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2013
04.16

ベストプログラム

コスチュームに続いて、プログラムです。
暗いです。

10位 マーガレット・パーディー&マイケル・マリナロ SP「私のお父さん」

フィギュアスケートでは特にジュニアの女子選手でこれでもかという程に使われる有名なアリア。アリアですけど僕はボーカルの無い方が好きなんです。若い2人が滑るからこそ素敵なプログラムでもあります。今シーズンのジュニア選手の中では際立ってスケーティングスキルが高かった2人、つなぎの滑りも歩調があって見ていて気持ちいいです。2Aに入るところとか素敵でした。得意なリフトからのスローサルコウも、すごく曲に合っています。ダンスカップルよりもダンスカップルらしいスタイルなので、ホールドを組んでも様になります。姿勢は別に良いわけでは無いですけど。薄いピンクの衣装もフルーティーな雰囲気で素敵です。

9位 テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア FD「カルメン」

完成形がぜひとも見たかったプログラムの一つです。GPSとGPFではそもそも滑り込めておらず、ナショナルではリフトのミス、四大陸は中断、ワールドはテッサ不調。下品な動きばかりのカルメンと言われることもありましたが、この生々しさこそ肉体の美しさなのです。そもそもカルメンが上品なわけがない。リフトのどれもが独創性に富んでいて素晴らしかった。ツイズルの後のジャン!の音ハメもかっこいい。コレオリフトは変えないで膝上リフトの方が良かった。改めて見ると編曲の無茶苦茶さに笑ってしまいますけど、ズエワって結構ワヤクソな構成にするので、まあ良いでしょう。テッサはキャラクターの幅の狭さが課題でしたけど、今回のこのプログラムで一皮剥けた感じがします。

8位 エカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビエフ FD「ハーモニカの男」

こういうおかしな世界観を作らせたらズーリンの右に出るものはいませんね。今シーズンからチームに加わったペチュホフとともに、伝統的なロシアンダンスの香りと新しい時代のダンスのエッセンスを融合させた、とても良質なプログラムに仕上がりました。ストーリーが「恋人のお見舞いに来た女性が男性を助けようとするけど、反対に自分が病気になってしまう」というものでした。初めてそれを知った時に、まさにそうですねとしか言えなかった。序盤のダルそうな雰囲気がたまらなく好きです。ダルさの中に時折出てくる緊張感っていうのもたまりません。ローテーショナルリフトの後に、腕と脚をぶらんぶらんさせる動き、あれ大好きです。昨シーズンまで散々申し上げていた2つ目のステップ問題。今シーズンはステップがつまらなく無かったんですよ。多分2つのステップで滑る音楽のテンポがまるっきりかわっていたからでしょうね。そして今シーズンは女性の上達がかなり見られたのが大きかった。コレオリフトの時の女性が脚をクロスさせて腕を持つというポジション、拘束具に包まれたかのような、でも無意味そうな、でも無意味だからこそ意味があるような動き。いやあよろしいですね。髪を下ろしたのも大正解でした。日本で滑ったら絶対トスカのところで手拍子だったと思うので、無くて良かったのかもしれない。

7位 ジェレミー・アボット LP「彼を帰して」

このプログラムは国別対抗戦が始まるまでは圏外も圏外だったのですが、あの時の演技を見て、改めてこのプログラウの素晴らしさに気づかされました。そして、なんだか彼がどこかに行ってしまうのでは無いかという感覚に陥ってしまいました。失敗が多くてもなお魅了される、その卓越した滑り。ゴリゴリと氷を削る音がしないということは、安定した位置に乗ってスケートをしているという証拠。その一歩一歩の滑りで物語を紡いでゆくかのような圧倒的存在感。コレオシークエンスは涎物です。

6位 小塚崇彦 SP「栄光への脱出」

彼の今までのプログラムの中でダントツで好きです。今までのプログラムの方向性として、割と軽快な物が多かった彼ですけど、今回のこのプログラムで荘厳な物を演じられるというのが良く分かりました。軽快な物だと、よく踊らないといけないですけど、重い物は滑りが良ければそれだけで十分に語れますから。男は背中で語る的な。

5位 町田樹 EX「ロシュフォールの恋人たち」

元々はSPにする予定だった物をエキシビションに。これを競技会プログラムで見たかった。テンポが頻繁に入れ替わりますけど、そのテンポの変化で滑りにも表現にも変化をつけられるのが素晴らしいです。たくさんの登場人物の視点で描かれる映画なので、その悲喜交交をとても上手に演じられていると思います。ステップ中のボディムーブメントが本当に素晴らしい。

4位 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ LP「February」

2月のロシアは寒そう。しんしんと降る雪が、猛吹雪になって、弱まって、猛吹雪になって前が見えなくなっていく、そんな雰囲気があります。あくまで僕の妄想です。スミルノフが「ぽーーーほわわーん」な雰囲気の男性だったので、こういうプログラムを滑られるようになったのが嬉しいです。ヒゲ肯定派多かったですけど、僕もヒゲ推進派ではあるのですが、彼に関しては顔に全くマッチしていなかったので、やめてもらってよかったです。やるなら顎だけで良かった。口ひげはNO。

3位 ペルネル・キャロン&ロイド・ジョーンズ FD「懐かしき恋人への歌」

昨シーズンのワールドからの流れでこのまま沈んで行くのかと心配していましたが、マスターズでこのプログラムを見た時に「今シーズンは行ける」と感じることができました。結局、ワールドのその時になるまでは、すごくヤバい状態ではあったんですけども。この曲は簡単に言うと「長い時間2人でいると、いろいろあるよね、でもやっぱり愛してるよ」という感じです。前半と後半の間にボーカルの無いパートを挟んでいますが、これはリズムの変化を要求されているからですね。でも彼らぐらいのカップルだと原曲でそのまま4分というのは、なかなかしんどいことだと思うので、非常に上手な編曲だったと思います。ウィバポジェのJe Suis Maladeと同じような構成です。後半になると男性がいつも疲れてしまうのが惜しかったです。男性が髪を切ったのは正解でした。年月を重ねたカップルを演じるわけですから、あの長いブロンドのままでは若々しすぎます。

2位 村上佳菜子 SP「Prayer for Taylor」

ステップから始まるプログラムは、取ってつけたように見えることがしばしばです。「どう、ステップから始まるなんて、奇をてらってみましたよ!」みたいに。でもそのステップが、音楽表現もどうでもいい、ただ静かに滑っているだけだったりというガッカリ感。でもこのプログラムは長々としたステップでは無いし、彼女の上達した上半身の動かし方と音の取り方見てとれます。音楽に合った2Aも素敵です。後半に3T-3Tと3Fを入れることによって、1.35のボーナス。後半に2Aだけを入れている選手と比較しても、3T-3Tが3Lo-3Tぐらいの価値になるわけですから、かなりのアドバンテージ。後ろの方にジャンプがあるので、まだプログラムが続くんじゃないかという錯覚と、もっともっと続いて欲しいという気持ちが出てきます。それがこのプログラムをさらに好きにさせた要因なのだと思います。

1位 ネッリ・ジガンシナ&アレキサンダー・ガジ EX「Dance My Esmeralda」

まさかのテレビ映像が無いプログラムが1位。このプログラムがCSの無料開放期間中に、録画しておいたGAORAのアイスショーで見ました。エアリアルなので、ほとんど滑る所は無いんですけど、キャラクターに忠実過ぎるんですもん。特にガジさんとかガジさんとかガジさんとかガジさんとか。メリチャリや羽生のには食指がピクリともしなかったのに、このプログラムには号泣でしたよ。人様にはお聞かせできないような音声が出ました。それで20回ぐらい見ました。これ、ぜひエキシビションでもやっていただきたいんですけど、エアリアルはさすがに用意できませんしね・・・。なんと見事に、CSの無料開放日が告ぎ5月5日で、そこでこれ滑ったショー放送するんですよ。覚えていたら、ぜひ見てみてください。この曲のフランス語版を外で大声で歌うとめちゃくちゃ気持ち良い。

はい、暗いです。
来シーズンはもっとジメジメとカビの生えそうなプログラムを滑る選手が、たくさん出てきてくれることを願っています。
コメント
パーディーたちに関しては、今シーズンのプログラムはどっちも素晴らしかったですし、一気に上達しましたよね。ただ来シーズンも解散せずに続けられるかどうか・・・・・リフトとかリフトとかリフトとか危険ですし。

ガジさんは他のダンサーと一線を画す味があるのが素敵だと思います。あれぐらいぶっ飛んだ表現してくれるダンサーがユーロで出てきてくれればいいのですが。各時代にこういう組が1組2組いないとつまらないんですよ。
6番dot 2013.04.16 21:02 | 編集
お久しぶりです。こんにちは。

やりすぎっていうぐらいやりすぎなクドさが、この曲表現していますよね。だってこれ自体もクドい曲ですもん。このカップルはイロモノの帝王と化しているので、日本でも滑ってもらいたいです。ぜったい受けがいいと思うんですよ。
6番dot 2013.04.16 20:58 | 編集
懲りずにまた来ました!書かずに居れずに!
ジュニアから唯一のエントリーで、パーディ&マリナロのSP選んでくれて有難うございます(泣)彼らのプロはどっちも好きなんですが、SPのほうが曲とマッチしているし雰囲気もとっても素敵です。本当に彼らが好きなんで、今年も見たいなぁって思ってるんですが…。
プロでいうと、メリチャリよりテサモエが私も好きです。調子の良し悪しはありますけど、テッサのカルメン凄かったですもの。
ボブソロも!昨シーズンまでだったら絶対6番さんの候補に入ってないなーと思ったらちょっと涙が…。
アボットくんは鉄壁です。来シーズンも楽しみで楽しみで楽しみで。川スミのFSも凄く動きが美しくて見とれてしまいます。点数にもっと反映して欲しい!って思っちゃいます。
そしてまさかのシガガジ!私はつべで見ました。わかりますわかります、ガジさんの背中で語る感じったら右に出るものは居ない…。彼自身はとっても良い顔してらっしゃって決して醜男ではないのに、なんであんな風に醸せるのか…。ゆづのは、、、、ねぇ?ってなりますもん、失礼ながら。うちはCS映らないのでざんねーん(泣)
基本ペアと女子オタなんですけど、ダンスやっぱり面白いですよね~(※良く解ってないけど)
maple_wendydot 2013.04.16 12:37 | 編集
こんにちは!だいぶ前にコメントして以来ご無沙汰してます。
猫のみかんです。

いやあ、ネッリ・ジガンシナ&アレキサンダー・ガジ EX「Dance My Esmeralda」、初めてみました。
というか、このカップルのこと知らなかったですし。
素晴らしいですね!もう、感動しました。
まさに楽曲の世界観を表現しつくしてますね。
早速、他の演技もみてみたら、今季のフリーもまた独創的!
大好きです!アイスダンスはこうでなくっちゃ!
なんでも、ゾンビがテーマだとか(笑)
ぜひ、日本のショーにも来て欲しいわ。
早速、私のブログでも彼らの動画紹介しちゃいます!
ありがとうございました!
猫のみかんdot 2013.04.16 10:20 | 編集
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