2015
04.09

2014-2015シーズン 小塚崇彦

小塚崇彦

スケートカナダ 8位
ロステレコム杯 6位
全日本選手権 3位
ユニバーシアード 2位
世界選手権 12位

SP:エバリスト・カリエゴに捧ぐ
LP:Io Ci Saro
EX:レスペート・イ・オルグージョ~誇りと敬意~(ファルーカ)

こづには挑戦であるタンゴ。でもシーズン始まってみると割と違和感なくスッと受け入れられたのは、今までの刻んできた年輪があるからでしょうか。4Tの後に3Aのためのクロスに入るところで腕を上から下に下ろすところが、別になんてことはないのですが雰囲気があるというか。スケーティングが伸びて行くからこそ、このゆったりとした振りがいいんですよ。言葉で言い表しにくいのですが、「なんかいい」って思います。ジャッジ席の前でホールドのポーズを取って、足をサッサッと踏み変えてインサイドイーグルするところかっこいいなあ。ステップは足クイッからスタート。中盤のインサイドエッジのスケーティングの伸びが素晴らしい。昨シーズンのJスポの世界選手権公式練習の放送で、ニワンが「小塚選手はインサイドエッジがよく伸びる」と言っていたのを見て、彼のインサイドのスケーティングをよく見るようになり、本当に他の選手と質が違うものだなあと、さらに好きになったわけです。ツイズルからトゥステップのホールドのポーズの動きもいいし、再び足クイッをしてからウィンドミルまでの流れもいい。コンビネーションスピンの前も足クイッがあります。足クイッ3つで囲まれたステップ、始まりを告げる足クイッと、物語の終わりを告げるような足クイッは非常に効果的だったと思います。僕は振付の反復に非常に弱い傾向にあるのです。シーズン通してジャンプが入らないだけで昨シーズンよりスケーティングはよかったと思うんです。全日本なんて特によく滑っていましたから。マジシャン見習いのような、バーテンダー見習いのような衣装の雰囲気。どうあがいても、いいやつそう感が出て遊び人やダンサーには見えない。でも、こづらしい清潔感のあるタンゴで僕はいいと思います。

LPで見られるのはただ単に方向転換するだけなのに美しい彼のスケーティング。ジャッジサイドから見て最初に左奥に行って方向転換するところとか、立ち止まってぐるっと回って方向転換、フライングシットの前の方向転換。これだけでも見せられるし雰囲気があります。1つ目の4Tの後にリンクの中央あたりでブラケットでぬわーんとやってるのもいい。前半これだけゆったり見せ付けてくれるわけです。僕にとってのハイライトはコレオシークエンスのクロスロールです。右脚を上げて、左手を上に伸ばしている箇所です。あれが「階段上がって行くぞ!」みたいな感じがして僕は好きなんです。あれだけ足を上げて、ゆったりを見せるのってアイスダンスのパターンダンスみたいで、シングルではそんなに見ない動きだというのも、余計に頭に残った要因です。このプログラムは彼の魅力の伸びのある滑りをとにかくアピールしまくる構成でした。ローリーはスケーティングにこだわる振付師だからこそ、彼にこの振付のプログラムを充てたのでしょうね。一昨シーズンから失踪していた3Loが戻ってきた、全日本からはずっとハウスしております。やっぱり6種トリプルが入っているのは安心する。Io Ci Saro聴きすぎて、もうあれですわ、iTunesで買っちゃいましたよね。もう一生聴き続けて行きます。そしてこれを聴く度にこづの全日本の演技を思い出すのでしょう。

フラメンコもまた新たな挑戦であります。顔の前に右手を持って見つめる振付は女性の存在を感じさせるためのものなのでしょうか。シングルでフラメンコはエキシビション向きですね。踏みしめるような振付は競技用として多用しすぎると、「ちゃんと滑れってくれやー」となりますので。

こづは何を言っているのか分からない風で、ちゃんとしたことを言っている人。モンチッチみたいな坊ちゃんがいつの間にか日本男子最年長になりました。これからについてはゆっくりと考えるとのことですが、ダイスケさんの前例もありますし、いきなり引退発表しても驚かないように身構えておきましょう。昨シーズンでのオリンピック代表落選の悔しさを堪え、グチグチと言わずその次の日には仲間と一緒に観戦。そんな人間性の良さ。急遽出場が決まった世界選手権できっちり6位という成績を残した根性。それにより多くのスケートファンが"小塚崇彦を応援し隊"に入ったと思いますし、もちろん僕もその一人です。たくさんの経験をしてきた彼だからこそ、どういう選択になっても間違いではないし、それに説得力を持たせることになるでしょう。今シーズンのスケート界のベストモーメントを挙げるとすれば、やはり僕は全日本のLPです。今シーズン唯一スケートの演技見て泣きましたから。だからあれです。
コメント
名無しさんへ

こんにちは。黄金期を見続け、それを築いた一人でもありますよね彼は。本当に、彼の望む笑顔でいられる選択をして欲しいと思います。
6番dot 2015.04.09 19:58 | 編集
6番さんこんにちは。
ラストの文章で、全日本フリーを思いだし、また涙腺に来てしまいました。
バンクーバーのときは、最年少のしっかりしているようでちょっと天然の弟キャラだった彼が、去年の全日本では最年長のお兄さん。
今に至る日本男子フィギュアの黄金期の、過去と現在を繋いできたその長い道を思うと、
どのような選択をとるにしても、どうかその先に待っているのが笑顔でありますようにと、祈らずにはいられません。
名無しさんdot 2015.04.09 13:39 | 編集
匿名のKさんへ

すみません。ローリーの方はLPで書いたつもりだったのですが、分かりにくかったですね。分かりやすいように文章を書き加えました。おかげで見やすくなったと思います。ありがとうございます。
6番dot 2015.04.09 13:17 | 編集
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dot 2015.04.09 12:07 | 編集
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