいでしょうか。是非ともご教授ください。


ringoringodot 2015.09.02 12:26 | 編集
こんにちは!
解説ありがとうございます。

自分ではわかっても人に上手く説明できず困ってたのでこの記事を使って説明したいと思います。
名無しさんdot 2015.09.01 18:19 | 編集
初めまして。
最近こちらのブログを見つけましてレビュー等からあまり知らなかった、色んな選手を発見するきっかけをいただいています。

僕もジャンプは映像を見まくって覚えましたけど、Lz、Fは横からだとわからないですよね。ジャンプのときのカメラアングルどうにかしてほしいです。

6番様はスピン、ステップのレベル取りはどのように見てらっしゃいますか?ポジションや途中にジャンプするのはわかりやすいのですが、「難しい入り」やら「難しいターン」といったものを見分けるポイントがあれば教えていただきたいです。
ソレイルdot 2015.09.01 07:56 | 編集
動画を何十回と再生しながらプロトコルのジャンプ表示と付け合せて覚えていった時期を思い出しました!スケオタになり始めの懐かしい、楽しい時代です(^^♪。同時に新しく導入されたIJSも必死に覚えようと頑張ってたな~
highaimsdot 2015.08.31 23:08 | 編集
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