2015
04.11

2014-2015シーズン 村上大介

村上大介

USクラシック 3位
NHK杯 優勝
全日本選手権 7位
四大陸選手権 4位
プランタン杯 優勝

SP:風とライオン
SP:ロクサーヌのタンゴ
LP:ピアノ協奏曲第2番
EX:Say Something

僕が最も理解するのが苦手なジャンルな一つである中東アフリカ系プログラム。それが1つ目のSPである風とライオンであります。USクラシックだけでの披露でしたが、でもまあ見てみよう。スパイラルから左足、右足と踏んでチェンジシットに入るところは、本来ならもっとヌッググッと進むのではないかと推察しております。シーズン初めて消化しきれていない感じ。ジャッジ席の前でウッキッキーなポーズを取る意味不明な振付がありました。あれはがんばってもよく分からないけれど、ミルズさんの振付みたいなので、バレエダンサーの考えることは分からんってことで。ステップの最後の方でジャンプして腕をブンッと振り下ろしますがあれは僕はモロジャンプと呼んでいます。モロゾフの過去の生徒がよくやるやつです。一番やるのがヴォロノフ。あのブンッ!とキックの仕方だけはモロゾフの生徒は絶対に癖が抜けない。やっぱちょっと分かりにくいですかね。こういうプログラムは踊れる人がやらないと厳しいかも。

とても健康的なロクサーヌが2つ目のSP。彼は手の上げ方が健康的すぎるように思うんです。まず4S-2Tを跳ぶ前のクロスの外から内のところ、4S-2T着氷後のスパイラルの内から外のところ、ステップの最後のところでヘリコプターみたいにスリーターンする直前の首カクンの腕の位置とかも健康すぎると思います。滑りが大きく伸びないから、その場で腕を直線的に振っているように見えて、単調な雰囲気が余計に健康的に見せているのでしょうか。ましてや笑顔ですし。もう一つ気になるのが首の使い方。これは多分彼のことを知ってからずっと気になっていたことではあるんですけど、首の使い方でステップの終盤に上下にカクンカクン落とすところがあるんですけど、教室で眠るのを必死に我慢している子みたいなカクン具合なのがものすっっっっっごく目に留まります。ステップ中盤のループからチョクトー、トゥステップのところのループの下から撫で上げるような首は好きだけど、その後のチョクトーのカクンもやっぱり気になってしまう。カクンが気になって気になってどうしようもない。表現面で言うと、女性の存在をあまり感じとることができなかった。もしこの曲をロクサーヌとしてではなく、曲調として表現するならばそれも有りなんですけど、そうだとしても緩急のつけ方が弱かったと思います。

これまたド定番のピアノコンチェルト。1本目の4Sから小さなジャンプ入れてバックでウニョウニョしてクロスをして2本目の4Sを降りる流れはとてもいいと思います。曲の底抜けの明るさを表現できているし、表現が出来ているという事は当然ジャンプのGOEにも+がつきやすいですからね。3Lo辺りまではいいと思うのですが、その後のステップの後半部分になるとかなり足に来ているのか、動きが単調に見えます。残り2つのジャンプのトランジションが薄く見えますし、コレオシークエンスはそれほど空間を生かしきれていない印象。それは首カクンより気になるぐらいです。

9/14という高確率で4Sを降りられました。今シーズンのこの躍進ぶりを支えております。ここにプラスして必要なのが+3Tのコンビネーションです。彼が+3Tのコンビネーションを前に成功させたのが2011年のユニバーシアードで遠く4年前なのです。3Tをつけるか2Tにつけるかでは基礎点が2.7も違いますので勝負に関わってきます。コンボ3つ使いきっていないので、3Tをつけるのが苦手ならば、-1Lo-2Sの3連続であるとか、+2Aのシークエンスを考えて欲しいです。言うは易しですが、実際やるのは難しいのでしょうけどね。でもせっかくの4Sの安定感ですから生かしきって欲しい。レベルの方は四大陸選手権ではしっかりと4を揃えましたが他の試合ではかなりの取りこぼしが見られます。最初のSPはプログラムが違うから除外するとして、4大会のSPと5大会のLPのレベルを並べてみよう。

SP
CSSp 4 3 4 4
FCSp 3 3 4 3
StSq 3 3 4 3
CCoSp 4 4 4 4

LP
CSSp 3 4 2 4 4
CCoSp 4 4 4 4 4
StSq 1 3 2 4 2
FCSp 3 4 3 4 3

四大陸以外はかなり取りこぼしていることがわかります。よくぞ練習でピークを四大陸に持ってこられました。

今シーズン、いや今スィーズンはその明るいキャラクターと白い歯により、NHK杯で羽生を目当てで見ていたであろう一般層にもその存在を強烈に知らしめたことでしょう。中堅~ベテランの年齢になっても男子は何が起こるか分からないと、また改めて思った次第です。スケーティングスキルが向上してもっともっと大会に出て頂いて、インタビューに答えてもらおう。彼のインタビューは文字で読んでも意味がないんです。僕は僕はスィーズンが聞きたいんです。スィニアもいいですけど、スィーズンの方が強い。スィーズンンンンンンンンンンンンンンンンン。
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