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2019
04.23

マキシム・コフトゥン 引退

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Писал, стирал и снова писал, снова стирал... Самое сложное письмо в моей Жизни... Этот день должен был настать. Пришла пора прощаться... Не буду ковырять архивы своей памяти про время когда всё начиналось, или через что я прошёл тут... Это письмо я уже написал и стёр. Начну с того что, тут нет драмы, моё время было, оно ушло, но оно было... А скоро оно еще будет вновь! Но уже в другой главе моей прекрасной, замечательной, интересной жизни. Я благодарю господа, за то что дал мне возможность, побывать среди великих спортсменов, соревноваться с ними и увидеть весь мир, благодарю бога за людей которых дал мне этот вид спорта, за мой характер, за незабываемые победы, моменты счастья, благодарю за то что у меня такая замечательная семья... Благодарен за Елену Германовну, которая простила мне мою детскую глупость. Я благодарю вас болельщики, без вас нет и не было бы нас. Благодарен моим друзьям, настоящим друзьям, за то что я остался собой, не потерял своё я, спасибо. Это было замечательное время... Я уже прожил целую жизнь, а теперь начинаю новую, и это блин, волнительно... Но так интересно... Я счастливый человек, и не о чем не жалею , это жизнь, тем она и интересна, не всё так просто:) И слава богу! Выход есть всегда! Главное смотреть на всё под правильным углом! :) На счет будущего, зарекаться не буду, кто его знает что там дальше нас ждёт. Но пока что некоторые приоритеты для себя я расставил, и буду жить, развиваться, двигаться в этом направлении. Одно точно скажу, еще увидимся... Ваш Палыч. (Тот самый мальчик который так и не попал на Олимпиаду) 😂❤️ Люблю, обнял, приподнял... The end.

Maxim Kovtun | Максим Ковтунさん(@maksim_pavlovich)がシェアした投稿 -

マキシム・コフトゥンが引退を発表しました。前々から噂は立っていましたが、23歳という年齢なので「まさかそんなことはないだろう」と、信じたくありませんでした。

ジュニアグランプリ出始めの頃は、いかにもモロゾフの生徒という感じの体の使い方でしたが、2012-2013シーズンにブイアノワのチームに移ってからは徐々に洗練されていきました。初期の彼の荒々しい演技と、今シーズンの動きを比較すれば一目瞭然です。

ロシア国内での深い寵愛によりユーロに派遣され、プルシェンコ不在の影響でシニア1年目なのにソチオリンピックの枠取り要員として世界選手権に派遣されるという気の毒な目に遭いました。織田信成メモリアル(ジャンプ跳び過ぎ多発)として語り継がれるソチオリンピック直前のロシア選手権で優勝するのですが、ユーロの結果に難癖をつけられて代表に選出されない事件もありました。日本やアメリカでも国内選手権の順位以外を重視した選考は議論の対象となりますが、コフトゥンの件ほど非情な決定はなかったと思います。

不安定なイメージがあるかもしれませんが実は成績としては安定していて、グランプリシリーズでも優勝していますし、2015年から3年連続でユーロの表彰台に立っています。マイナスのイメージは世界選手権との相性が悪すぎたせいで芽生えたものでしょう。

せっかくブイアノワの生徒になってタラソワからも愛されていたのに、理解不能な作品を滑ることもありました。2015-2016シーズンのLP"ベートーヴェンメドレー"はその最たるものでしょう。フワフワのブラウスから繰り出される正統派ベートーヴェン!これぞロシアの王道を行く者だと期待させておいて、中盤に挿入された唐突なコミカルパートに度肝を抜かれました。このシーズンのロシア選手権は彼の地元での大会だったので、変なプログラムでしたが、ジャンプを跳ぶ度に会場に響くタラソワの掛け声も相まって感動しました。

腰の怪我で2度目のオリンピックシーズンを棒に振ってしまってから迎えた今シーズン。グランプリシリーズの派遣はもらえなかったですが、国内大会から絶好調でした。かっこいい闘牛士衣装でかっこいい"カルメン"を滑りました。柔のコリヤダと剛のコフトゥンでのロシア・カルメン対決には興奮しました。ロシア選手権ではジャンプの転倒こそありましたが、SPもLPも素晴らしい出来で完全復活の優勝を果たしました。ユーロではミスが多発して表彰台を逃しましたし、ユニバーシアードでも惜しくも銀メダル。世界選手権欠場となりましたが、次のシーズンでの活躍を期待せずにはいられない選手へと成長しました。

ヒョロヒョロだった少年が筋肉の鎧をまとい男らしくなりました。ジュニア~シニアに上がった頃は精神的にも未熟で行動がすごく子供っぽかったのに、今シーズンは"練習に集中するためにSNSを封印"という宣言をするまでに大人になったんです。ツイッターでのSNS封印宣言の投稿を見た時にホロッとしましたね。

結果的に現役最後の試合となったユニバーシアードでは、表彰式の国旗掲揚でロシア国旗がポールから外れてしまって係員に詰め寄るというエモーショナルな場面が見られ、その後の氷上での記念撮影では優勝したリッツォを差し置いてセンターで微笑むという不思議な光景を見せてくれました。最高に笑わせてくれました。ありがとうございます。

アディアン・ピトキーエフの引退を思い出してしまいました。無限の可能性がある選手の引退はメンタルにきます。コフトゥンには人生の第2章を楽しんでもらいたいです。お疲れさまでした。
2019
04.15

アレクサンドル・マヨロフ 引退

アレクサンドル・マヨロフが正式に引退を発表しました。今シーズンはISUのバイオでも引退の意思を表明しており、ひとつひとつの大会を噛みしめながら見守っておりました。クリストファー・ベルントソン→アドリアン・シュルタイスというビッグバン発生級に個性的なスウェーデン男子のバトンを引き継ぎ、弟のニコライへと託し競技の場から去ります。

2011年世界ジュニア選手権のメダル獲得が昨日のことのように思い出されます。あのシーズンは前年のトップ勢がシニアに上がったのでカオスでした。メッシング、アーロン、ドミトリエフあたりのジャンプの得意な選手が表彰台を占めると思っていたら、ロゴジン、デカ、マヨロフという順番に。今年の世界ジュニア選手権ぐらい予想し得ない結末でした。マヨロフはスウェーデン所属選手で1937年以来のISUチャンピオンシップスメダリストとなりました。2シーズン連続で愉快な"オースティンパワーズ"を滑り、世界選手権でミスを連発してSP落ちしていったことは、彼のキャリアの初期段階について思い出深い出来事です。このエントリーを書いている最中に、2013年世界選手権男子SPの自分の感想を読み直したところ、「ついに世界選手権でLPを滑ることに。ジャンプ2ミスは今年もですが、抜けや転倒では無かったのが何よりでした」と、保護者目線で書いていました。

ソチオリンピックのSP"コロブチカ"は彼のキャリアで最も印象深い演技です。ロシアにルーツのある彼が、ロシア開催のオリンピックで、ロシアの曲をミスなく滑る。どれだけ感動的な光景だったか。自国びいきが半端ないロシアの観衆から、点数の低さにブーイングが起きていました。

2014-2015シーズンには膝の手術を受けましたが、ストックホルム開催のヨーロッパ選手権には間に合わせ、ヘルゲソン姉妹と共に大会を盛り上げてくれました。その次のシーズンには病気のお父様に骨髄移植をし、試合に出場できないこともありました。しかし、その甲斐あって現役最後の今シーズンには兄弟揃って出場となる最初で最後のユーロにお父様も帯同できました。

ピョンチャンオリンピックは、スウェーデンオリンピック委員会の派遣基準を満たせなかったので出場することはできませんでした。このオリンピック委員会は毎度不平等な派遣基準を設けたりして、なかなかの強敵なので驚きはしなかったです。2018年1月末にロシアメディアのインタビュー記事が出て、職探しして引退する感プンプンだったので、覚悟していて観ていたら、次のシーズンに「引退しませんけども」宣言をしました。そして+1シーズンのボーナスステージに突入。でもね、普通の人はあの記事を読んだら引退すると思いますよ。

最後のグランプリシリーズ、最後のユーロ。ひとつひとつの最後を経て、最後の世界選手権でも確かな存在感を見せました。怪我に見舞われながらも現役を終える瞬間までキャリアハイの技術力をキープできるのは、そうそうできることではありません。フジテレビで放映中の西岡さんの紹介は完全にファンを泣かせにきてましたよね。ちょっと危なかったです。

お母様振付の異質な作品を滑りこなし、骨やらフードやらローソン店員やらネクタイチェンジやら常人には理解できないセンスの衣装を身にまとい、いつも楽しませてくれました。毎シーズンのように想像を超えてくる選手でした。人生の第2章の船出が素晴らしいものであることを祈っています。

おい弟!次はお前のターンだ!!!!!
2019
04.13

国別対抗戦 3日目 ペアLP・女子LP

ペアLP
1 Vanessa JAMES / Morgan CIPRES(フランス)152.52
2 Natalia ZABIIAKO / Alexander ENBERT(ロシア)141.32
3 Kirsten MOORE-TOWERS / Michael MARINARO(カナダ)131.84
4 Nicole DELLA MONICA / Matteo GUARISE(イタリア)130.85
5 Ashley CAIN / Timothy LEDUC(アメリカ)125.24
6 Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI(日本)92.98

河合さんが今シーズンのペアの流れもちゃんと抑えている。アイスダンサーなのにしゅごい。

りくしょー
3Tw 3T hd-2T 3LzTh so 2A fall 3STh hd
リフト3つは掛け持ちペアには大変でしょう。来シーズンはシニアなので、これがさらにきれいに移動できるようになればいいですね。今シーズンは怪我もあったので、オフの間に治るといいなと思います。

髭の組
3Tw 3Lo hd 3LzTh 3S fall 3STh
ソロジャンプはそれぞれにミスが出ました。3Sで女性が転倒したので、男性は3Sに1Tを付けて必要最小限の体力の消費で+REP扱いを防ぎました。ステップインラッソーがとてもきれいに上がりました。移動距離もポジションも下ろし方も着氷の伸びもよかったです。ツイストの次はリフトもよくなってきましたね。来シーズンさらに評価が上がるかもしれません。

モーマリ
3Tw 3S-2T-2T 3LoTh 3T fall 3STh
目立つミスは3Tの転倒だけです。出来としてはそれほど悪くないですが、今大会のモーマリはオフモードに突入しつつある滑りに見えました。すいませんこんな時期に太平洋越えていただいて……。

デラモデル
3S 3Tw 3LoTh 2T 3STh
3S決まりました。スローループは明後日の方向に投げたのに女性が堪えました。3Tのコンビネーションはいつもは見られない失敗の仕方でした。女性が踏み切るタイミングがズレて上手く踏み切れなかったです。スローサルコウはいつもの質で、リフトの流れもよく、ドラマティックに演技をまとめました。

ヴァネシプ
3Tw 3T-2T-2T 3S 3FTh 3STh
ブヒャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!どの大会でも国別対抗戦だと思いながら演技すればいいのか!2大会連続で素晴らしい演技です。シングル選手並みの高さのあるソロジャンプがピッタリ揃いました。グループ3で急激なカーブを描きイーグルでキャリーリフトへ。このキャリーで男性の姿勢が微動だにしないのに痺れました。すべてが洗練されていました。余韻もへったくれもないガッツポーズフィニッシュでもOKといたしましょう。まーた日本のファンを増やしてしまうのか。アイスショーのオファーはよ。

ザビエン
3Tw 3T-2T-2Lo 2S 3FTh 3LoTh
最後にガッツポーズをしたのでサルコウが2回転だったのは予定通りなのでしょう。非常に安定していました。今シーズンは日本での大会に3大会も出場しましたが、いずれも安定していました。相性いいのかな?

女子LP
1 Elizaveta TUKTAMYSHEVA(ロシア)153.89
2 Bradie TENNELL(アメリカ)150.83
3 Kaori SAKAMOTO(日本)146.70
4 Sofia SAMODUROVA(ロシア)138.84
5 Rika KIHIRA(日本)138.37
6 Mariah BELL(アメリカ)135.17
7 Marina PIREDDA(イタリア)120.22
8 Mae Berenice MEITE(フランス)114.22
9 Laurine LECAVELIER(フランス)107.71
10 Gabrielle DALEMAN(カナダ)107.48
11 Roberta RODEGHIERO(イタリア)106.64
12 Alaine CHARTRAND(カナダ)94.91

ロデギエーロ
3Lz shaky 3F-2T 3F 2A 3T+2A shaky 3S 3T-2T
シェイキーな着氷のジャンプもありますが調子がよかったです。分かりやすく情熱的なフラメンコというわけではありません。胸の中にある情熱の炎を密かに燃やすというような趣でした。

シャルトラン
3Lz-2T df 2A-3T hd 2A 3Lo fall 3S-2T-2Lo 2Lz fall 2S shaky
3Fもオイラーのコンボも抜きました。得意な種類で固めたのに決まらないです。

メイテ
3Lo hd 3Lz-3T 3F 2A-3T 2A 3Lz fall 3S
おそらく3Loに3Tを付ける予定だったのでしょう。片手をついたので次の3Lzに3Tを繋げました。国別のキスクラで自転車漕ぐのもお決まりだなあ。

ピレッダ
2A-1Eu-3S 1Lz 3F 3S 3Lz-2T 2A-3T 3Lz
流れ作業感のある、必須要素時代のスパイラルのようなコレオシークエンスよりも、最終盤のステップシークエンスの方が熱がありました。ジャンプもキレッキレでした。シーズンベストを39点更新しました。3Lo抜きの構成なので、その苦手が克服できるといいですね。この演技で世界に顔と名前が売れました。

ルカヴァリエ
3Lz-3T df 2A-3T 3F fall 3S 2A-1Eu-2S 3Lz so 3Lo ot
トゥジャンプでジャンプミスをフルコンプするんじゃないかという勢いでした。エッジジャンプの3Loも失敗しましたが、こちらはオーバーターンから連続ツイズルでかっこよくごまかせました。

デールマン
3Lz so 3F 3Lo 2A 2A-1T fall 3Lz fall 3S-1T-2T df
6分練習で転倒してバチーンと音が鳴り、ルカヴァリエに声をかけられていました。前半は着氷こそまとまらないものの悪くはなかったです。後半は今シーズンのこれまでの試合と同じような形になりました。立ち止まっての艶めかしい女性らしい踊りはよかったです。スピンの回転速度が落ちているわけでもなく、ジャンプ以外の面では好印象でした。

サモドゥロワ
3F-3T 3Lz 3Lo 3S 2A-3T 3F 2A-2T-2T
予定通り完璧に遂行しました。コケない抜けない安心安全のスケーターなので心臓ドキドキせずにシンプルに演技を楽しめます。142点は出ると思いましたが冷静なPCS評価ですね。

ベルたそ
2A-3T 3Lo fall 3F-2T 2A 3Lz-2T-2Lo 3F 3Lz
不得手としている3Loで転倒。そこからはがんばりました。コレオシークエンスのスピードは相変わらずです。両足滑走が多い?知るかあああああああああああい!な潔さが好きです。

テネル
2A 3Lz-3T 3F 2A 3Lz-3T 3Lo-2T-2Lo 3S
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!いいもん観たあああああ!世界選手権であとちょっと惜しかったというところをすべてクリアした演技です。3Fと音楽との調和、3つのスピンの持つそれぞれの存在感。圧巻でした。こういった演技に感動する自分の気持ちから「僕ってジャンプ厨じゃないな」と再確認できました。

坂本
3F shaky 2A-3T 3Lz shaky 3S 2A-3T-2T 3F-2T 3Lo
コンボ予定の3Fで詰まったので2Aに3Tを付けました。ルッツフリップがクリーンに決まらなかったです。2本目の3Fも本来ならもっと着氷が伸びるはずですしね。スパイラルに入るところでピタッと手拍子が止むところに、日本人のインタープリテーションの高さが垣間見られました。熟練のハンドクラッパーだな。

リーザ
3A 3Lz-3T 3F 3S+2A 2A-3T 3Lz 3Lo
この演技をする選手が世界選手権に選ばれなかったという事実。国別対抗戦の採点が大甘だとはいえ、SP・LPと揃えれば世界選手権で表彰台に立てていたでしょうね。そんな選手が代表落ちするという恐ろしい時代です。リーザ自身が魅力的な選手だしファン思いなので、世界選手権に出られなかった分、観客も応援しようという気持ちが強く、会場が暖かい空気に包まれていました。リンキングフットワーク?リンクの端っこなんて蜃気楼なんです。クリムキンイーグルでの煽り方はエキシビションさながらでした。

紀平
3A fall 2A-3T 3Lo 3Lz-3T fall 3F 3Lz-2T-2Lo 3S
転倒2本に回転不足があってTES70点出せるなら、残念という気持ちにはなりません。すげーーーという感想が出ます。演技を終えて「ごめーん」と言っていたのがかわいらしかった。こんな日もありますわな。靴をテープでグルグル巻きにしていました。チャラい男が好むやたらとデカいスニーカーに見えました。

チーム順位
1 アメリカ 117ポイント
2 日本 104ポイント
3 ロシア 102ポイント
4 フランス 75ポイント
5 カナダ 73ポイント
6 イタリア 69ポイント

男女シングルの各国上位1名の成績を採用し、各国1カテゴリーにつき1名(組)の出場だったとすると。
ロシア 38ポイント
アメリカ 33ポイント
フランス 29ポイント
日本 24ポイント
カナダ・イタリア 22ポイント

こちらの方が実際の選手層に忠実だし接戦になっておもしろそう。
2019
04.12

国別対抗戦 2日目 ペアSP・アイスダンスFD・男子LP

ペアSP
1 Natalia ZABIIAKO / Alexander ENBERT(ロシア)75.80
2 Vanessa JAMES / Morgan CIPRES(フランス)73.48
3 Nicole DELLA MONICA / Matteo GUARISE(イタリア)69.77
4 Kirsten MOORE-TOWERS / Michael MARINARO(カナダ)68.38
5 Ashley CAIN / Timothy LEDUC(アメリカ)66.91
6 Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI(日本)44.93

りくしょー
3Tw 3T<< df 3STh so
3Tは男性の回転がほどけました。リフトはきれいに上がったと思ったのですが、ポジションチェンジが上手くいかずに途中で下ろしてしまいました。スローサルコウは回転に入るタイミングが遅れましたかね。ドンマイドンマイ。

髭の組
3Tw 3Lo hd 3LzTh
3Loでは女性が片手をつきました。スロールッツは高さを出してふんわり着氷。プログラムだけでなく、こんなところもサフマソっぽくなっているかも。こういうプログラムを1日の始まりに滑ってくれると会場が温まりますね。

モーマリ
3Tw 3T shaky 3LoTh
ジャンプエレメンツでどちらも少しずつ体勢を崩しました。彼らとしては非常に珍しいですね。もうシーズンオフモードに入ってしまっているのかもしれません。すみません日付変更線越えていただいて。ソロスピンは高速で堂々とタイミングがズレました。

デラモデル
3S hd 3Tw 3LoTh hd
3Sでは男性が手をつきました。一方で女性は今回も成功させました。スローループで片手をついて、こちらも残念。でもタッチ癖は出ませんでした。タッチ癖はこの1年で完全に克服したように見えます。ステップシークエンスは世界選手権と同じように女性の躍動感が際立ちました。かっこよかったです。女性の技術力の後退が止まり、再び前進しています。

ヴァネシプ
3Tw 3T shaky 3FTh
女性が3Tでバランスを崩し、ソロスピンのフライングエントリーで傾き、上手くポジションを取れませんでした。リフトやスローフリップはなんとか収めました。彼らのスローは着氷の伸びがあまりないのですが、6分間練習では理想的な質のものを降りていました。あれぐらいのができればなあ……。

ザビエン
3Tw 3T 3LoTh
世界選手権でも最終滑走でいい演技でしたけど、ひょっとして最終滑走好きなのか?これから最終滑走に固定しますか。まったく揺るぎのない演技でした。今大会では圧倒的な高さを誇るツイスト、寸分違わぬタイミングの3T、飛距離と軸の美しいスローループ。GOEの暴力で文句なしの1位です。フィニッシュの編曲のおもしろさにも惹きつけられます。

アイスダンスFD
1 Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON(フランス)135.82
2 Victoria SINITSINA / Nikita KATSALAPOV(ロシア)130.63
3 Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE(アメリカ)127.11
4 Kaitlyn WEAVER / Andrew POJE(カナダ)124.18
5 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI(イタリア)122.29
6 Misato KOMATSUBARA / Tim KOLETO(日本)99.31

ココ
わあああああああああああい!いい出来いいいいい!今シーズン一番、ダイレクトにカップルの空気感が伝わってきました。ある愛の詩のカップルは、単なるラブラブカップルではないので、お互い意固地な部分も出していければなおよかったのかもしれない。幸せ幸せシーンから突如悲劇に見舞われる感じは、映画に忠実でした。

ウィバポジェ
ローテーショナルリフト素晴らしいですね。回転が三段階になっていて、花が開くように見えます。ぶん回しではなくゆったり回っていくのに素敵だという稀有なリフト。今日はケイトリンのお誕生日なのでドンチャン騒ぎでお祝いでした。

ギニャファブ
ため息が漏れます。世界選手権でローテーショナルリフトを失敗したので、そのパートだけ少し緊張して見守っていました。もう全部よかった!僕からは130点あげちゃう!

ハベドノ
ステーショナリーリフト……あの一件があってからいつもトラベリングしているような錯覚に陥ります。でも今日は若干殺気を欠いていましたね。ハベドノのステーショナリーはあんなもんじゃない。逆にスローパートの方は繊細で素敵だったんですよね。

シニカツ
男性は今回もツイズルのレベルを取りこぼしてきました。レベル3率が高いです。これは他のカップルにハンデをあげているんですね。GPSではコントロールされていたのに、シーズン後半に突入して元の暴走ツイズルに戻りつつあるのは気のせいでしょうか。男性の技術力の高さなんて、シニアに上がったぐらいから誰しもが分かっていたことです。それに女性が遅れを取らなくなったことが本当に嬉しい。もっともっと上手くなっていってほしいです。来シーズンはロステレコム杯→NHK杯→GPFという日程なので、NHK杯の恋人の役目は果たせそうにありません。だから国別でいい演技見せてくれたのですね。130点を超えられて喜んでいるよ。

パパシゼ
ワンフットステップでの男性のチェンジエッジからのスケートの伸びが異次元。ダイアゴナルステップはこれダイアゴナルなの?というような軌道と移動距離です。ステップ系統のエレメンツでの緩急の使い分けが抜群で、情報量が多いです。いやーーー強い。当然のようにワールドレコードです。

男子LP
1 Nathan CHEN(アメリカ)199.49
2 Vincent ZHOU(アメリカ)198.50
3 Shoma UNO(日本)189.46
4 Keegan MESSING(カナダ)178.04
5 Matteo RIZZO(イタリア)172.89
6 Keiji TANAKA(日本)169.79
7 Nam NGUYEN(カナダ)164.40
8 Andrei LAZUKIN(ロシア)160.37
9 Alexander SAMARIN(ロシア)158.53
10 Kevin AYMOZ(フランス)153.83
11 Daniel GRASSL(イタリア)148.68
12 Adam SIAO HIM FA(フランス)132.11

サマリン
4T-3T 3T 3A-2T-2Lo 3Lo 3A so 3Lz-2T 3F
4Tの軸が暴発して3Tになりました。その影響で3Lz-3Tの後ろを2Tに変更しました。演技が崩壊するほどの失敗ではないですか、滑り本体がよくないとジャンプの成否でPCSがガッツリ下げられるので、点数は伸びません。昨シーズンに比べれば上達しているのですけどね。

アダム
2Lz 3A 4S fall 4T 3Lz-3T 3Lo ot-2T 3Lz-1Eu-3S hd
後半にコンビネーションジャンプを固めています。予定構成には3Lo-3Tが入っていたので、一番簡単なジャンプが3Aということになりますね。キャパオーバーだったかもしれません。コレオシークエンスでは勢い余ってスタンブルしていましたしね。

グラスル
4Lo 4Lz fall 3A 3Lo 3Lz-3T 3F-1Eu-3S 3Lz-2T hd
ジャンプは2019年ですが、演技スタイルは2009年っぽいです。ユーロの第2グループで滑っていそうな感じ。これから洗練されていくのでしょうか。

メッシング
3Lz 4T 3A-2T 3Lo 4T-3T 3S-2T 3A
キーガン・メッシングさん、謎の大会でノーミスチケット放出の巻。ノーミスチケットの有効期限が今シーズンいっぱいだったのでしょう。来シーズンは新しいチケットを購入するしかありません。

エイモズ
4T fall 3Lz-3T 3A 3Lo 3A-2T 3Lz-1Eu-3S fall 3F shaky
エレメンツの順番を考えるとジャンプは前半に固められているのですが、そういった印象はまったく受けません。2本転倒がありますが、コレオシークエンスとステップシークエンスでしっかり魅せてくれるので、悪い分が掻き消されて演技が終わります。フランスチーム、国別のキスクラでピラミッドするの好きすぎ問題。昔トイレットペーパー巻いてピラミッドやってましたね。

ニューエン
2T 4S-3T 3A-2T 4S 3F-1Eu-3S 3A 3Lo
4Sで体勢を崩したのに3Tまで繋げました。そしてすぐに柔らかなスケーティングでストーリーを紡ぐのです。ジャンプジャンプジャンプ!となっていたナムナムさんの姿はもうありません。ジャンプジャンプジャンプ!フラットな滑り!の時期が3年ほど続いてから変わったので、折れずに練習を積めば誰でも変われるチャンスはあるということですよね。

テレ朝が後半グループから生放送始めた……明日は雪かな?

リッツォ
4T 3A-2T 3Lz-3T 3Lo 3A 3F-1Eu-3S 2Lz
おおおおおおおまた4T着氷!しかも今日はきれい。失敗したジャンプは抜けた最後の3Lzだけです。テレ朝にちょっと気持ち悪い人形作られた選手はいい演技しますね。来シーズンのメドレーは何かな。

ラズーキン
4T hd-2T 4T 3A 3F 3F-2T-2Lo 3Lz+2A 3Lo
前半は4Tのコンビネーションを堪えました。4Tと3Aでは掬い上げてミーシンチームの伝統をアピールすることは決して忘れません。そして1本目の3F!始まった……スタミナ切れだっ!!!!!みるみるうちにスピードが落ち、ジャンプのGOEが落ちていく。耐えろリーザのために耐えるんだ!よしいいぞ、これで今日もリーザのキスが待っている。あれ?キスクラにリーザいないじゃん-完-

デカ
3S 4T 3A-3T 3A 3F-1Eu-2S 3Lz 3Lo
4Sが3Sになりました。2本目の4Sを4Tに変更したのはなぜでしょうね。抜けて再び3Sになっても、3連続の最後変えるなら影響ないですしね。来シーズン3クワドへするための布石?後半はスタミナ切れに見えて、そうでもなかったです。手拍子に乗って気持ちよく演技できたのではないでしょうか。手拍子レベル4GOE+5でした。欧米人とはレベルが違いますね。

昌磨
4F-3T 4F 3Lo 4S so 3A-4T fall 3A shaky 3S-1Eu-3F hd
4F2本を成功させました。進藤さんが3A-4Tの前に「微笑んだように見えました」と言って、ワイドショーに使いやすいフラグを用意しました。これで「世界初のジャンプを決めたあああああああああああああ」と絶叫したかったんでしょうね。選手と目立とうとするのは止めましょう。3Aにコンボを付けられなかったので、最後を3連続にしました。冒頭にコンボがあるので、後半がコンボ攻めでなくなったのが少し寂しいです。来シーズンは冒頭にコンボを入れても違和感のないプログラムを作ってもらってください。今の振付や編曲では前半はソロジャンプがピッタリですから。

ヴィンセント
4Lz 4S 3F-3T 4T 3A-2T 3A 3Lz-1Eu-3S
予定構成表の通り滑り、shakyやsoさえも書く手間を省いてくれる天使ヴィンセント・ジョウさん。回転不足なし!和プロじゃないよ、中華プロだよ!

ネイサン
4S 3A-2T 4T-3T 3A so 4T 3Lz 3F-1Eu-3S
エネルギーという面では今回は不足していました。バランスという面では3クワドがフィギュアスケートをフィギュアスケートらしく見られるラインだなと思いました。ISUはフィギュアスケートらしい演技を見たいから、30秒減らして助走の時間をカットしたのでしょう。ルールが変わって1シーズン見てきて、この演技を通して確認できました。大学とフィギュアスケートの両立お疲れさまです。少し休んでください。

後半に跳ぶ3A-4Tの基礎点は19.25もあります。昌磨がこの構成をノーミスで滑ると217点ぐらいは出せそうですね。

今日はアイスダンスが特によかったです。それぞれが持ち味を出せていました。RDは世界選手権の方が上ですが、FDは国別対抗戦の方がいいカップルが多かったと思います。

チーム順位
1 アメリカ 91
2 日本 79
3 ロシア 70
4 カナダ 59
5 フランス 54
6 イタリア 52

アメリカの優勝は堅そうです。
2019
04.11

国別対抗戦 1日目 アイスダンスRD・女子SP・男子SP

アイスダンスRD
1 Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON(フランス)87.31
2 Victoria SINITSINA / Nikita KATSALAPOV(ロシア)84.57
3 Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE(アメリカ)82.86
4 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI(イタリア)80.25
5 Kaitlyn WEAVER / Andrew POJE(カナダ)79.60
6 Misato KOMATSUBARA / Tim KOLETO(日本)60.93

河合彩さんが経験と下調べに基づく分かりやすい解説をしているのに、実況の知識がまったく追いついていない。いや、会話が成立していない。

ココ
世界選手権やユーロのメダリストばかりの大会。一番滑走でがんばってくれました。ツイズルはきれいにトラベリングしていきました。世界選手権の出来がよかったので、それには劣りますが、まずまずまとめらたのではないかと。

ウィバポジェ
河合さんが一番エレガントなタンゴだとおっしゃっていましたがその通りですね。エレガントでありながら艶やか。エロガントなのです。ツイズルは男性がいつものやつをやりました。

シニカツ
男性がツイズルをがんばりました。ピッタリというわけではないですが、高速回転で元気に回転していたので問題ありません。ウィバポジェとはPCSに明確な差があります。ひとつ階段を上った模様。

ギニャファブ
他のカップルと比べると15cmほど小柄なので、スピードをかなり重視しているのと、動きを大きく見せようというのが分かります。リフトは縦の大きさは敵わないので空間を大きく使っていますし、女性が低い姿勢を取るときには、フリーレッグを後ろに伸ばしたりクロスさせたりして工夫しています。滑る度に素敵。

パパシゼ
男性がツイズルでフラつきました。フラついても世界の大半のカップルより加点が高いです。フラついたツイズルの加点を上回れるのがシニカツ、ステブキ、ハベドノぐらいしかいないです。悪くはないですが、彼らも世界選手権ほどはよくないですね。後半の見応えがそれほどなかったように感じました。

ハベドノ
ツイズルがクリーンに入りました。とてもいい出だしでしたのに、パターンダンスでレベルを取りこぼし、後半は男性がパワー不足に陥って女性とのバランスが取れなくなっていました。フィニッシュ直前のムーブメントでも男性がフラついていました。ハベドノはオフモードに突入していますね。すいませんこんな時期に来ていただいて。

今シーズン最後のリズムダンスでした。やっぱりリズムダンスって名称ダサいぞ。

女子SP
1 Rika KIHIRA(日本)83.97
2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA(ロシア)80.54
3 Kaori SAKAMOTO(日本)76.95
4 Bradie TENNELL(アメリカ)74.81
5 Mariah BELL(アメリカ)70.89
6 Sofia SAMODUROVA(ロシア)68.61
7 Gabrielle DALEMAN(カナダ)64.33
8 Laurine LECAVELIER(フランス)62.53
9 Marina PIREDDA(イタリア)60.33
10 Mae Berenice MEITE(フランス)59.45
11 Alaine CHARTRAND(カナダ)52.36
12 Roberta RODEGHIERO(イタリア)48.45

ピレッダ
3T-3T 3Lz 2A
世界選手権でもいい出来でしたが、前半グループでノーミスの演技ばかりだったあおりを受けてSP落ちしていましたね。今日もよかったです。曲が変わったとき、2つのベストのプログラムを滑っているように見えるのが惜しいです。

ロデギエーロ
3T-3T shaky 3F<< df 2A
3Fは回転が開いて両足着氷になりました。テンポが速いので、置いていかれないようにするのが難しいです。

シャルトラン
2A 3Lz hd 2S-2T
3Lzにコンボを付けられず、3Sが抜けました。ここに3Loを入れていないということはジャンプの精度が芳しくないのでしょうね。

メイテ
3T-3T 3Lz 2A
ジャンプの質はまずまずですが、今日はジャンプ以外の部分がよかったです。シットスピンでの表現やステップシークエンスで羽が生えたように跳躍する振付なんかが、とてもよかったです。後ろの2項目が評価されていますね。

ルカヴァリエ
3T-3T 3Lz 2A
しばしば回転不足になる3T-3Tがきれいに入りました。3Lzはがんばりました。堅実な演技でありました。

サモドゥロワ
3F 3Lo-3T 2A
珍しく3Fに3Tを付けられませんでした。3Loの後ろに付けてしっかりリカバリーしています。回転不足が怖かったですが大丈夫でしたね。

リーザ
3A 3T-3T 3Lz
ジャンプは確実に決めてきました。リーザは回転不足だと転倒やステップアウトになるので、クリーンに降りられれば回転不足を気にする必要はありません。さすがにトランジションはガクンと下げられているものの、国別ですので大盤振る舞いです。前半あまりスピードがないので、ステップシークエンスのスピードにテンションが上がるわけですよ。そして来るぞ来るぞ盛り上がりのピーク来るぞ!!!と思わせておいてステップシークエンスが終わってスピンに入るのです。ベテラン選手のプログラムの構成としてはかなり物足りないです。だがしかしジャンプというミサイルが着弾すればリーザのもんです。世界選手権にも出ていない選手が4月まで調子をキープしているってとんでもないですよ。よかったーーーーー。

デールマン
3T-3T 2A 1Lz
3T-3Tはいつもの高い質です。3Lzは抜けたので0点に。好調な頃に比べると後半のパワーは足りませんが、バテバテにはならずに滑りきれました。彼女はLPの後半のジャンプが不安ですね。体力さんがんばれ。

ベルたそ
2A 3Lz-3T 3F
オフモードに入ってふっくらとしてくる選手が少なくないですが、ベルたそに関しては世界選手権よりも細いです。脚が折れそうなほどに細い。3Lz-3Tはヒヤリとさせられましたが着氷しました。TESが速報から2点下がりました。下がっていなければシーズンベストでした。今日も盛り上がりを強制してくるいい演技でした。

紀平
3A 3F-3T 3Lz
3Lzを降りた瞬間に歴代最高出るやん!と分かる出来です。6分練習の終わりにジャンプで転倒しましたけど、3Aきっちり決めてきました。でも今日は3Aよりも3Lzがよかったです。なんですかねあのエアリー感は。幸せ物質撒き散らしましたよ。もっとイカれたスコア出ると思ったのにーーーーー国別はシーズンをハッピーに終えるためのものだからロシア選手権みたいな採点基準でオッケーなんですよ。

テネル
3Lz-3T 2A 3F
3Lz-3Tは6分練習で素晴らしいものを降りたので、それと比較すると質は抑えめです。もちろん加点が付くジャンプです。そこからは力強かったですね。コンビネーションスピンの加点が満点に近いところまでもらえる選手なので強いです。腕とフリーレッグはピーンと伸びているのに、回転軸は微動だにしません。戦闘力高いです。

坂本
3F-3T 2A 3Lo
今日もメイクがいい感じのケイオリ・サカモート。ビュンビュンスピードを出して彼女本来のジャンプを決めていきました。そしてPCSですよ!全体のトップの評価をもらえました。スケーティングスキルは当然ですが、コンポジションもトップの評価です。ジャンプが流れに自然に組み込まれたいいプログラムですからね。高評価を受けて何よりです。


男子SP
1 Nathan CHEN(アメリカ)101.95
2 Vincent ZHOU(アメリカ)100.51
3 Shoma UNO(日本)92.78
4 Keiji TANAKA(日本)89.05
5 Andrei LAZUKIN(ロシア)88.96
6 Matteo RIZZO(イタリア)87.64
7 Nam NGUYEN(カナダ)87.57
8 Kevin AYMOZ(フランス)85.22
9 Keegan MESSING(カナダ)79.75
10 Daniel GRASSL(イタリア)79.68
11 Adam SIAO HIM FA(フランス)72.56
12 Alexander SAMARIN(ロシア)71.84

アダム
4Lz 3A shaky 2T-3T
予定構成見たら4Lzと書いてあったので書き間違えかと思いました。んでもって本当に跳んで成功させてくるという。そして安心してください。フランス男子だけどリアルッツですよ。ジャンプ3本をまとめるのは難しいですね。ジュベール先生の服装つまらない……支給品なんて許されない。

ラズーキン
4T 3A 3F-3T
世界選手権よりよかったです。ジャンプ3本ともいいですね。ミーシン先生ご満悦、リーザもご満悦で耳にキス。みんなハッピーでした。

エイモズ
4T 3Lz shaky-2T 3A
3Lzの着氷が乱れてセカンドジャンプは2回転に。フランス男子ジャンプ3本入らないですね。エイモズは今シーズン急激に評価を伸ばしましたが、こういうミスをするとユーロの4位~8位あたりをずっとうろつきそうで。キスクラでは全員揃って"嫁がお冠なんで"ポーズ。

グラスル
4Lo 3A 3Lz-3T
3Aは簡単に跳びました。通学途中に柵飛び越えて近道する感覚です。TESが速報からガクンと下がりました。シーズンベスト出せそうだったのにい。4Loの回転は足りていると思いましたがダメでしたか。

ニューエン
4S-3T 3A 3F
ジャンプはノーミス!取りこぼしは……うん!来シーズンへの宿題ということで。ジャンプの着氷からすぐに次の振付に以降するのが気持ちいい。キーガン・メッシングさんは25分後に滑るのにキスクラで応援しているという。本当にいい人。

デカ
4S 3Lz-3T 3A hd
4Sまたパンクするんじゃないの?するんじゃないの?シナイイイイイイイイイイ!!!!!加点!!!3Lz-3Tはターンに繋げてクールに。これは2シーズンの集大成、メモリーズの成仏、ハッピーエンド、感動のフィナーレ、最!終!回!を期待したら3Aで片手をタッチしました。でも4Sが抜けるよりはいいですから。うん、よし。明日も4回転よろしくお願いします。

リッツォ
4T 3A 3Lz-3T
4Tは速報のGOEでマイナス評価でした。高さが出てオーバーターンしてしまったジャンプよりも、高さがなくてほんの少し体勢を崩したジャンプの方が評価は低いんですね。4Tの安定と共に3Lz-3Tも安定しました。これが僕にとって一番嬉しかったことです。試合間隔が中途半端に空いているので、お疲れ気味に見えました。

サマリン
4F fall 4T fall 3A
4Fと4Tどちらも転倒でコンボなしに。4Fにはアテンション、4Tにはアンダーローテーションが付きました。3Aは降りられたのですが、これではスコアが伸びません。ドンマイドンマイ。

メッシングさんの演技でストリーミングがお逝きになり、テレビでも放送してくれなかったので、何が起こったかはよく分かりません。ジャンプはステップアウトと堪えたようですね。

ヴィンセント
4Lz-3T 4S 3A
先生が来日するのが大変だったのか、コロラドスプリングス繋がりで濱田先生がコーチです。4Lzは両手を上げて決めました。あのね、4Lzというのはね普通に降りるのも大変ですし、3Lzでさえ両手を上げるのも大変なんですよね。それでこういうトンデモエレメンツを成功させると、他の選手の成功に対して「すごい!」って思えなくなるじゃないですか。以後気を付けるように。まったく、君はとんでもない選手だな。

昌磨
4F shaky 4T ot-2T df 3A
4Fからのコンビネーションは不発に。4Tになんとか2Tを付けました。コンボなしになるよりはいいか。国別対抗戦で優勝してほしいと思っているのはテレビ朝日だけなので、4Fコンボでも3A-4Tでも思いっきり挑戦して来シーズンへの糧にすればいいのです。

ネイサン
3A 4T 3Lz-3T
4回転2本構成だと力が入りすぎてしまうので、1本にして3Lz-3Tのコンボで演技後半を軽快に駆け抜けていく方が表現としては合っています。男子が1位2位なのでマディソン・ハベルさんご満悦の様子。

1日目のチーム順位
1 アメリカ 50
2 日本 48
3 ロシア 38
4 フランス 27
5 カナダ 26
6 イタリア 24

放送時間的にひょっとして生放送?あーーーーーやっぱり違いますよねーーーーーという番組編成でした。

引退や解散の投稿や記事ばかり読んでいたので、頭が試合モードに切り替わっていないです。
2019
04.08

ディアナ・ステラート&ネイサン・バーソロメイ 解散

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アメリカのディアナ・ステラートネイサン・バーソロメイが解散を発表しました。それぞれのインスタグラムでコメントを発表しています。

男性はしつこい膝の怪我の治療に時間を使うそうです。解散の原因はこれだと推測されます。女性は男性の怪我の回復とペア技術の基礎を授けてくれたことへの感謝を述べています。また現役続行の意思を表明しています。今シーズンはペアとして形になってきて、全米選手権の滑りもよかったですが、残念な形での解散となりました。男性のこれからについては不明ですが、怪我を治療してゆっくり考えてもらいたいです。女性は大ベテランの35歳で、スケーターとして10年以上の空白期間があるのに未だに5種トリプルを跳べるほど高い技術を持っています。このペアでの経験を活かし、また素敵な演技を見せてもらいたいです。

インターナショナルセレクションプールに入っていないスケーターはこうなるんですよねえ。まだ解散・引退波状攻撃残してるかもなあ……。
2019
04.08

須崎海羽&木原龍一 解散

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/04/08/kiji/20190408s00079000139000c.html

須崎海羽木原龍一がペア解消を発表しました。2人とも支援・応援をしてくれた方・パートナーへの感謝の気持ちを述べています。2人の今後については、須崎はコーチや連盟の方々と相談。木原は肩の治療を第一に考え、ペアスケーターとして氷上に戻れるようにしたいとのことです。

女性はシングルからの転向組。男性はシングルから転向し、2人目のペアで計6シーズンを過ごしました。すっかりペア男子です。ペア結成直後の全日本選手権ではリフトにも苦労していて、僕はテレビ放映されるリフトで初めてグループ2を目にしました。ところがどっこい次のシーズンにはグループ5リフトを習得し、世界レベルに食らいつこうという姿勢を見せてきたのです。男性の度重なる手首の負傷で演技が辛そうに見えることは何度もありました。それでもオリンピック出場を果たし、Yuri on ICEのプログラムでは、サイドバイサイドの3Lzやシングル時代から磨き上げたスケーティングで、2人しかできない演技を見せてくれました。2017-2018シーズンは順位の上では振るわなかったかもしれませんが、内容としては世界のペアと一緒に大会に出ても違和感のないものでした。それだけ1シーズンで急成長を遂げました。今シーズンは男性の肩の怪我や脳震盪で満足なシーズンを送れなかったことでしょう。これまで日本代表のペアとして本当によくがんばってくれました。男性はまず体をゆっくり休ませ、今後のことを考えていってくれればと思います。2人ともお疲れさまでした。

海龍の解散でシニアのペアはりくしょー1組となります。このことで新ペア結成への期待が寄せられるわけですが、現役のシングル選手に対して「○○は芽が出ないからペアに行けばいい」とか、「○○は背が高いからアイスダンスをやればいい」という押し付けをするのは止めた方がいいと思います。ファンが思うぐらいなら当然誘いは受けたことあるでしょうし、男女ともに20代から始めて上手い具合にトップにいけるとは限りません。身長が低いペア男子の例としてツォン・ハンの名前がよく挙げられますが、彼は15歳でペア転向してからボー・ルァン先生、ビン・ヤオ先生、ホンボー・ツァオ先生から一流の技術を叩き込まれてきたわけです。世界のトップに行きたい=海外で練習しなければいけない日本とは事情が違います。海外に行くとなれば当然ながら莫大な費用がかかります。選手に経済的負担を強いることはできるでしょうか。連盟はカップル競技のトライアウトをおこなっていますし、それを続けたり、小中学生のスケーターにカップル競技の周知をし、地道にカップル数を増やしていくしかありません。簡単な話ではないのです。
2019
04.06

2019-2020シーズン インターナショナルセレクションプール

https://www.usfigureskating.org/story?id=84156&menu=TeamUSA

アメリカ選手の来シーズンの国際大会派遣対象となるインターナショナルセレクションプールが発表されました。全米選手権に出ていない選手もいますし、シーズン中に追加や削除をされることもあるので、現行のリストが絶対というわけではありません。

全米選手権上位や国際大会での実績がある選手なのに名前がないと、引退 or カップル解散の可能性が生まれるので、ひとつの指標とされています。

見やすくするために並び変えました。かっこ内は2019年全米選手権の順位です。

男子シングル
Nathan Chen(シニア1位)
Vincent Zhou(シニア2位)
Jason Brown(シニア3位)
Tomoki Hiwatashi(シニア4位)
Alex Krasnozhon(シニア5位)
Andrew Torgashev(シニア6位)
Camden Pulkinen(シニア12位)
Ryan Dunk(ジュニア1位)
Dinh Tran(ジュニア2位)
Joonsoo Kim(ジュニア3位)
Peter Liu(ジュニア4位)
Lucas Altieri(ジュニア5位)
Joseph Kang(ジュニア6位)
Max Lake(ジュニア8位)
Eric Sjoberg(ジュニア10位)
William Annis(ノービス1位)
Matthew Nielsen(ノービス2位)
Ilia Malinin(ノービス3位)
Joseph Klein(ノービス4位)
Liam Kapeikis(ノービス5位)
Eric Prober(ノービス6位)

女子シングル
Alysa Liu(シニア1位)
Bradie Tennell(シニア2位)
Mariah Bell(シニア3位)
Hanna Harrell(シニア4位)
Ting Cui(シニア5位)
Megan Wessenberg(シニア6位)
Amber Glenn(シニア7位)
Starr Andrews(シニア8位)
Emmy Ma(シニア9位)
Akari Nakahara(シニア10位)
Courtney Hicks(シニア16位)
Pooja Kalyan(棄権)
Karen Chen(欠場)
Gabriella Izzo(ジュニア1位)
Audrey Shin(ジュニア2位)
Emilia Murdock(ジュニア3位)
Calista Choi(ノービス1位)
Aubrey Ignacio(ノービス2位)
Isabelle Inthisone(ノービス3位)

ペア
Ashley Cain & Timothy LeDuc(シニア1位)
Haven Denney & Brandon Frazier(シニア2位)
Tarah Kayne & Danny O'Shea(シニア4位)
Jessica Calalang & Brian Johnson(シニア5位)
Audrey Lu & Misha Mitrofanov(シニア6位)
Alexa Scimeca-Knierim & Chris Knierim(シニア7位)
Nica Digerness & Danny Neudecker(シニア8位)
Erika Smith & AJ Reiss(シニア9位)
Allison Timlen & Justin Highgate-Brutman(シニア12位)
Laiken Lockley & Keenan Prochnow(ジュニア1位)
Kate Finster & Balazs Nagy(ジュニア2位)
Isabelle Martins & Ryan Bedard(ジュニア3位)
Grace Knoop & Blake Eisenach(ジュニア5位)
Sarah Feng & TJ Nyman(欠場)
Isabelle Goldstein & Keyton Bearinger(ノービス1位)
Cate Fleming & Jedidiah Isbell(ノービス2位)
Anastasiia Smirnova & Danil Siianytsia(ノービス3位)

アイスダンス
Madison Hubbell & Zachary Donohue(シニア1位)
Madison Chock & Evan Bates(シニア2位)
Kaitlin Hawayek & Jean-Luc Baker(シニア3位)
Lorraine McNamara & Quinn Carpenter(シニア4位)
Christina Carreira & Anthony Ponomarenko(シニア5位)
Karina Manta & Joseph Johnson(シニア7位)
Avonley Nguyen & Vadym Kolesnik(ジュニア2位)
Oona Brown & Gage Brown(ジュニア4位)
Molly Cesanek & Yehor Yehorov(ジュニア5位)
Ella Ales & Daniel Tsarik(ジュニア7位)
Sophia Elder & Christopher Elder(ジュニア8位)

リストに名前がない主な選手
Timothy Dolensky(シニア6位)→引退
Sean Rabbitt(シニア8位)
Alexander Johnson(シニア9位)→引退?(FSOに引退記事出たのに削除されていた)
Jimmy Ma(シニア10位)
Emmanuel Savary(シニア11位)

Angela Wang(欠場)
Gracie Gold(欠場)

Deanna Stellato-Dudek / Nathan Bartholomay(シニア3位)→解散
Winter Deardorff / Max Settlage(シニア10位)→男性引退
Chelsea Liu / Ian Meyh(シニア11位)
Olivia Serafini / Mervin Tran(シニア13位)

Rachel Parsons / Michael Parsons(シニア6位)→女性引退
Caroline Green / Gordon Green(ジュニア1位)
Eliana Gropman / Ian Somerville(ジュニア3位)→解散
Jocelyn Haines / James Koszuta(ジュニア6位)→解散

ステバーなんて1か月前に北京オリンピック目指すっていう記事読んだばかりですよ。イミフである。

グロサマの解散はこのエントリーを書き始めたときにちょうど発表されました。話し合いもなく突然の解散だったらしく、女性の引退発表から苛立ちが伝わってきました。

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It’s with a lot of sadness that I’m announcing the end of my 10-year ice dance partnership with Ian. After Junior Worlds, I met up with the rest of my senior class on our senior trip, touring old Jewish quarters and Concentration Camps throughout Europe. After the trip, I returned home and went back to training to discover that everything had changed. That night, in an email, I learned that the partnership was over. No discussion whatsoever. I learned that while I was away, the decision had been made and Ian had started skating with a new partner. While I am shocked by this, I accept their decision to end our partnership. Due to this abrupt end, I have decided to take a step back from skating for a while to process everything that has happened, and think about what I want for my future. I want to thank everyone who has been so kind and supportive throughout my 10 year skating journey, and acknowledge all of the amazing friendships I have made around the world. I wish them the best of luck and hope to stay in touch! When one door closes, another one opens. Stay tuned for my future adventures! ❤️

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2019
04.04

ハビエル・フェルナンデス 引退によせて

完全に投稿時期を逸していたハビエル・フェルナンデス引退エントリー。読まなければならない記事やSNSの投稿を350件ほど消化しています。このペースだと春が終わるので今書きます。

日本人という観点から彼を捉えると"羽生結弦最大のライバル"です。ソチオリンピックと世界選手権を制し、世界一のエレメンツのクオリティーを持ち無敵状態に突入すると思われた羽生の金メダル独占を阻止し、2015年と2016年の世界選手権で頂点に立ちました。そんな彼はジュニア時代から有名だったとは言えませんでした。

彼の名前を知らしめたのは2009-2010シーズンのLP"パイレーツオブカリビアン"でした。サーキュラーステップシークエンスのステップに合わせて酔っ払いながらコミカルに演じる姿は当時とても新鮮でした。後々、これが彼の演技スタイルとなっていくのです。このシーズン以前の彼を思い出そうとしたのですが、モジャモジャの髪以外のことを思い出せなかったです。初出場の2007年世界選手権はSP35位で通過にかすりもしなかった。誰も彼が世界チャンピオンやオリンピックメダリストに成長するとは思っていなかったでしょう。2010-2011シーズンのSPで毒々しい色の衣装を着させられて演技しているときにも、それは考えられませんでした。

2011-2012シーズンからコーチがブライアン・オーサーに変わり、トロントで練習を積むようになりました。するとどうでしょう。それまでLPの冒頭で4Tを1本だけ跳んでいた彼が、SP・LPあわせて3本の4回転を跳ぶようになったではありませんか。しかも世界でもトップクラスの質で降りるのです。そしてまーーーーー失敗しない。着氷は乱れても抜けもコケもしない。そして前のシーズンまでのモロゾフ成分が抜け、粘りのあるスケーティングが備わり、ノーブルな雰囲気を帯びるようになった。コーチが変わるだけでこんなにも人は変わるのかと驚かされました。PCSは一気に8点台に跳ね上がり、トップスケーターの仲間入りをしました。点数の上がり方が急激だったので、当時は「オーサーの政治力があるから~」と意味不明なことを言う人たちが出現しました。上手くなったら点数が伸びるのは当然です。それでも3Aが不安定だったり、4回転よりも3Lzや3Fの軸が危なく、崩れてしまうこともありましたね。

2012-2013シーズンのNHK杯で久しぶりに日本での試合に出場しました。「メンツを見ると表彰台は羽生・ダイスケさん・なんですだな!今シーズンから羽生もオーサーがコーチだからダブル表彰台だな!」と思わせてからの表彰台に乗れないという結末。この次のシーズンのNHK杯でも表彰台に乗れず、オリンピックシーズンは日本開催でのGPF進出を逃すという、日本との相性の悪さ伝説が始まるのです。でもジャパンオープンでいい演技したり、2014年世界選手権でメダル獲ったり、死ぬほど悪いわけではないのです。割と悪いってぐらいです。2013年のユーロで初優勝(なぜか髪切りすぎてた)して、ここから休むことなくユーロのタイトルを引退の2019年まで獲り続けました。2013年世界選手権ではスペイン選手初の表彰台に立ち、歴史を作りました。その世界選手権でのエキシビションは、懐メロメドレー"スーパーハビ"を初披露。これを数年に渡って滑り倒していくことになるのです。2012-2013シーズンは彼のすべての歴史と伝説の始まりだったと言えます。

2013-2014シーズン。2度目のオリンピックシーズンです。NHK杯で日本との相性の悪さを発揮しGPF進出を逃しました。ユーロを手堅く獲り(髪切りすぎ)、ソチオリンピックへ突入。僕はこのシーズンの衣装がとても好きでした。SPはスペイン国旗をあしらった不思議な衣装で得意のコミカル路線で、LPはスーツに拮抗縛りという時代の最先端を走っていました。アダム・リッポンがアカデミー賞の授賞式にタキシード+田亀源五郎のちょっとびっくりする絵みたいな恰好で出席していましたけど、それより前に公衆の面前で亀甲縛りをしていたのです。え、あれはガンホルダーだって?いや事実はどうだっていいんです。おもしろいのだから。オリンピックでは4Sが3Sになってしまった影響で、最後の単独の3Sがシークエンス扱いとなり、コンビネーション4つ目でキックアウト。まさかの4位でした。2Aにしていれば銅メダルだったのです。テンくんの点数を抜けずに暫定2位になる点数発表のシーンは悲しいから一生観られません。

2014-2015シーズンはGPFが初のスペイン開催。大国と違ってスペインはフィギュアスケート新興国ですから自国のスターがいないと話にならない。サラ・ウルタド&アドリア・ディアスが伸びてきていたとはいえ、GPF進出までは届かない実力。そうなればなんですくんが進出するしかない。GPSからずっと念じてきました。GPFへの出場が決まり、SPで5位スタートだったので、表彰台に乗らないと大会が失敗になるヤバいヤバい……と念じて無事に銀メダルを獲得。無事にホスト役を果たしました。このシーズンからユーロへ髪を切りすぎて出場することはなくなりました。世界選手権ではスペイン人初の優勝を果たし、素晴らしいシーズンを過ごしました。僕は彼のプログラムで最もお気に入りがこのシーズン滑ったSP"Black Betty"でした。彼のヌメヌメした滑りとジェフリー・バトルの小粋な振付が最高の化学反応を見せていました。バトルさんがなんですくんの溢れ出るかわいさを的確に見抜いているなとも思いました。このシーズンはLPで"セビリアの理髪師"を滑り、引退するまでスペインが題材となったプログラムを滑り続けました。

2015-2016シーズンのGPFもスペイン開催になってしまったので、前年と同じように念じていました。連勝で軽々とGPF進出を決め、GPFでも危なげなく表彰台に立ち、腕組みをする日本人を見守るお父さん役を熱演しました。ユーロでは300点超えを達成しましたが、それでも圧倒的な歴代最高得点を持つ羽生に勝つのは難しいと思いました。世界選手権ではSPの時点で12点差がつきましたしね。ところがどっこいひっくり返してしまうんですね。ユーロからはLPで2本目の3Aを入れるようになり、3クワドと3A2本が同居する構成に。しかもそれをほぼ完璧に滑ってしまうのです。あれだけ苦手だった3Lzや3Fも迷子にならなくなり、3Lzに関しては引退するまでの3年間はほとんど失敗がありません。彼自身の努力に加え、最高のコーチとライバルとに、ポテンシャルを最大限まで引き出してもらえたからこそ世界選手権でのとてつもない演技が観られたのです。

2016-2017シーズンには、100人中80人は彼の代表作に挙げるであろう芸術作品"マラゲーニャ"が地球上に誕生しました。とは言っても正直なところ、僕はシーズンが始まる前は、本当にいい作品に仕上がるのか疑っていましたよ。アントニオ・ナハロさんの振付したフラメンコにはいいものが多いけれど、フィギュアスケートに落とし込めていない作品もありましたから。それでもって実際大会での演技を観ると、予想を遥かに上回ってくるではありませんか。リンクを押し広げるほどに滑り尽くし、ターンから華麗かつ鮮やかに4回転ジャンプを決め、基礎点が低くウィークポイントになりがちなアップライトスピンをフラメンコらしいポーズで魅せるためのピースとして活かす。蛇行しながらリンクを統べ、会場の視線を釘付けにするステップシークエンスでキメる。特に世界選手権での演技は彼史上最高の演技だったと思います。LPでは前年に自分がやった逆転劇を羽生にされてしまうわけですが、この年の世界選手権の男子シングルは史上最高の戦いだったので、メダルが獲れなくても仕方ないと言える大会でした。彼のSPが観られただけでも大会の開催意義がありました。

3度目のオリンピックシーズンとなった2017-2018シーズン、日本開催のGPFはやはり進出を逃してしまいました。それでも順調な際上がりで調子を上げていったのがこのシーズン。SPは始めて世界選手権で表彰台に立ったシーズンのLPと同じテーマの"チャップリン"。そしてLPは"ラ・マンチャの男"。気負いすぎてないかな……大丈夫かな……と心配になるほど勝負をかけた選曲です。SPはノーミスで2位。LPは23番滑走で暫定2位になれば表彰台が決まります。冒頭の4回転ジャンプをまとめ、後半最初の4Sがパンク。これで優勝の可能性はなくなりました。そこから3Lo、昔は苦手だった2本目の3A、昔は苦手だった3Fから3連続、昔は苦手だった3Lz、昔の天敵たちを退治していきました。大技で失敗してもさらなる失点を重ねなくなり、前のオリンピックから成長した姿を演技後半で見せてくれたのです。キスクラでは落ち着いた表情でした。4年前のことがあったので、「あと1人だからメダル確定だ!」と、コーチのオーサーとトレイシー・ウィルソンの方が喜んでいました。フラワーセレモニー直前のリンクサイドで、羽生に引退の意思を告げたということを知ってから映像や写真を見返すと一層感慨深いです。宇野昌磨さんが状況をよく理解していなかったことを思うとちょっとおもしろいです。

引退を発表して挑んだ最後のユーロ。なんですくんが優勝しても感動するだろうし、なんですくん以外の選手が優勝しても時代の移り変わりを感じてジーンときてしまうんだろうなと思いました。彼自身の調子はバリバリ試合に出続けていた頃とは違って、体をかなり絞っていたし、綱渡り状態に見えました。ロシアがカルメンの呪いに嘆いていたとはいえ、優勝に値する演技でカール・シェーファー以来の7連覇で競技の場に別れを告げました。8連覇したシェーファーは80年前の選手ですし、ペアで10連覇したイリーナ・ロドニナは40年前の選手です。彼もそんなレジェンドたちと肩を並べる存在になったのです。次にスペインの国歌をISUの大会で聞ける日はいつになるでしょうか。ユーロのエキシビションは当然ながら感動的なものになると思っていました。泣かせにきている選曲でしたし、エキシビションの最後には全選手がリンクに整列して、彼のスピーチを聞き大団円だと考えていたでしょう。そして現れたのがベラルーシの大統領。選手を立たせたまま10分間喋って写真撮って帰っていきました。主役のなんですくんは仕事のためにすでに帰国していたということを知り、それもまた衝撃でした。一生忘れられないエキシビションになりました。

スペインでRevolution on Iceというアイスショーを催していますし、アイスショーで来日してくれますから、彼がもう観られなくなるわけではありません。これからはプロスケーターとして、さらに進化していってくれるでしょう。将来はオーサーのようなコーチにもなってもらいたいです。

2011年ネーベルホルン杯 羽生結弦
2011年ロシア杯 羽生結弦
2011年グランプリファイナル ハビエル・フェルナンデス
2012年世界選手権 羽生結弦
2012年フィンランディア杯 羽生結弦
2012年NHK杯 羽生結弦
2012年グランプリファイナル 羽生結弦
2013年世界選手権 ハビエル・フェルナンデス
ソチオリンピック 羽生結弦
2014年世界選手権 羽生結弦
2014年グランプリファイナル 羽生結弦
2015年世界選手権 ハビエル・フェルナンデス
2015年グランプリファイナル 羽生結弦
2016年世界選手権 ハビエル・フェルナンデス
2016年グランプリファイナル 羽生結弦
2017年世界選手権 羽生結弦
2017年オータムクラシック ハビエル・フェルナンデス
ピョンチャンオリンピック 羽生結弦

羽生との直接対決は5勝でしたが、羽生がトロントに移ってからの世界選手権に限ると3勝2敗なので数字以上に競ったイメージがあるのですね。ここぞという場面で強いスケーターでした。2人は最高のライバルです。

昔はオーサーにモーニングコールをしてもらって練習に行っていました。スペイン人のイメージそのままの人です。現役中に彼女が何度か変わりましたけど、飄々とした雰囲気のおかげで交際が終わることに対してマイナスなイメージが沸きません。元カノたちの写真をSNSから全然消していないのにも好感が持てます。安藤さんと一緒にしゃべくり007に出たのは謎だったけどおもしろかったなあ。ひじきTシャツ懐かしいなあ。癒しだなあ。

彼のユーロの演技を振り返るのは、ユーロクソカメラワークの歴史のおさらいになりました。なかなかのものでした。彼がもう競技に出ないと実感するのは2020年のユーロで新王者が誕生したときになると思います。それまではまだ今シーズンの余韻に浸っていたいです。

素晴らしい演技をどうもありがとうございました。本当にお疲れさまです。
2019
04.03

ミハイル・コリヤダ 国別対抗戦を欠場

https://fsrussia.ru/news/4342-andrej-lazukin-zamenit-mikhaila-kolyadu-na-komandnom-turnire-world-team-trophy.html

ブログに書いたつもりが書いてなかった。夢の中で更新して放置していました。ミハイル・コリヤダ国別対抗戦欠場が発表されました。その理由は、ロシア選手権で彼を苦しめた副鼻腔炎の再発です。世界選手権で勇ましいカルメンを演じ、大会が終わると仲間のスケーターたちと観光を楽しんでいたので、欠場なんて予想だにしていませんでした。シーズンオフに入るので、ゆっくり静養して、また元気な姿を見せてくれればと思います。

世界選手権と同じく補欠のアンドレイ・ラズーキンが出場します。そう、今回はリーザと一緒なのです。とうとう日本の地上波にリーザ&ラズーキンのラブラブっぷりが解禁されてしまうわけですね。
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