2011
06.14

2010-2011シーズン パトリック・チャン

パトリック・チャン

スケートカナダ 優勝
ロステレコム杯 2位
グランプリファイナル 優勝
カナダ選手権 優勝
世界選手権 優勝

SP:テイクファイブ
LP:オペラ座の怪人
EX:Don't worry, Be happy

北米課題曲テイクファイブ。今シーズンは4-3をSPから投入してきました。さらに、4Tが単独になってもいいように3Fにも4Tにもステップを入れるというハイパーリカバリープログラムになっています。
北米課題曲だけあって、小粋で洒落た振り付けがたくさんあっていいですね。スケーティングがいいので、どのエレメンツにも流れがあります。このプログラムで一番好きなエレメンツが足換えのキャメルスピンです。レベルは3しか獲れませんが、フリーレッグがしっかり伸びて、お尻もしっかりと上がったキャメルスピンは「これぞ男のキャメルスピン」という感じがしていいですね。ISUも元々そういう方向性だったと思うんですけどね。レベルが獲れなくても、質がよければそれでいいじゃんって。そのCoPの方向性が今はだんだんブレブレになってきているわけですが。
それからストレートラインもいいですよね。どんだけ動くんですかっていうぐらい。リンクの縦が60メートルもあるのに、9割近く片足だけで進んでいますよね。やろうと思えば端から端まで行けるんでしょうけど、半分ぐらいまで戻って、他の要素を組み込んでいます。これだけ滑ると、もう笑うしかないです。素人目にも、ここ何年かのスケーターの中で特出して高いスケーティングスキルだというのがよく分かります。
来シーズンも続行だったと思います。スピンのルールが改正になって、彼は今の構成のままだとレベルがかなり獲れないことになります。そこらへんを修正したら、またとんでもないスコアが出そうです。

LPは昨シーズンと音楽は同じものの、全く別のプログラムになりました。本当に別です。昨シーズンのプログラムとは違うんです。昨シーズンのはもう、オペラ座の怪人じゃないし、音楽表現が意味不明すぎたし、振り付けがもうね・・・・・言葉にできないほどでした。
しかし、今シーズンのプログラム本当に素晴らしい。特に2つのステップ。最初のステップの移動距離なんなんですかね?引くほどリンクを広く使って引き込まれますし、コレオステップなんて、あそこまでストロングエッジで「ドドドドドドドドドドドドドドドド」と踏まれて、そこからスピンなんて盛り上がらざるを得ないですよ。反則ですよ。
昨シーズンのプログラムの、音楽が変わるところで、顔に手をあてて、ゴゴゴゴゴと動かす振り付けありましたよね。わざとらしくて大嫌いだったんです。あれが無くなったことで、コレオグラフィーで1.00多めに出ていいぐらいですよ。
ジャンプ構成はナショナルでいきなり2本のクワドを入れて、苦手なアクセルを1本に。3Lz-1Lo-3Sという、3連続のルールを生かした、苦手なサルコウを入れたすごいシークエンスも見せてくれました。前半のルッツを3A-2Tにしてくれれば理想的なんですけど、今シーズンもアクセルの成功率が残念なレベルでした。カナダのアクセルの成功率ってどうしてこんなに・・・・なんでしょう。
9点台乱発は大嫌いですけど、彼がいい滑りをしたときは9点出てもおかしくないですね。他の項目も軒並みいいです。音楽表現だけは他のトップ選手に比べると劣るところはありますから、そこは改良していけるといいですね。

おもしろ発言でいろいろ話題を作る彼ですけど、今シーズン黙るようになったアンチも多いのではないかと思います。彼が叩かれていた大きな原因は4回転を入れないことが、ほぼ大半だったので。それが今は合わせて3本入れて、ステップはレベル4獲りますから、基礎点でも上位勢では一番ですし。
それでも表現力について、いろいろ言われますよね。たしかにまだまだだとは思いますが、昨シーズンとは比較できないぐらいに上手くなっていますし、こういうのって徐々に上手くなっていくものですからね。
それでも・・・・・って方は正直に、「日本人以外のアジア系が勝つのが気に食わない。」って言えばいいのにって思います。自分もアジア人なのに、アジアコンプ抱いて気持ちわりい。

ナショナルの演技で度肝を抜き、ワールドではプルシェンコの目の前で、時代を変えて見せました。おそらく、これからソチまではパトリック・チャンの時代になるであろうことは紛れも無い事実でしょう。
いつか、アクセルでミスしないPさん見られるといいな・・・。
コメント
はじめまして、コメントありがとうございます。

好みのことについてもありますが、彼はストーリーを演じるような演劇的な表現力ではなくて、音楽そのものを表現する力はあると思います。だから、ストーリー性のあるものはもう一声と思ってしまいます。
彼のプログラムで一番好きなのが、ピアノコンチェルトなんですけど、あれはすごく良かったので。

これから、いろいろなプログラムを滑って、ますます表現の幅を広げていってほしい選手ですね。
6番dot 2011.06.27 16:18 | 編集
初めまして
パトリック16歳でエリック杯で初優勝を飾ったときのフリー(ビバルディの四季)を初めて見て、スケーティングの秀逸さに、将来絶対世界チャンピオンになると確信したものです。

その時以来、高橋みたいな体全体での表現力劣るけれど、エッジが音を奏でてるような、音楽的表現力は凄いと思っていたので、
>音楽表現だけは他のトップ選手に比べると劣るところはありますから
という管理人様のコメントはちょっと意外でした。
パトリックの音ハメは、今季のプログラムも素晴らしいと思ってたのですが、好みの問題でしょうかね。

他のご意見は全て賛成です。
演技面は、20歳になって、これからまだ伸びると思うので楽しみにしています。

失礼しました。
ルナdot 2011.06.26 13:58 | 編集
こんばんは

もうホントに今シーズンは完璧でしたね。アクセル以外。
ジャンプもスピンもステップもよかったです。アクセル以外。
完成度をグッと上げてきて、血肉踊りました。

20歳というと、過去のトップ選手を見れば、このあたりから23歳ぐらいまでがピークなんですよね。ソチにはギリギリピークを保てるか、少し落ちるかぐらいのところで入ると思いますが、上手い具合に体と付き合っていけるといいですね。ケガをしないとも限りませんし。

新しいLPはどんなものになるのか楽しみですね。ローリーに近しいので難しいでしょうが、僕も他の振付師は見たいです。もっともっと他の彼も見たいですし。
6番dot 2011.06.15 02:57 | 編集
こんにちは、コメントありがとうございます。

文才も知識もありませんが・・・・・すみません。

コンディションの維持は確かに課題ですよね。今シーズンはグランプリファイナルで優勝しましたけど、アジアでの試合がかなり苦手で、時差調整も上手ではない選手なのですからね。だから四大陸も避けたんでしょうけど、それぐらいの試合もタフにこなせる力は必要かもしれませんね。
選曲も大事ですね。彼はローリー・ニコルと近しいので、あってなかったとすれば、比較的すぐ対応できると思うので、その点は問題ないかもしれませんね。
6番dot 2011.06.15 02:51 | 編集
こんばんは

今年の彼は凄まじかったですね。
簡単に4-3導入して他の要素もきっちりで(3A以外)ほとんど突っ込むところが見当たりませんでした。
好きか嫌いかとかじゃなくすげぇぇぇとなってしまいました。思わず。
あれ見て表現力が~とか突っ込まれても。いらいら。

彼は今年20なったばかりでまだまだ若い選手ではありますけど、クワドによる体の消耗ってすごいんだろうなって思うんです
オリンピックまだ先ですから、ペース配分考えてほしいなーなんて。

来シーズンのプログラム楽しみですね。フリーを変えるんでしたっけ?
個人的にはローリー以外でも見たいですけど。無理か。
mfkdot 2011.06.15 00:16 | 編集
素晴らしい観察力と博識と文才で。いつもROMして勉強させてもらっています。
パトリックのワールドはもう驚愕の域に達してたのでは?呆れ果ててお口ポカーン状態で、拍手喝采してました。ステップにスピンに、4-3!鬼に金棒状態ですね。

>これだけ滑ると、もう笑うしかないです。

正に!まったく!仰る通り! あははは・・・と

なんか突き抜けてしまいましたね。
あとは、コンディションの維持とピーク調整と、
選曲だけですか?
ステップ勉強中dot 2011.06.14 22:09 | 編集
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