2015
05.02

2014-2015シーズン ペアレビュー

メーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード

オータムクラシック 優勝
スケートカナダ 優勝
NHK杯 優勝
グランプリファイナル 優勝
カナダ選手権 優勝
四大陸選手権 優勝
世界選手権 優勝

SP:Un Peu Plus Haut
LP:ミューズメドレー
EX:Listen to my heart
EX:One


セボオオオオオオオオオオオオオオオオオンセボオオオオオオオオオオオオオオオオオンうるさいだけではなくてきちんと意味を見るとなるほどなあと思ってくるSP。簡単に言うと、障壁があっても上へ行こうぜって内容なんですよね。まずこのプログラムの注目点は3Lzの助走のところでリンクの左側を滑っているときのラドフォードさんの手の動きがめちゃくちゃかわいらしいこと、メーガンは男らしいこと。メーガンのスケーティングが改善されさえすれば素敵になるだろうステップ。彼女の雰囲気とか関係なく、シェイキーだしフラつくことも多い。ラドフォードさんが上手とはいえね。このままだと現役中期あたりのベルアゴばりの伸び悩みもあるかもしれません。でもトップへ行こうとしたのにオリンピックでメダルどころか、カナダの2番手の順位になってしまって、ワールドのメダルはとったものの悔しい結果に終わった。パントンの言葉を聞いて変わったなんてことも言っていましたが、順位どうこうより、自分たちの持つものを出し切ること。数字に惑わされずに高みを目指そうという、そんな彼らの気持ちも乗せられていたんじゃないかと思います。そう思うとグッとくる。セボーン。

デュハラドファンとこのプログラムを好きな方には本当に本当に申し訳ないけれど、最後までミューズメドレーのいいところを見つけることはできませんでした。今月だけで30回は見たと思うんですけど、それでも見つけられなかったのでごめんなさい。今シーズンから入れ始めたスロークワドサルコウは8試合中3試合で成功という、なかなかの成功率を見せました。彼らがもともとルッツ持ちで他選手に2点のアドバンテージを持っていたのに、クワドでさらに2.5~3点の差をつけたので、クワドを入れざるを得ない時代へと推し進めました。今シーズンの3Lzの成功率はSP・LP通じて、10/16と非常に高かったです。軽微な失敗も多く、シェイキーなランディング程度なら3Tや3Sの火点つきのジャンプの点数を上回ります。1ミスぐらいなら絶対に負けなかったヴォロトラでさえも、ミスをすれば負ける可能性が出てきたので、今後さらに大技化が進んで行くでしょう。ペアの技術停滞を解消したことは、本当に素晴らしいことです。

競技プロの振付の焼き直しが含まれているのにエキシビションのOneの方が競技プロよりもいいと感じる。タオルを持って滑るTrue colorsのようなネタにできる楽しさではなくて、普通に見ていいなーと思うエキシビション。普通曲でも演じられるようになりましたか。やるとしたらこういう「陽」の曲だよなあ。クラシックを滑るのは嫌らしいんですけど、たまにはやって欲しい。威風堂々とかでいいんです。堂々とテクニカルプロ滑ったら映えそう。

クセニア・ストルボワ&ヒョードル・クリモフ

ロステレコム杯 優勝
エリック・ボンパール杯 優勝
グランプリファイナル 2位
ロシア選手権 優勝
ヨーロッパ選手権 2位

SP:グリーンデスティニー、LOVERS
LP:ノートルダムドパリ
EX:Memories of Sochi


ストクリが使うということでグリーンデスティニー見たんですよね。でもこんな衣装着てる人出てこなかったし、ついでに勇名トラって衣装に書いた人も出てこなかったです。映像の美しいファンタジーバトルムービーでした。このプログラムは彼らのスピード感を楽しむために存在するプログラムなのです。たしかに映像の中でも、途中から空跳びながら戦闘するなど、全く意味分からなかったので、このサイヤ人のようなバトルスーツでも、もう何でもいいんですよね。でも2シーズンも連続でこういうパーカッション系統のプログラムにしてしまったのは戦略として正しかったのかどうかは分からないです。中国にわざわざ合わせなくてよかったのかも。外国人振付師の中国の選曲幅はグリーンデスティニー、LOVERS、長江、黄河、トゥーランドットまでですもの。

ノートルダムドパリはストルボワの強さが前面に出てしまってそれが惜しかったというか。美人なんだから、もっともっと女性らしさをアピールして欲しかったのです。2Aの入りとかリフトの出やトランジションなんかにもすごく工夫をしているはずなのに、それを感じ取りづらい。醜い男が美しいジプシーの女に叶いもしない恋をするのに、しかも息絶えたエスメラルダに対しての表現なのに、視線が明後日の方向を向いているような気がしました。いや、そこはもっとギトギトに表現してくれやと。腕の表現もそんな体操みたいにピンピン動かさないでくれよと。このプログラム何十回と見て、振付も編曲もそれほど悪くはないことに気がついて、2人が音楽に相応しい表現をまだ身に付けていないのだなということが分かりました。見た目は風格ありますけど、シーズン中は22歳と24歳でしたからね。ペアとしてはまだまだの年齢です。

スロークワドを習得するために世界選手権を欠場するという、信じがたいシーズンの終了を選択しましたが、結果的にはそれでよかったのかもしれないですね。地元の中国のペアがあの演技では、1つミスをしただけでもメダルに手が届かない可能性がありましたので。あのまま出場していれば、世界選手権でさらにブリザードな雰囲気に陥ってたかもしれません。ぜひ新しい技術を身に付けて来シーズンを戦って欲しいです。気持ちを癒すためにオリンピックの映像をYouTubeで見たら「彼らこそが金メダル、金メダルを奪われた」みたいなことがいっぱい。いくらイエローパンツプロが変なプログラムだとはいえ、技術力に差がありすぎるからそれはないと思います。

ウェンジン・スイ&ツォン・ハン

スケートカナダ 2位
エリック・ボンパール杯 2位
グランプリファイナル 3位
四大陸選手権 4位
世界選手権 2位

SP:Stray Cat Strut
LP:フランチェスカ・ダ・リミニ
EX:Plants VS Zombies


最初のモホークしながら後を追いかけるような振付おしゃれだなあ。3Tの後のキックおしゃれだなあ。スローの着氷でポジションキープして、男性は投げキスおしゃれだなあ。ミャーオの体反らせる振付おしゃれだなあ。ソロスピンの後のホールド組んで一回転させるのおしゃれだなあ。デススパイラルしながら手をぐるぐる回すのイキってるなあ。そんなSPです。well choreographedという言葉がふさわしいほど、印象的な動きがいくつもいくつも見られます。今シーズン屈指のおしゃれプログラムです。力の抜けたボディムーブメントが、上達したスケーティングスキルの上にあるので、単にゴチャゴチャと振付をしているわけではありません。スイハンの昨シーズンまでのイメージは技術力は高いのに、技ばかりで演技にまとまりがないというものだったので、これで一気に惹きつけてくれました。

向かい合ってイーグルとイナバウアーをしてからの3Tの3連続、そこからしゃがんでクルークルーが素敵。立ち止まってリフトして、チェンジフットして2人で歩みを合わせていってからのースロー、具体的に演じているものは分からないけれどストーリーを感じる振付でした。ペアスピンの入りは今までにみたことのないもので、こんなことができるんだと驚きました。リフトまでのクロスを見ているとまだ各々でタイミングを見計らっている感じはします。これが合ってくると、プログラム全体がすっきりとしてくると思います。過去の彼らのプログラムは後半にリフトが立て続けに入っていたので、セカセカとしていて表現は二の次だったのが、ずいぶんとよくなりました。上位勢のPCS調整の便利な指標のように扱われていた感がありましたが、これからようやくトップ選手として評価が安定してきそうです。今シーズンの2つのプログラムはディーバウィルソンの感性冴え渡る素晴らしいものでした。これからもウィルソンでいって欲しいです。

でも競技用プロより好きなのが植物ゾンビ!!!鍋を被って出てくるハンくんが完全にスベっているところを見るのが楽しくてしょうがない。意味分からない。そもそもコンピュータゲームからというチョイスが分からない。意味分からなくて楽しすぎるからこのプログラムとお別れするのが寂しい。でも持ち越さなくていいよ?

川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ

ネーベルホルン杯 優勝
スケートアメリカ 優勝
NHK杯 2位
グランプリファイナル 6位
ロシア選手権 3位
ヨーロッパ選手権 優勝
世界選手権 5位

SP:タイスの瞑想曲
LP:マンフレッド交響曲
EX:ハバネラ


SPはベストプログラムに入れたし、シーズン中にも語りすぎて感想が枯渇したかもしれない。春の山から流れ出てくる雪解け水のごとく、高原を吹き抜ける爽やかな風のごとく清廉なプログラム。瞑想曲という名にふさわしいです。昔の記憶を掘り出してくるような、そんな感覚も覚えます。難しい音楽だというのに、何の問題もないように演じてしまいます。

マンフレッドはチャンピオンプログラムだったなとつくづく思います。コレオシークエンスのリフトは今シーズンのベストムーブメントベスト3に入れたい。あと2つは分からない。アクセルラッソーのブンッと回す下ろし方が素敵です。あれ手を離して投げるような着氷にしてしまったら、多分ルール的にアウトですよね。ルールのギリギリを進んでいます。オーバーな顔の表情であったり、スミルノフの地団駄も若手の選手がやったら笑ってしまうと思うんです。でもベテランがやるからこその説得力であり、喜怒哀楽の全てを毛穴から放出していくようなパワーを感じ取ることができるのですよね。スロークワドサルコウはスケアメ、ナショナル、ユーロの3試合での成功でした。久しぶりに入れてきて、30代に入って成功させるのは並大抵の努力ではないでしょう。シーズン最後は不本意な結果になりましたが、怪我からのカムバックを果たしてユーロでは勝ちましたし、まだやれるということの証明にもなりました。目に見えて技術が落ちてくる選手もいる中で、2人はその兆候がまだ見られないです。今シーズンの悠子ちゃんの髪型はどうしてアシンメトリーなんだろう。美容師さんが途中で死んじゃったんの?おしゃれな髪型なの?

チェン・ペン&ハオ・ジャン

スケートアメリカ 3位
中国杯 優勝
グランプリファイナル 4位
四大陸選手権 2位
世界選手権 4位

SP:アラビアの踊り
LP:ピアノ三重奏曲第2番、ピアノ協奏曲第2番
EX:ノートルダムドパリ


年齢差は大きいけれど、ペンちゃんの身長も大きくなったのでそれほど違和感がなくなってきたペンジャン。でもこれ以上大きくなると前のペアの轍を踏むことになるから大きくならないでと願うばかり。SPは出だしからペンちゃんの動きが色っぽくなっちゃって嬉しい。デススパイラルは入りをこねくり回してスパイラルだのなんだの入れても、結局時間をゆったり取ってやる人が多かったけど、これはソロジャンプの着氷からスピードをつけずにスッと入っているので、シンプルだけど新鮮かもしれない。体の角度が絶妙ですね。縦!横!回転!じゃなくて斜めの振りがたくさんあるから見ていて飽きない。長州小力がネタの最後にやる紙テープをグルグル巻き取る動作っぽいのを、スロージャンプの後にやってるのがおもしろい。多分人形の糸を引っ張る動きなんでしょうね。楽しい。工夫にまみれていて楽しい。不思議な世界だけど暗くないプログラムです。

どうしてもカロリーナのヘビさんが浮かんできてしまう音楽。同じ振付師なので、ローリーも比べられてしまうことは頭を過ぎりはしたのではないかと思いますが、僕はこっちはこっちでよかったと思います。女性に惚れた男性が追いかけるけど、女性は見向きもせずにあしらうような態度を取る。でも中盤のスローなパートになったら柔らかい表情になって、男性の顔に手をあてるんですね。滑りの雰囲気も変わります。単にスピードが緩くなるだけではなくて、ダイナミックなエレメンツですら柔らかく見えるんです。そして最後は激しく!!!なるの!!!!!みたいな!!!!!!!そんな感じですね。ペアとして早くも完成されてきました。改めてヘビさんプログラムと見比べても違う方向性だし、見劣りもしないです。大会の順位だけを比較すると昨シーズンから大きく変わったわけではありませんが、内容を見れば大躍進と言ってもいいのではないかと思います。もう幼女じゃない。

エフゲーニャ・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ

ネーベルホルン杯 2位
スケートカナダ 3位
ロステレコム杯 2位
ロシア選手権 2位
ヨーロッパ選手権 3位
世界選手権 6位

SP:サラバンド
LP:Hello
EX:I Guess I Loved You


タラモロはGPSでSPクリーン→LPズコー、選手権ではSPズコー→LPクリーンを経て、最終的に世界選手権では両方のプログラムがクリーンという位置にまで来ました。安定しているようで実は安定していない選手だったので、最後に成功できてよかったと思います。今シーズンのプログラムはマキシム・トランコフさんが振付をなさったそうですね。お友達価格みたいなものでやってもらえるのでしょう。前もフェドミロがやっていてもらったような。でもなんかねえ・・・・・見所はとても少なくて、どこを見ていけばいいのだろうというのが正直な感想です。過去のプログラムから上澄みを掬ってきたようなトランジションの構成でして。今シーズンなんでこんなにこの音源のサラバンドを洗脳されたかのようにロシア人は使っているのだろう。これそんなにいい音源かなあ・・・・・。でもよくよく考えてみれば、この振付の中で世界選手権第6位という成績を残せたことが、この2人の能力の高さを示していると考えればいいのかも。だって昨シーズンはフェドミロやヴィガザクと争っていたわけで、それを思うと大きく差を作った形ですからね。ニーナ先生のチームはあまり振付で冒険しないので、もっと外に手を伸ばしてもいいんじゃないかと。結果を残しているから連盟もお金を出してくれるでしょう?きっと。

シャオユー・ユー&ヤン・ジン

中国杯 2位
NHK杯 3位
グランプリファイナル 6位
中国選手権 優勝
ユニバーシアード 優勝
世界ジュニア選手権 優勝

SP:Yulunga
LP:Humility And Love
EX:天天想你 今夜无人入眠


SPはよく分からないエスニックなプログラムでした。でもよく分からないなりに変な振付がたくさんでおもしろかったです。ソロジャンプ降りた後の2人が向かいあって腰を屈めてくるくるするやつとか。リフトに入る助走の前に、トゥをコン!ってやるのは一つのポイントになっているのかもしれません。

LPはユージンから叙情性を感じるようになったプログラム。僕が好きな方面のよく分からなさです。ミラーで滑ってきてからの3Tは素敵だと思います。ソロスピンの後の2人がそれぞれ逆の回転を向きながらのツイズル、逆方向に進むスパイラル、そしてローテーショナルリフト。逆向きエレメンツと回転系エレメンツをまとめることで、その一つ一つがより強調されるつくりになっております。全体として向き合う振付というのが核にもなっているんじゃないかなって思うんですよね。ペアスピンの時も後ろを向いて目線を合わそうとしていますし、フィニッシュも仰向けになって目線を合わせていますし。よく分からなさの中にある統一性みたいなものが心地よかったです。ユージンがここまで表現力で垢抜けることになるなんて思わなかったです。パントンみたいになって欲しい。

今シーズンはシャオユーが日本語キャラとしてもブレイクしかけたのに、まさかまさかのNHKが(旧)豊の部屋にゲストに呼ばないという歴史に残る愚行をやらかしたため、せっかくのペア選手が日本で知名度を上げるチャンスを無碍にしてしまいました。次NHK杯に来ることがあったら絶対出さないと苦情メール送ってやるからな!受信料!

アレクサ・シメカ&クリス・クニエリム

USクラシック 優勝
ネーベルホルン杯 3位
スケートアメリカ 4位
エリック・ボンパール杯 4位
全米選手権 優勝
四大陸選手権 5位
世界選手権 7位

SP:ロクサーヌのタンゴ
LP:パリのアメリカ人
EX:マッチョのやつ
EX:You Are So Beautiful


ロクサーヌの曲の雰囲気を表現する最初のホールド。足を絡ませて睨み付けているような表現は何ともエロくもなく健康的。あのホールドの「コレジャナイ」感を楽しめてこそのプログラム。ステップの直前まで顔を寄せて睨み付けている振付があります。あれはまるで「よくも冷蔵庫に入れといた俺のシュークリーム食ったな!」とでも言いたげな睨み。なんて色気がないんだろう。常にしかめっ面で睨み合いをするというのがワンパターンに見えてきて、後半になるとおもしろくなっちゃう。もうちょっと抜きどころっていうのが欲しいかも。オリンピック後のシーズンなので、こういう挑戦もアリアリですけどね。そして来シーズン!なんと!このプログラム続行ですって!!!!!あああああああああああああああああ・・・・・あああ・・・・・あ・・・・。

全米からクワドツイストを入れるようになって成功。彼らはクワドツイストレベル4を目指しているそうな。たしか今までレベル4をとったペアはいないと思うので、初めてという記録を作って欲しいです。ソロジャンプを失敗してシメカさんが怒っていらっしゃるイメージがありますが、エリック杯と国別の3Sぐらいしかプラス評価になっていないです。そりゃ怒るわ。アクセルラッソーからコレオシークエンスの雰囲気はとてもよかったです。シーズン後半になる度に後半部分の表現はよくなっていったので、続行するならこちらをして欲しいぐらいです。来シーズンはボストンでのワールドですしね。全米なのに感動の押し売り系フィニッシュではないのが違和感でしたが、よくよく考えれば感動の押し売りはメガネコーチ振付の生徒だったんです。デニバレ、エボラド、ジャンバー。ケイン&オシェイも引き継ぎました。シメクニはこういうほんわか系統のプログラムがよく合います。

そして!!!マッチョのやつとしっとりのやつ。エキシビションの方が競技用プログラムより好きなんです。アメリカのペアなのにおもしろいやつをやるというプラスポイントに加え、全米チャンピオンしっとりプロであるというのに、きちんとしっとりを見せられるという奇跡。ここ最近の全米のペアのしっとりはピンとこなかったので嬉しい驚きです。この愛溢れるのをもっともっと競技にも出して欲しいですよ?シメカさん怒らないで?

ジュリアン・セガン&シャルリ・ビロドー

JGPチェコスケート 優勝
JGPブラエオン・シュベルター杯 優勝
ジュニアグランプリファイナル 優勝
カナダ選手権 3位
世界ジュニア選手権 2位
世界選手権 8位

SP:グランド・ブダペスト・ホテル
LP:ピーター・ゲイブリエルメドレー
EX:Fly me to the moon
EX:If you've had only got a moustache


映画の中のキャラクターをコミカルに演じたSPと、ピーター・ゲイブリエルの素敵なメドレーのLPを演じたセガビロ。ジャンプを失敗したイメージがないので調べてみましたら、今シーズンはソロジャンプで1本も失敗がなくマイナスのGOEも受けていなかったのです。トップ選手ですらマイナス評価を受けずにシーズンを終えることは非常に稀なことなので、これは大きなアドバンテージです。女性がシングル出身なので、ただし彼らは基礎点が低い2Aを入れていたり、スロージャンプも一番基礎点が低い3Tを入れていて、ツイストリフトにも課題があるので、まだまだ点数を伸ばす余地がありそうです。LPはとても評判がよくて、ポルイスも同じくピーター・ゲイブリエルの同じ曲の入ったメドレーを滑っています。あちらも評判いいですよね。どちらも素敵なんですけど僕はセガビロの方が好きかもしれません。マリパトのハイパーオシャレ振付が生きてます。マリパト振付のプログラムは大抵彼らが滑っているところが想像がつきます。もしマリパトがペアだったらこんなプログラムを滑っていたのかもしれません。デススパイラルのような振付はあるようでないし、手で言葉を語っているような振付も素敵です。リフトそのものの上げ方や移動などには問題がないので、フリーレッグが綺麗になってくれれば+2がたくさんもらえるようになるでしょう。赤い衣装も素敵でした。カナダ女子が好きな高級ランジェリー風衣装ですね。

ボブソロのメンヘラFDの曲を使っているから(元々そんな曲じゃないけど)、銀行強盗やってやるぜぶっ放してやるぜみたいなエキシビションだと思ったら、まさかのヒゲ!!!!!カナダが放つ数少ないネタ要因!!!!!ありがてえ。演出が皆無でつまらなさに定評のあるカナダ選手権のエキシビションに舞い降りた2人の天使。ネタエキシってバカっぽく見えるかもしれないけど、やりきるのって大変だし、しっとりエキシってトップオブトップの選手ですらほとんど退屈だからありがたいんです。天使であり神であり仏なんです。世界選手権で入賞するレベルの選手になってもこの気持ちを失わないでください。

ペア界期待の星なので順調に育って欲しいです。ビロドーさんは悲しそうなコフトゥンみたいな顔をしているからすごく応援したくなります。

ヴァレンティーナ・マルケイ&オンドレイ・ホタレック

ワルシャワ杯 3位
ゴールデンスピン 2位
イタリア選手権 優勝
ヨーロッパ選手権 4位
世界選手権 11位

SP:マラゲーニャ
LP:道
EX:All of me


デュハラドのお株を奪う質の高いサイドバイサイドの3LzをLPに入れています。マルケイさんはLPにルッツ3回入れるぐらいにルッツ狂でしたからね。今シーズンのプログラムはトランジションや表現どうこうよりも、エレメンツをしっかりと成功させるということに力を入れていたと思うので、ここがすごい!目を引く!みたいなところはないのですが、高い基礎点の組み合わせのリフトを入れて、ソロジャンプも降りてという風に点数を稼げる構成にしていました。トリプルツイストもいずれ習得するでしょうし、ベテランの2人ですがまだまだ進化をして行くことでしょう。新しいパターンである、「俺のパートナーすごいやろ。ドヤアアアアアアアアアア」お辞儀はこれから何度も見ていくことになりますね。男性が経験者という圧倒的優位性はありますが、それでもこれだけできるのは並大抵なことではないでしょう。ここはモントリオールで練習しているペアだし、デュハラドもいるし、モーマリもモントリオールに移籍したし、ダンスと同じくペアもモントリオールが世界のペアの最先端になるかもしれません。

デュハラドのOne好きだし、ストクリは今シーズンエキシビション3つ作ってるし、植物ゾンビいるし、マッチョマンもヒゲカウボーイもいるし、カルメンすごいし、ユージンの中国語の変なネッスンドルマあるし。エキシビション方面で見ると、今シーズンは史上最高の当たり年だったかもしれない。

サフゾル解散、ヴォロトラ全欠というシーズンでしたが、パントンが戻ってきてくれて楽しいシーズンになりました。中国は第2黄金期を迎えつつあり、今後新しいペアが出てくるのが楽しみです。ロシアは組み替えがさかんに行われ、また新たな時代に映りつつあります。ユリア・アンチポワの摂食障害という悲しいニュースがありましたが、26kgから今は50kgに回復し、どのカテゴリーか未定だけれどスケートにも戻って来たいというニュースがこの間ありました。同じくシャッフルがあったカナダも予想以上に上手く行き、フランス・ドイツの新しいペアも始動しつつあります。ロビン・ゾルコビーがドイツへ帰国し、新しいペア発掘の責任者に就任したので、ドイツのこれからにも期待したいです。日本は成龍の解散がありましたが、若いペアも出てきました。オリンピック後のシーズンでこれだけ明るい材料が揃っていることもないです。今シーズンのペアはおもしろかったです。ペアクワド時代に突入し、多くの選手が高難度の技を練習中です。怪我にはくれぐれも気をつけて欲しいところです。楽しみしかない。グッバイ、パントン。
コメント
PONさんへ

本当に素敵ですね。お父様が好きな曲だったことで、より気持ちも乗ったことでしょう。これからの活躍を本当に楽しみにさせるものでした。
6番dot 2015.05.07 01:25 | 編集
セガビロのLP、とても良いですよね。生き生きとしていて若さと生命力にあふれている感じがしました。昨年亡くなられたビロドー君のお父様が好きだった曲なのでLPに選んだと記事で読みました。何度見ても飽きないプログラムです。
PONdot 2015.05.05 14:00 | 編集
名無しさんへ

ありがとうございます。AM6時も喜んでいることでしょう。ゾルコビーがドイツペア発掘担当になったということで、ドイツ伸びて欲しいですよね。せっかく男の子の身長が高くてペア向きなのですから。
6番dot 2015.05.02 20:50 | 編集
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dot 2015.05.02 16:08 | 編集
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