2015
04.05

2014-2015シーズン ハビエル・フェルナンデス

ハビエル・フェルナンデス

スケートカナダ 2位
ロステレコム杯 優勝
グランプリファイナル 2位
スペイン選手権 優勝
ヨーロッパ選手権 優勝
世界選手権 優勝

SP:Black Betty
LP:セビリアの理髪師
EX:When I Was Your Man
EX:20 de abril
EX:Background For Murder

シーズン前の夏巡業で嫌になるぐらい見たSPでありましたが、競技で滑っていると全く雰囲気が変わってくるものなのだなあと感心しました。なんですくんの粘りのある張り付くようなスケーティングというのは、ロックとは相性が悪いと思っていたので、五輪後のシーズンとしてすごくいい試みだったのではないかと思います。選曲の幅がこれから広がっていきそうです。最初のデッデッデッデッでフリーレッグを音に合わせてから、助走でグイーンと伸びるのが気持ちいい。フライングアップライトスピンはシットやキャメルと比べれば基礎点は低いものの、このプログラムによく合っていと思います。このプログラムに体が硬くて不恰好な低速キャメルを入れていたら、せっかくの疾走感が削がれてしまうでしょう。ISUのやって欲しいことはこうだと思うんです。苦手な基礎点高いものより、得意なGOE高いものを入れてねって。後半に3Aを入れるための時間埋めではあると思うのですが、中盤の腕ぐるんぐるん回しは可愛らしい。一番好きなのが流れるようなガニマタイーグルからのフリーレッグちょいちょいちょいの3A。あれはたまらんですね。今シーズンクリーンに降りられたのがユーロの一発のみだったので、これは難度を上げすぎたのだと思います。素人目に見ても構えにくいのだということがよく分かる振付でしたもの。ステップの中盤のツイズルからチョクトーでおケツくいくい、トゥステップでビヨンビヨンのところもいいなあ。プログラムの中盤で客席に向かってひょうたんのような形を手で描く振付がよく分からないけど、あれは何だろう。女体?ジャンプを跳ぶところでは歌詞が入っておらず、うるさいプログラムにならなかったので編曲の上手さもプラス点です。彼のあざといところを詰め込んだいい作品でした。

今シーズンはLPの3クワドは一度も成功がありませんでした。3クワドで稼げた点数を大会ごとに計算してみると(ディダクション分も含む)、WC33.78>RC32.93>GPF29.80>EC29.59>JO25.74>SC23.46 このような形になりました。4つが全てクリーンに成功した場合、最高で40点ほど稼げるので大きく点数を失っていることが分かります。中でも今シーズンは1つ目の4Sが全て失敗しておりまして、ここの確率アップが急がれます。彼といえば不安なルッツフリップの成功率ですが今シーズンは3Fにアテンションがついたものの1本も失敗しませんでした。ルッツは2回抜けていますが、これまでと比べるとかなりの確率アップでして、普通の選手がルッツフリップを失敗するのと大差はありません。ここはもうクリアと言っていいのではないでしょうか。

るんるんしてからの4T、ワチャワチャトゥステップしてスリーからの4S(成功しなかったけけれど)、カウンターから3Aという風に高難度構成でも前半からトランジションを抜いておりません。すごいなー。3Fをホップから入っていますが、これはゴールドと同じくeマーク対策で直前まで動きを入れることによって、アウトに傾く暇を与えないようにしているのでしょうか。でも昨シーズンはeマーク取られていないしよく分からないから、トランジションの一環なのか。一番好きな振付は3Lo降りて音楽が変わってからの腕振ってるんるんするところ。それからコレオシークエンスで頭の後ろから手でポイーってするやつ。フケ取って投げるみたいな。あれスケカナではやってないし、ロステレコムではコケそうになってたし、GPFとユーロはバテバテでポイーの振付は1回だけ。ワールドはバテまくってもないけど、元気が残ってもいない。僕は完璧なポイーが見たかった。振付入れすぎて体力残らないのか。彼の現在の構成を完璧に滑った場合のTESの仮想満点は104点ぐらいなので、まずは100点超えを目指して欲しいです。構成を上げるのはそれからでも遅くないでしょう。SPよりもLPの方がプログラムがスカスカになる選手が多い中で、彼はそれを感じさせなかったです。得意なジャンルであり、彼の粘りのある滑りを生かせたのも大きかったと思います。

世界選手権で披露した、演技よりもタンクトップに染みた黄色い腋汁の方が記憶に残ったエキシビションプログラム。凝りすぎて意味が分からなかったから滑り込みが出来てくるのを待つとしましょう。スーパーハビのエキシビションでの披露はあと2年ぐらいはいいかな。

スペインの冬季種目はあまり強くなくて、ソチオリンピックでは彼の4位が全体での最高成績だったそう。前よりは注目が集まった中で地元開催でファイナル銀メダル、ユーロ3連覇、ワールド優勝と結果を残すことができました。来シーズンもまさかのスペインがファイナルの開催地なので、フルスロットルで気張っていただきたいです。今シーズンも数え切れないあざとさをありがとうございました。
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