Luce Wald

フィギュアスケートは好きですか?僕は大好きです。

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

ベストプログラム

7

国別が終わりましたので、今シーズンもベストプログラム。

10位 ペニー・クームス&ニコラス・バックランド FD「ミューズメドレー」

先輩のカーズも使ったミューズの別曲でこうも見せてくれるとは思いませんでした。全く見劣りせず、彼らとはまた違った魅力を発揮してくれました。まず最初のリフトですよね。音楽のリズムとは別に体で音を刻んでいるような時計のような存在感。グリニッジ天文台リフト。一つのハイライトです。そして彼らが滑りで見せられるようになるなんて思いもしなかった。それぐらい急激な進化を見せたプログラムなのです。抽象的なんだけど説得力がある、これがいいプログラムの証拠なのです。ホントいいねえ。

9位 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ SP「タイスの瞑想曲」

スタートの腕を掴んだ加速から引き込まれてしまいます。リフトの空中のフリーレッグが美しいし、体を反らせる下ろし方も好きです。他のペアに比べて少しスケートのタッチは硬いかもしれませんが、それでも2人の動きが合わさったステップは美しいなと思います。フィニッシュもなかなか難しいと思うんですよね。何か大きな動きをするわけではなく、ソロスピンが終わってその位置で手を伸ばすだけで。下手すれば「動いてー手抜きっぽいよー」となりかねないです。でもこれはこの終わり方でいいんだと思わせてくれる、そんな振付なんです。ベテランの魅力的なプログラムです。悠子ちゃんの衣装はシンプルに見えて、アップにするとものすごーーーく凝っているんですよ。それがまたこのプログラムらしくていい。

8位 アレクサンダー・ジョンソン LP「スウィーニー・トッド」

しいて言うなら膝ついてくるくるーとスパイラルのあるコレオシークエンスが好きなんですけど、手の上げ方ひとつ、首の曲げ方ひとつとってもエロくてエロくてしょうがない。ステップの状態のしならせ具合もたまらないですね。たまらない度で言うと、10年ぐらい前にエロキャラで売っていた杉本彩が放つ「たまらないですね」ぐらいたまらないです。理解を深めるために映画も見ましたが、ジョニー・デップが演じる理髪師の偏狂さが見事に表現されていたと感じました。ストレートにエロを表現するプログラムでそう演じられるスケーターはいますけど、この生物的エロさを感じる男子スケーターは現役では彼だけです。来シーズンはもっと大きな大会でも演技を見たいです。今シーズンの全米が11位で、前シーズン11位のホクスティンがチャレンジャーシリーズ2戦の派遣をもらえたので、来シーズンも2戦は海外派遣されて欲しいです。

7位 アンナ・ポゴリラヤ EX「Rise Like a Phoenix」

さいたまワールドから半年の間にまた表現力が増したポゴリラヤ。発展途上ではありますが、少年が女性へと変身を遂げるプログラムを表現するにはピッタリかもしれない。少女が大人へと変わるという意味にも捉えられますしね。ゴージャスなゴールドのドレスとブロンドのロングヘアをなびかせる姿がかっこいいです。GPSはロステレコムじゃなくってエリック杯だったらもっと受けがよかったかもしれないです。これ好きすぎてiTunesで曲買いましたわ。

6位 キーラ・コルピ SP「A Day in the Life」

ジェフリー・バトルがキーラ・コルピに振付をするという史上最高顔面偏差値のタッグは僕の中で最高潮に盛り上がっていましたが、そのプログラムお披露目は1シーズン先延ばしになり、ハードルが猛烈に上がったところでしたがそのハードルを遥かに超える跳躍を見せてくれました。フライングシットスピンとレイバックスピンの間のてれてれてれてれてれてれてれてーんの音の細かい表現がたまりません。3Loの助走に入る前にリンクの右端まで行ったときもてれてれの音の表現しているんです。ステップ見れば分かりますけど昔の彼女の、足首が硬くてターンを踏むときに少し止まるような動きが解消されているんです。今まであった美しいすべりに多彩なフットワークが加わり、彼女をさらに魅力的なスケーターへと押し上げました。同じ音源でアボットくんが2009-2010シーズンにSPを滑りましたが、それと張り合える質の高い作品でした。

5位 ジョシュア・ファリス SP「Give Me Love」

4位 ジョシュア・ファリス LP「シンドラーのリスト」

使うのが複数シーズンに達したプログラムは通常このベストプログラムには出さないんです。そもそも候補にすら挙がらないというのが主たる理由なのですが、Pさんのオペラ座の怪人以来4シーズンぶりに続行プログラムをベストプログラムの中に選びました。このシンドラーのリストはそれだけのパワーと緻密さを感じるものだったわけです。そしてSPは彼の年齢に見合った表現と歯切れのいい滑りが存分に見せられるプログラムになっています。この2つのプログラムで世界のトップとも戦える力があることを示しました。彼のレビューのときに思考の全てを吐き出したので、詳細が気になる方はこちらのURLから彼のレビューに飛んでください。 http://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-2469.html

3位 村上佳菜子 SP「Think of Me」

この曲はオペラ座の歌姫の代わりに「じゃあ試しに歌ってみろ」と言われたときに歌う曲なわけですが、それが今シーズンの彼女と重なるのです。今まで引っ張ってきたスケーターがいなくなって、いきなり「あなたがエースです。スケート界を引っ張ってください。」と言われたわけです。戸惑いながらも歌い上げるヒロインと、困難の中にあっても自分の魅力を最大限に見せる佳菜子がシンクロしています。2Aからステップの流れが本当に美しい。レイバックスピンの前の「あああっあっあっあー」のところを蛇足に見せない表現力も素晴らしい。

2位 チェン・ペン&ハオ・ジャン SP「アラビアの踊り」

ローリーの変なプログラム。変なのに本当に魅せられました。ステップシークエンスをエレメンツだと思わせないような2人が別々の動きをするところが本当に素敵だなと思います。ダイナミックなスロー、リフトへの自然な流れの中での加速が気持ちいい。エレメンツをやるために加速するのではなくて、エレメンツをやったから加速する。それが好き。

1位 ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン FD「ピアノ協奏曲第23番」

ブラックホール級の吸引力を有する芸術作品であります。僕のブログを日頃から読んでくださっている方にはこれが1位になることは想像ができていたと思います。僕のツボを刺激しまくります。退廃性✔、ジメジメ✔、愛憎✔、救いがない✔、美しい滑り✔、妄想ができる✔ はいそらもう確定してしまいますね。好きじゃないところが一箇所もありませんが、好きなところを上げるとすればしゃがんだイーグルの腕ブンブンからローテーショナルリフト、コレオスピンの一番最後のところです。破滅願望を掻き立てます。

今シーズンのベストプログラム選びは1位以外を決めるのが大変でした。またシンドラーのリスト入ってるよ。自分で決めたけど。また誰かが使ったら入るでしょう。ジョンソン、ポゴリラヤ、ファリス、ペンジャン、パパシゼは初めてベストプログラムに選びました。ペニコラ2回目、川スミ2回目、キーラ3回目、佳菜子2回目でした。

2014年 http://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-2101.html
2013年 http://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-1713.html
2012年 http://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-1329.html
2011年 http://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-1076.html
2010年 http://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-735.html

例年に比べるとこれでも明るい方です。2013年の暗黒っぷりったらない。ブログでフェイスブックでツイッターでお風呂の中で自分のベストプログラムを発表してみてください。

ワールドスタンディングの上位から候補に挙げていったから、70位のこの人たちのことをすっかり忘れていた。今さら変えるのもめんどくさいし。

7.5位 ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ FD「ゲイリー・ムーアメドレー」

シニカツ58

いくら経験者とはいえ、組み立てのカップルが滑るにはレベルが高すぎるプログラムです。これは世界選手権メダリストクラス(を狙っていたんだろうけど)の難易度なので、ズエワが気合を入れすぎていたのでしょう。とにかく「すぎた」プログラムでした。でもいくつもポジションが移り変わっていって、美男美女であることを思う存分に生かした大人のオシャレなブルースプログラムはかっこいい。こんなにブルースが似合うなんて思わなかった。2016-2017シーズンは課題がブルースなので、それの楽しみが出来ました。来シーズンからは暴走しませんように。

7 Comments

6番 says..."ゆりあさんへ"
ゆりあさんへ

昨シーズンの画像を見ると顔が丸かったのでやはり絞ったのでしょうね。ズエワのチームはみなさんシーズンオフにとても丸くなり、シーズンに入るとめちゃくちゃ絞ってくるので、シニツィナもそうなのかもしれません。
2015.04.24 23:24 | URL | #q2p5Nno. [edit]
ゆりあ says...""
>成長期が終わって
それもあるかもしれませんね。女子は18歳位がピークですから(成長期は人種によっても多少違いますが)

ジガンシンと組んでた時は少しぽちゃ気味でしたよね。
子供時代は不明ですが、もしかしたら太りやすい体質かな?と。いずれにしても痩せた方がと思っていました。
今季、腕が細くなり、デコルテが骨ばってましたから、ウエイト落したんだと思います。
見栄えはともかく、イリニフ位の身長がリフトにはちょうどいい体系だと思います。シニツィナみたいに170センチ近くなると、ウエイトだけでなく骨も重いのでリフトで男性の膝に負担がかかりますからね。。。
2015.04.24 10:07 | URL | #- [edit]
6番 says..."ゆりあさんへ"
ゆりあさんへ

痩せたように見えるのは成長期が終わって体系変化が落ち着いたからなんでしょうか。今シーズンはまだコンビネーションがチグハグだったので、これからに期待のカップルですね。
2015.04.23 22:48 | URL | #q2p5Nno. [edit]
ゆりあ says...""
シニツィナを取り上げて下さってありがとうございます!
パーフェクトな顔立ちで、特に肩に流した美しい巻き毛のブロンド姿にはうっとりしちゃいます。
ナフカ様に雰囲気が似てきたかな~
何シーズンか前のグレーの衣装とUPの髪型も女神みたいで素敵でしたが。
今季、明らかにやせましたよね?

モンコ姐さんたちよりスキルは上のような気がするんだけどなあ。プログラムも素敵だし。

ニック、来季は頼んだよー
2015.04.23 16:03 | URL | #- [edit]
6番 says..."踏さんへ"
踏さんへ

はじめまして、コメントありがとうございます。

ダンスは男子と同じ日でしたもんね。男子目当てに行った人の中でもきっと15人ぐらいはダンスに興味を持ってもらえたんじゃないかなと思います。

マルケイとリーザはそうですね。あの年齢でも転向して成功できるんだということと、どん底からの大復活ですからね。
2015.04.21 21:11 | URL | #q2p5Nno. [edit]
6番 says..."拍手をくださったSさんへ"
拍手をくださったSさんへ

ほうほうそうなんですか。そのバレエのあらすじを見たら、王族の恋愛のなんやかんや、しっちゃかめっちゃかを描いたもので、最後のリフトもバレエの中にあるものだそうですね。クラシックではないにしろバレエを取り入れてヘンテコにならないのがまずすごいですし、新しいものがたくさんで目を引くものでしたよね。
2015.04.21 21:04 | URL | #q2p5Nno. [edit]
踏 says...""
はじめまして。
いつも楽しく拝読しています。

パパシゼのFD素晴らしいですね!
6番さんが絶賛していらっしゃったので、注目して見るようになったのですが、すっかりブラックホールに吸い込まれてしまいました!
男子目当てで国別に行ったダンス興味ない層にもかなりのインパクトを残したのではないでしょうか!

佳菜子のSPは私も好きです!
あとマルホタのSPとリーザのFSも良かったです!
マルケイさんとリーザの活躍は全世界の女子選手に勇気と希望を与えていると思います!






2015.04.21 00:25 | URL | #- [edit]

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