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2019
10.28

ISUスケーティングアワーズ開催決定

https://isu.org/figure-skating/news/news-fsk/12748-isu-skating-awards-premieres-at-the-isu-world-figure-skating-championships-2020-in-montreal?templateParam=15

ISUより、ISUスケーティングアワーズの開催が発表されました。2020年世界選手権の最後を飾るイベントとして開催されます。フィギュアスケートとシルクヌーヴォーの革新的なミックスを見せてくれるそうです。でも世界選手権にわざわざやって来るお客さんは、参加するゲストやコラボアーティストよりも、エキシビションで上位入賞者を1人でも多く観たいと考えると思うんですよ。ISUはそこのところ分かってます?4位や5位の選手省いてコラボ優先なんてしませんよね?

候補者は2019年12月1日に発表され、メディア・一般・ISUメンバーのオンライン投票により最終3名のノミニーが決定します。投票期間は2019年12月1日から2020年2月10日です。一般投票の比重を高くすると、賞が日本人選手とその関係者になることが最初から決まってしまうので、一般投票は2割程度に抑えてもらいたいです。あとね、候補者発表が12月1日だから国内選手権さえ終わってないんですね。世界選手権の代表落ちして授賞式だけやって来るって悲しいですよね。ロシア女子で起こりそうですよ。

授与される賞は全部で7つあります。
1.最優秀選手賞
2.最優秀衣装賞
3.最優秀作品賞
4.最優秀新人賞
5.最優秀振付師賞
6.最優秀監督賞
7.功労賞

最優秀選手賞は羽生で最優秀監督賞はエテリになると思うんですけど、あとは候補者を選定するISUの偉い人のセンス次第だな。
2019
10.23

ISUがPCS項目の削減を検討

https://tass.ru/sport/7034236

10月11日~12日のISU議会のミーティングで決定した事項に、プログラムコンポーネンツワーキンググループの設立というものがあります。ワーキンググループはパオロ・ピッツォカーリ(イタリア)、レアナ・キャロン(カナダ)、アッラ・シェホフツォワ(ロシア)、カレン・ウォランチュク(アメリカ)で構成されています。

このグループの一員であるアッラ・シェホフツォワより、「プログラムコンポーネンツの項目数を削減することが提案されている」との発言がありました。彼女は「このワーキンググループは、既存のジャッジングシステムを分析し、改善のための提案を作成するために設立されました。ジャッジは競技中にあまりにも多くの基準を評価しなければならず、常に効率的に判定できるとは限らないのは周知の事実である。メインのアイディアは、クオリティーを落とさずに、評価項目を減らすことだ」と語っています。

数年前のISU技術委員会でも話し合われたが、劇的な変化はありませんでした。当時、パオロ・ピッツォカーリは4項目への削減を提案していました。シェホフツォワはより急進的な考えを持っており、3項目への削減を考えているそうです。
その3項目は
1.スケーティングの技術
2.構成・プログラムの質
3.感情的かつ音楽的にどのように実施されたか
です。

結局評価する対象が変わらないので、項目を減らす意味はあまりないと思います。それよりも、2014年ネーベルホルン杯で試験実施された評価項目の分業制の方が、より正確に判定が下せるのではないかと考えます。しかしながら1大会につきジャッジを12人用意するのは、経費削減に向かうISUが賛成するとは到底思えません。

今や女子選手は5種7トリプルが当たり前で、3Aや4回転も珍しくなくなってきました。だからPCSの係数など変更も含めて、TESとPCSのバランスを取り、ジャンプ大会ではないフィギュアスケート競技を成立させられるPCS改革は必須になるでしょう。TESとPCSのバランスが取れるのであれば、僕はPCS項目の削減には反対ではありません。偉い人よさげな改革よろしく~。
2019
10.23

ヴィンセント・ジョウ グランプリシリーズを欠場

https://www.usfsa.org/story.aspx?id=92766&type=media

ヴィンセント・ジョウがグランプリシリーズの欠場を発表しました。学校の授業とトレーニングの時間の確保を同時におこなうのは難しいと判断したからだそうです。現在ヴィンセントはブラウン大学の1年生で、中間テストの時期とも重なってしまうため、学業を優先することになりました。欠場は残念ですが、とても前向きな理由だったのが幸いです。脳震盪や摂食障害や怪我が脳裏を過ってビクビクしながらリンク押しましたもん。全米選手権で、グランプリシリーズの分もいい滑りを見せてもらいたいです。

第1シードのヴィンセントが中国杯とロステレコム杯からアウトになるため、GPF進出に大きな影響を与えます。ネイサン、羽生、昌磨はいけそう。あとはブラウン、アリエフ、リッツォ、サマリン、エイモズ、メッシングのうち3人かなー?思わぬ選手が出てほしいな。
2019
10.03

三原舞依 近畿選手権を欠場

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/10/03/kiji/20191003s00079000373000c.html

三原舞依が全日本選手権の予選会となる近畿選手権を欠場します。昨シーズンの全日本選手権4位の三原はシード権を持っていないため、予選会を欠場すると全日本選手権への出場はかなり難しくなります。シーズンオフである夏のアイスショーの時点でかなり体が細く、体調不良でサマーカップやロンバルディア杯を欠場していました。本人も悔しいとは思いますが、まずは体調を回復させるのが最優先です。彼女の滑りを見られないのは残念ですが、今は見守りたいです。周囲の声なんて気にせず自分を大事にね。
2019
09.12

ロシアテストスケートの感想

先週末におこなわれたロシアのテストスケートの感想です。ステブキはステパノワの体調不良、ザビエンはエンベルトの体調不良で欠席していますので、新プロお披露目は試合までお預けです。スコアレは体調不良によりFDを棄権しました。

フィンステップのキーポイントについてはこの動画を観るといいです。キーポイントはツイズル周辺に集中してるので、そこらへんいい感じエッジ倒れてたら判定もいい感じってぐらいに覚えておけば大丈夫!ODからSDとRDになって10年ですけど、キーポイント踏めてるか分からなくて困ったことなんて1度もないので全然楽しめますよ!
https://www.youtube.com/watch?v=ISgzACd97rg
ストップセクションのピョコピョコを必須要素に入れなかったことでフィンステップのよさが7割滅しました。ピョコピョコを入れてしまうと合わない曲が出てくるので仕方ないんですけどね。

アイスダンス
クセニア・コンキナ&パヴェル・ドロースト
RD:42番街
コンドロイチンと呼びたくなるカップル。膝関節によさそうな名前なので、膝を使って滑れるカップルになってください。ラフな部分が目立ちますが、結成してそれほど時間が経っていないですし、これからでしょう。

FD:ノクターン遺作
余計なことをしていないプログラムです。"こういうのでええんや"系のプログラムですね。結成して日が浅いので、まずはジャッジに顔を名前を覚えてもらわないといけませんから、お名刺代わりにちょうどよさそう。女性の滑りがところどころシェイキーだったり、ダンススピンのトラベリングなど気になるところもありますが、これからよくなっていくと思います。ビート入れなくて大丈夫かな?

ティファニー・ザゴルスキー&ジョナサン・ゲレイロ
RD:グレイテストショーマン
逆回転のツイズルが心なしか滑らかになって回転速度も増しているような気がします。2人ともスローパートの方が美しく動けていました。パターンダンスタイプステップは音楽に追われてワチャワチャしておった。

FD:Survivor
昨シーズン、ザギトワがエキシビションで滑った曲です。最初から最後まで音楽から遅れているし、リフトが重くて迫力に欠けるし、コレオシークエンスでまごついているし、スピード感がなくて、率直に言うといいところは見つけられなかったです。大会では僕を驚かせるぐらいの完成度に仕上げてください。

アナスタシア・シュピレワヤ&グリゴリー・スミルノフ
RD:グリース
衣装だけで曲が分かります。こちらの男性は線が細く繊細なイメージだったのに、体が分厚くなり、ヒゲも蓄えて一気に男性らしさが増しました。ショートリフトはめちゃくちゃギリギリのところを攻めていますね。女性を頭上に持ち上げているのですけど、ISUのレギュレーションによると、支持する男性の腕が完全に伸びきると違反エレメンツになるんです。だから曲げていれば大丈夫です。でもこれふとした拍子に伸びきってしまいそうだし、見ようによっては伸びてるんです。ジャッジによって意見が分かれそうです。

FD:Thème des travaux by Nicolas Jorelle、One Time by Marian Hill、Travel to Beach by Jean-Michel Bernard
指パッチンに音に合わせて進むワンフットステップかっこいい!これがコレオステップかと思ったけど、コレオステップは後半でした。トランジションで腿を叩きながら手拍子を煽り、すぐさまツイズル。独創的なスタートです。さすがスヴィニンチーム。最初1分がすごかったから満足しちゃった。今シーズンのイメチェンは大成功です。

現在の世界3大クリエイティブはパイポー、スヴィニンチーム、フランスのカリーヌ先生チーム。

ソフィア・シェフチェンコ&イゴール・エレメンコ
RD:バーレスク
シニアデビューの美しきカップルです。シニアの個性の中にあっては埋もれてしまいそうなプログラムだなというのが率直な感想です。アイスダンスは女子シングルと違ってシニア1年目で世界の上位までごぼう抜きするカップルはほとんど現れません。今シーズンは耐えて技術を伸ばすのです。

FD:Mechanisms by Kirill Richter、Give Us A Little Love by Fallulah、Steppe II by René Aubry
FDでは今シーズンもミステリアスな路線を続けるようです。1回観ただけでは理解ができなかった。そしてコレオスライディングが甘い……こんなんじゃアカン、こんなんじゃアカンのや。

ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ
RD:雨に唄えば
歌詞のフレーズをよく捉えています。緩急が素晴らしいですね。ミッドラインステップの完成度がすでにシーズン終盤並みです。ニキータ・カツァラポフさんはこんなに粋に演じられる男だったのか。ツイズルもさらに合うようになりましたし、女性のスケーティングが改善されて男性とのバランスやシンクロ率も去年より上昇しました。ガチでパパシゼに勝ちにきてるのですね。パパシゼが転倒すれば勝てるところまできています。なお転倒はしない模様。フィニッシュがいかにもシニカツな爛漫としたポーズでした。これ絶対ガッツポーズするやつやん。

FD:I giorni by Ludovico Einaudi、我が母の教えたまいし歌
「FDのストーリーはまだ言わないぜ、ブラチスラヴァで言うぜ」 by ニキータ・カツァラポフ らしい。昨シーズンのようなオチのコレオステップはございません!最後まで美しいままなのです。少し寂しい気もしますが、これは勝ちに来たプログラムですね。ストレートラインリフトは男性が上げてから下ろすまでニースライドしっ放しでした。移動距離を出しても男性が自己主張をしなくなったのは成長ですね。2シーズン前なら「持ち上げた俺ドヤァ」状態でしたのに。GPF、ユーロ、世界選手権。どれか1つでもパパシゼに勝てるのか?

アナベル・モロゾフ&アンドレイ・バギン
RD:キス・ミー・ケイト
モロゾフ父の体型を見れば今の生活が分かります。すごく痩せているので今は楽しくて仕方がないのでしょう。モロバギは1年前のテストスケートでは何もコメントを出せないぐらいの完成度でした。それから1年経ってアイスダンスカップルらしくなりましたね。ローテーショナルリフトで畳み掛ける王道の構成ながら、おかしな部分がなく観られました。そして娘は美しい。

FD:謎の曲
知らない曲!両足でスピードを出して滑るところが多いですが、その戦略は成功していると思います。いろいろやってもっさりしてしまうより、振り切ってしまった方が気持ちがいいですもの。

ソフィア・エフドキモワ&エゴール・バジン
RD:42番街
カペラノが使用していた音源で滑りました。1歩がグイーーーンと滑るようになりました。昨シーズンは赤ゲレのミスがあったせいでラッキー表彰台でしたけど、今シーズンは実力で勝てるというところまできました。GPSの表彰台も射程圏内に入っています。

FD:シンドラーのリスト、La Terre vue du ciel by Armand Amar
シンドラーのリストなのに、有名なメインテーマを使用しませんでした。これは思いきりましたね。あのメインテーマは、大して表現できていない選手でも、なんとなくできているように見せる魔法の曲なのですごく便利なのに。エフバジの勇気に300ルーブル。後半はサフマソがオリンピックシーズンのLPで使用した曲です。シンドラーのリスト界に新風を吹かせてほしい。

ベティナ・ポポワ&セルゲイ・モズゴフ
RD:キャバレー
男性の衣装のあみあみアームカバーが絶妙なキモさです。キャバレーだからこれぐらいぶっ飛んでいるのが正解です。FDのボヘミアンラプソディのためにヒゲを蓄えているのもキモさに拍車をかけています。こういうプログラムを競技でやってくれる選手がいなかったから嬉しい。女性は滑らずに歩いている気がするけどオッケーオッケー。

FD:ボヘミアンラプソディ
ストレートラインリフトで女性が男性の腰に立ちました。このリフトをするためだけに腰にレザーを付けているのか。コレオステップ前の女性の顔芸が激しくて目と口が取れそう。あんまり滑ってなかったけど、おもしろかったからいいや。このおもしろさでPCSの後半3項目を稼ぐんだ!!!

アナスタシア・スコプツォワ&キリル・アリョーシン
RD:ボニーとクライド
女性にはピッタリの選曲ですね。拳銃がよく似合う美女です。エレメンツよりもミッドラインステップとパターンダンスの間のトランジションの方で魅せられました。コミカルな部分は男性が担当しているのかも。

男子シングル
マカール・イグナトフ
SP:In This Shirt
4S-3T 4T so 3A
この曲流行ってますねえ。トップ選手と遜色ないジャンプ構成です。加点も取れるジャンプでした。終盤のステップシークエンスをどれだけ伸びやかに滑れるかが表現の鍵になってくるので、これからの楽しみにしておきます。

LP:Remember by Josh Groban
4S 4T 3A 3F-3T 1Lz 3Lz-3T 3Lo-1Eu-2S
ジャンプは仕上がっています。1本目の3Lzの前に露骨に休憩と時間稼ぎをしていました。立ち止まってからミーシャのように荒ぶるのかと思っていたら、立ち止まってスピードがなくなっていました。体力との戦いはロシア男子の宿命である。

セルゲイ・ヴォロノフ
SP:Somebody to love
4T-3T 3Lz 3A
これで10年戦えそうな絶妙な髪形である。3週間に1回ぐらいカットしなきゃ保てなさそう。昨シーズンのLPで着用していた衣装なので新しいものはまだかな?ジャンプはすでに仕上がっています。3Lzはスピードに乗って踏み切りました。構えこそ長いですが、踏み切りのヨイショ感は軽減されたように思います。ヴォロノフのプログラムはそれ単体で戦えるものではなく、PCSがジャンプの出来に大きく左右されることが多いですが、このプログラムではジャンプを失敗してもある程度のPCSは望めるのではないかと思います。それぐらい楽しめました。僕がイリジガに洗脳されたせいで、Somebody to loveの後ろにWe will rock youがこないと違和感を覚えるようになってしまいました。

LP:I Belong To You
4T 3A shaky 3T 3Lo 3A 3Lz 3S-2T-2Lo
コフトゥンといい、現役生活中にミューズを2回滑らないといけない決まりを課せられているのか。こちらもまだ衣装はできていなのか。3Aにコンボ付けられなかったのと、4Tが3回転になったぐらいですからジャンプの調子はよさそうです。今シーズン32歳になるというのに元気いっぱいです。手拍子するような曲じゃないのに手拍子煽るのがおもしろい。

ドミトリー・アリエフ
SP:ロックオペラ モーツァルト
3Lz-3T 4T fall 3A fall
昨シーズンのプログラムが北米チックになっていたから軌道修正してくれたんですね!!!モーツァルトさんやベートーヴェンさんは蹂躙されてナンボや!ジャンプを転倒してゴッソリ体力を削られました。しかしながら、アリエフは体力が尽きかけたときの「俺全然疲れてないですから」の演技が上手なので、スピードが落ちながらもコントロールして演技ができています。これ大事。できればジャンプ全部降りて、このスキルを発揮しなくて済むようになってほすぃー。

LP:The Sound of Silence by Disturbed
3Lz 4T 4T-3T 3Lo 1A 3Lz-3T 3F-1Eu-2S
4回転はよかったのに。最終的には4Lz 4T 4T-3T 3A 3Lz-3T 3F-1Eu-3Sという構成にしたいのかな。ボーカルはうるさいけど、非常に滑りやすくて表現もしやすい曲なので、ジャンプにミスさえなければ高得点は約束されたようなものです。コレオシークエンス等、意識してリンクを広く使おうとしていたのが分かりました。全項目上がるぞー。膝くるフリップ復活はなく落胆しております。もう……私……諦めちゃった方が楽なのかな。でも、まだ、彼に期待してしまうの……ふふっ私ってバカね。

アレクサンドル・サマリン
SP:Blues for Klook
4Lz 4F so 3A so
スケスケ衣装で人類最強構成。スケスケ衣装でブルース。このブルースの使用が許されるのは世界選手権メダリストクラスもしくはユーロの影薄選手なので、サマリンはメダリストを目指すということですね。体の硬さが改善されてきたので、滑ってもミスマッチには感じませんでした。もっと力の抜けた大人の演技を目指すんだ!派手なジャンプ2本からの緩和や!

LP:Good News by Apashe
4Lz fall 3Lz 3A 3F-1Eu-3S 3T 1A 3Lo
ストルボワに曲を薦めてもらい、モロゾフの振付で滑ります。この組み合わせの評価ポイントは、ストルボワがサマリンの厨二性を見抜いているというところ。そして鬱憤を吐き出すような表現はモロゾフが得意だということ。4Lzは転倒でした。3Lzはタノ付きで幅も高さも申し分ないですし、力が抜けていて爽快なジャンプでした。プラス山盛り。ウォーレイからの3Aは成功すればこれもプラス山盛りになりそう。ウォーレイからのジャンプって大抵着氷から少し間を置いて踏み切るけど、彼は文字通り即座に踏み切っています。これはすごいぞ。厨二とジャンプの高い技術が同居するであろうプログラムです。歪なルームシェアである。

サマリンはバレエのレッスンを受けたらしく、それが動きの柔らかさに出たのだと思います。明らかに違いますね。

アンドレイ・ラズーキン
SP:Mack the knife
3Lz 4T fall 2A
名前コールされてからスタート位置に立つまでに1分かかりました。試合なら減点ですね。昔はこれで大丈夫だったし普通に思っていたけど、慣れてしまうと長く感じるものです。一番の関心事はスタミナだと思いますが、相変わらずでした。後半はガシガシ滑ってハイライトを作りたいところですが、体力がなくなってしまったので前半と同じ滑りで淡々と物語が進行します。最後はスピンでバテてフィニッシュでした。

LP:アランフェス協奏曲
4Lz fall 4T hd 3A fall 4T 3F 3Lz 3F fall
この構成でジャンプを失敗すると体力がすぐに消耗します。アランフェスを普通に滑るという、ミーシンチームでは異端な行為をおこないました。僕は最後の最後でリフレインをさせるんじゃないかと思っていましたよ。しかし、それもなかったんです。シンプルなアランフェスです。スケールの大きさを見せなければいけないのに、手首だけの小さな表現ばかりで、選曲を活かせていません。

ロマン・サヴォシン
SP:Tsigany (Gypsies)
3T-3T 3S 3A so
本格的なシニアデビューのシーズンです。雰囲気が垢抜けましたね。エッジワークとリンキングフットワークは大きく進歩しました。ステップシークエンスはリンクを大きく使っていたので見応えありましたし、ジプシー音楽の特性をよく捉えていました。コーチを変えたわけでもないのですけど、何かが違う今シーズン。

LP:ピアノ協奏曲第2番(チャイコフスキー)
4T fall 3S 3T 3Lz 1A 1A 2A-1Eu-3S
3Aが2本とも1回転になりました。一流のカナダ人の出来上がり。LPの方もこれまでのサヴォシンのイメージを一新するクラシカルなプログラムでした。振付はモロゾフのようですね。今シーズンのモロゾフの仕事できっぷりが恐ろしい。1シーズンでアイディア使い切ってないか?

ミハイル・コリヤダ
SP:Diga Diga Doo
3T-3T 1A 3Lz
ジェイソン・ブラウンさんが滑りそうなプログラムでした。ジャンプは不調でしたけど、素敵に見せてくれました。コリヤダは真っ直ぐ滑る部分でもきちんとエッジを倒して滑るので、スピードが落ちなくて気持ちがいいです。そりゃPCS高くなるわ。

LP:チャップリンメドレー
4S fall 4T fall 1A 3Lz-2T 3A so 3A 3Lz
冒頭からのどかな音楽でひたすらジャンプを失敗したので悲しくなりました。悲哀は表現できていたかもしれないけれど……。3A跳び直して成功してよかった。チャップリンなのに、コミカルな動きするときも真顔で怖い。プレスリー→カルメン→チャップリン。コリヤダさんが次第に北米化していっている。エキシではおかしなプログラムを滑ってくださいね。

ペア
アリサ・エフィモワ&アレクサンドル・コロヴィン
SP:カルミナ・ブラーナ
3Tw 3S 3LoTh
もおおおおおおおおおおおなんでこんなときに3Sチケット消費するのおおおおおおおおおお。もしかして3Sチケットの発券場を見つけたというのか?ソロスピンはよく合っていました。スピンを終える際に回転しながら出るのではなく、足をついて回転を止め、ジャッジを見据えるのがかっこいい。

LP:The Sound of Silence by Disturbed
3Tw 2T 3S-1Eu-2S 3STh 3LoTh df
すごくよかったと思います。曲がとても滑りやすい上に、ヴァネシプが脳内で補完してくれますから。男女の交差する動きを上手く使って表現していました。トランジションもコレオシークエンスも振付がいいです。グループ4リフトで失敗フィニッシュしてしまったのはヴァネシプリスペクトなのだろうか。解散しそうで解散せず上達している不思議なペア。

アレクサンドラ・ボイコワ&ドミトリー・コズロフスキー
SP:My way
3S 3Tw 3LzTh
ボーカルの入っていない音源です。ソロスピンの2人の距離が離れていたところ以外は何もミスがなかったです。もうすでに作品として完成しています。この演技を競技会で披露してください。音源小姑も編曲警察も出動できないし、昨シーズン気になったエレメンツの待ちがなくなって隙がなくなりました。演技の規模も大きくなった。いやーーーーーもうシニア2年目のペアに対してこれ以上求めることはありません。いい最終回だった。-完-

LP:007
3S hd 3T-2T-2T 3Tw 3LzTh 3LoTh fall
女性の赤いリップがセクシーです。大きな演技であるということはSPと変わりません。非常に個性的な音源を使用しておりました。こういった破壊的な編曲のものがないと深夜に寝てしまうからありがたい。という風にとりあえず肯定しておいて、この謎のプログラムをねじ伏せてもらいましょう。ねじ伏せられてこそ一流の選手なのです。ちなみにこちらも今シーズン絶好調のニコライ・モロゾフさん振付。

ダリア・パブリュチェンコ&デニス・ホディキン
SP:The Storm by HAVASI
3F fall 3Tw 3LoTh
あれ?パブリュさんってこんな顔?お化粧を覚えてきれいになったのかな。アクセルラッソーでは空中で女性を一旦離して、女性の腿を掴んで股の下を通しながら下ろすというクレイジーランディングを見せました。リフト~ソロスピンで足を上げるムーブメントを入れていましたが、これは流れを削ぐので戦略ミスに感じます。エッジがグラついていて、ステップシークエンスではもうひと盛り上がりが足りなかったです。彼らのPCSが伸びきらなかったのは滑りの面での課題が大きいということもありますし、スケーティングがんばれ。

LP:トロンレガシー
3F so 3T-2T-2T shaky 3Tw 3FTh 3LoTh
曲が変わってからスローフリップを投げるのですが、その着氷の柔らかいこと。着氷まで曲の雰囲気に寄せてくるなんて。女性を縦に1回転させてから上げるリバースラッソーは圧巻でした。さらに曲が変わると今度は力強いスケーティングに変わります。そしてSPでも見せたクレイジー股通しアクセルラッソーを入れました。ダリデニさんは表現力があるから何でも表現力できてしまうな。同国の世界選手権メダリストたちもがんばってくれ。

アナスタシア・ミーシナ&アレクサンドル・ガリャモフ
SP:Je Suis Malade
3Tw 3FTh 3S
女性の髪色が明るくなっていい感じ。ロシア人御用達の病気プロをミスなく演じました。男性がシュッとしていてかっこいいです。仕事できそうな男です。おそらく公務員の男と、男に依存してしまうメンヘラの物語なんだろう。愛想尽かされて出て行かれるんだろうな。

LP:巨匠とマルガリータ(続行)
3Tw 3FTh 3S-1Eu-3S shaky 3T 3LoTh
プログラムは続行で衣装を新しくしました。今シーズンも男性の衣装の方がお金かかってそう。俺は体に布巻いてりゃいい!みたいな男が多いので、まともな衣装着てくれる男性は貴重。男性はスタイルがいいから燕尾の似合うプログラムを滑るべき。美しき青きドナウお願いします。ペアスピン止まりそうフィニッシュはロシアペアの伝統。伝統を受け継ぐ者。

エフゲーニャ・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ
SP:ボレロ
3Tw 3T 3LoTh
タラモロとズエワの組み合わせが不自然で笑ってしまう。モロゾフの長髪も見なれなくて笑ってしまう。ズエワの後ろで腕組みしてコーチの雰囲気醸し出してるヴォロノフにも笑ってしまう。ペアでボレロはとても珍しいですね。最近だと2012-2013シーズンのサフゾルの変なボレロしかパッと思いつかないです。彼らの滑りは歩幅がよく揃うので、そこはいいと思います。ソロスピンは寸分の狂いもなく合わせないと違和感の元となるので合わせなければいけません。リバースラッソーの下ろしをローテーショナルリフト風にするのは曲想を反映していました。ボレロは難しいですね。まだSPは曲のいいところだけを集められますけど、LPで滑ってきたスケーターってどれだけの苦労があったのかと思いますよ。すげえよ。

LP:Ti amo by Umberto Tozzi
3Tw 3S 3T hd-1T-2T 3LoTh 3STh
曲名がイタリア語なのにSPはマッシモさん振付で、LPチャーリー振付。普通逆だろ!!!でも振付を見て納得しましたね。チャーリーの振付あるあるなんですけど、要求されるレベルが高すぎて消化できていないんですよ。でもこれぐらいやらないと、スイハンにスケーティングスキルでは勝てても後ろ3項目では離される一方ですから。挑戦できる中間シーズンで劇薬注射です。マジがんばれ。

クセニア・ストルボワ&アンドレイ・ノボセロフ
SP:I'll take care of you
3Tw 1T 3FTh
1年8カ月ぶりのストルボワです。ツイストは……うん、ちょっと抱えてるけどネームバリューがあるから多分プラス評価だ!スローフリップは完璧な投げではなかったですが、膝を使って流れを出しました。神ランディングは新ペアになっても健在です。課題はあれどストルボワってめちゃくちゃ上手いことを再確認できました。客席のラジオノワさんも喜んでいました。ノボセロフはさすらいのパートナー巡りを終えてロシアに戻ってきてよかったですね。

LP:月光
3Tw 3T 1S 3FTh 3STh
足を掴んだまま回転するフォアアウトデススパイラル。これはきれいなのか?きれいなのか崩れているのか分からない。スロー2本は神着氷でした。+4~5がたくさん並びそうです。アクセルラッソーはリンクの外周を舐めるように移動しました。下ろすのに失敗しましたけど、成功したらこれも迫力がありそう。ストルボワは1人でもスイスイ滑っていくので、大半の女性ペアスケーターにある「男性が合わせてくれている」という部分が見られません。ザビエンがテストスケートをお休みして滑りを見られていませんが、ストノボがPCSでロシア2番手になる可能性はありますね。

ストルボワってすっっっっごい上手いんだなと再確認できました。引退しなくてよかったよ~。

女子シングル
アリーナコールとジェーニャコールで張り合うファンたち楽しそう。

エフゲーニャ・メドベージェワ
SP:エクソジェネシス第3部あがない
3F-3T fall 2A 3Lz
横顔が息を呑むほどに美しい。メドベージェワも大人になりました。3Lzはエッジをアウトサイドに倒しながら踏み切りました。でも踏み切る直前にインサイドに倒れています。これはアテンションでもなくeでしょう。暗い過去を持つ尼僧って感じだ。

LP:SAYURI
3Lz-2T-2T 3S-3Lo 3Lz A 2A fall 3F so 3Lo
3Lz2本の構成です。リスクを冒してでも上を目指したいのですね。いつも入れているスパイラルのスライドは終盤から中盤に持ってきました。きっと扇を開くイメージですね。スローパート明けのジャンプを連続で失敗したので、ここを成功できれば印象も変わるのかな。ただメドベさん2Aがあまり得意とは言えないからなあ。安定しますように。

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ
SP:オブリビオン
3A 1F-2T 3Lz
忘却の彼方に想いを馳せる未亡人リーザ。嗚呼、貴方との日々は幸せでした……いつまでもお慕いしております的な。クリーンな3Aから、2本目のジャンプがフリップでした。3F-3Tということですね。3Aを活かすために3T-3Tから基礎点をアップさせました。3Lzを着氷してしなやかに手足を使います。なんてない振付なのに哀感があります。コンビネーションスピンのアップライトポジションもいいなあ。特別、振付が凝っているというわけではないけれどベテランは一味違うと思わせてくれました。今シーズンで23歳なのでこれからはベテラン扱いです。

LP:キャラバン、素敵なあなた
3A-2T 3A 3Lz 3F 2A-3T-2T 3Lz 3Lo
カフェバーリーザ~開店~ スパイスにこだわった美味しいカレーが名物になりそう。耳たぶ取れそうなぐらい大きなピアス付けてそう。20歳年上のロマンスグレーの彼氏と一緒に店やってそう。落ち込んでいる新規の客がいたら、ウィスキーのグラス片手に、いい感じのレコードかけてくれそう。普段は無口だけど、店内で騒ぐ大学生軍団を含蓄のある言葉で説き伏せて、彼女らから崇拝されそう。そんなカフェバーリーザの店主なのだった。3A2本を決めたけど、単独の3Lz2本なのはなぜ。最終的には+2を付けるのかな。スケーティングの軌道がシンプルすぎないかだって?そんなことカフェバーリーザでは誰も気にしちゃいないさ。

ソフィア・サモドゥロワ
SP:Bamboleo
3F fall 2A 3Lz ot
安定感の化身サモドゥロワさんにも難しい時期がやってきてしまったようです。程度は違えど誰にでも訪れるものです。動きに昨シーズンほどのキレも見られませんでした。ソロジャンプで3Lzに挑戦してきました。マダムリーザみたいなエラーも回転不足もない完璧な3Lzになーれ。

LP:ロクサーヌのタンゴ
3F 3Lz 3Lo 3F fall 2A-3T 3S 2A
4分間ロクサーヌを滑り通しました。女性ボーカルを使って、サモドゥロワの成熟した部分を強調することに成功していたと思います。ディープエッジを使ってもっと滑っていけばさらに素敵になるんでしょうけどね。

スタニスラワ・コンスタンティノワ
SP:February
2A 2Lz-3T 3F
川スミが昔滑っていた曲です。コンスタは曲を使用するにあたって作曲家に連絡を取ったそうです。曲調は彼女の得意とする路線だと思いますが、振付が彼女らしからぬ荒ぶり路線でした。感情の爆発を表現しているのだと思います。

LP:ムーランルージュ
2A-3T 3F 3F-2T 3Lo 3Lz-1Eu-3S 2A 2Lz
ラスト1分を除いては淡々とジャンプを降りているように感じました。1曲目から2曲目がぬるっと変わるので、余計にそう思ったのかもしれません。ムーランルージュを演じるときは、分かりやすく曲を変えるのが正解な気がしますね。コンスタンティノワのスケーティングスキルを活かしきれないプログラムだと思いました。

アリーナ・ザギトワ
SP:Me voy
3Lz-3Lo 2A 3F
82点ぐらい出そうな演技。ジャンプは完璧に決めました。あーーーーーせかせかしてない!忙しい人のためのオペラ座とは大違いです。足が常に曲がっているのが好きではなかったけど、きれいに伸びている箇所が増えて見栄えがよくなりました。曲に合わせてくれてよかった。また同じようなプログラムだったら泣いてたぜ。

LP:クレオパトラ
3Lz-3Lo 2A-3T 3S 2A 3Lz 3F-2T-2Lo 3F
失敗しませんね。3Lz-3Loを前半に移動させたのでその分基礎点は下がりますが、確実に成功させられます。そして、3Lz-3Tを2A-3Tに変更することにより、単独の2Aを2本入れるよりもGOEの加点幅が上がりますから、高いGOEが期待できます。失った分を他でカバーしているわけです。155点出そう。アラビアのロレンスの雄大なメロディーに呑まれません。地中海地域を手中に収めてしまいそう。強い。強すぎる。

アンナ・シェルバコワ
SP:パフューム ある人殺しの物語
2A 3F 3Lz-3Lo
新プログラムを聞いたときは「またこういうやつか」と思ったのですが、これはいいですね。身長が少し伸びて見栄えがよくなったのに加え、ジャンプの着氷もスケーティングも伸びるし、表現力も深みを増すし、スピンのポジション1つ1つを大事にしながら音に適切に充ててくるし、半年でめちゃくちゃよくなってるじゃないですか!

LP:グノシエンヌ、火の鳥
4Lz fall 3F-3Lo 2A 2A 3Lz-3T 3F-1Eu-3S 3Lz
前半は青い衣装でグノシエンヌ、後半は衣装を早替えして赤い衣装で火の鳥でした。なるほど……。2Aが中盤に2本あります。これは最初の方にポンポーンと跳んでおいても問題ありませんが、彼女にとっては簡単なジャンプなので配置をバラして、ウェルバランスなプログラムになるように構成していました。衣装早替え後は、スカートの下から青い部分が見えます。スピンをするとそれがヒラヒラと舞うので、ガスコンロの火のようでした。空前絶後のガスコンロ衣装。

アレクサンドラ・トゥルソワ
SP:ペール・ギュント
2A 3F 3Lz-3Lo
ソルヴェイグの歌と山の魔王の宮殿にての2曲を使用しました。得意のクリムキンイーグルを入れたのは、山の魔王の宮殿にてのパートなので違和感なく受け取れます。今シーズンシニアデビュー組の3人ではスケーティングに課題があるので、速いテンポで滑る必要のあるステップシークエンスは養成ギブスの役割を果たすでしょう。4回転を武器としている選手で、3Aも練習中だそうですが成功はまだないそうです。他の選手が付け入る隙があるとすればSP。SPで3Aを成功して引き離しておくしかありません。そうしないとLPで160ぐらい出しちゃいますからね。

LP:ゲームオブスローンズ
4Lz 4T-3T 4T 2A 3Lz-3Lo fall 3Lz-1Eu-3S 3F
ゲームオブスローンズはツルスカヤも滑っていましたね。グレイヘンガウスがドラマ好きなのかな。3A持ちではなく、今回は転倒が1つあったので、かろうじて他の選手にも勝てる余地がありますが、これをすべて降りてしまうとどうしようもありません。トゥルソワは4回転3本降りて当たり前という風潮になっています。これは普通ではありません。

アリョーナ・コストルナヤ
SP:Departure (Lullaby)、November(続行)
2A 3Lz 3F-3T
昨シーズンと同じプログラムです。最後の振付がちょこっと変わったぐらいで、大きな変更はありません。昨シーズンのジュニアはソロジャンプが3F指定でしたが、シニアに上がるとその制限もなくなるため、得意な3F-3Tを後半に入れます。ですから基礎点としては少し下がります。

LP:トワイライト
2A 3Lz-2T 2A 3Lo 3F-3T 3F-1Eu-3S 3Lz shaky
4回転も3Aも入れていないので、テレビのロリロリおじさんに目をつけられず伸び伸びやれそう。ラストの3Lz以外ジャンプはクリーンでした。トワイライトだからロマンティックなプログラムを滑ると思っていたのですが、これはどう見ても「おいテメエら、血吸いに行くぞキャッハーーーーーーーーーー!!!」な流れ。ただし、コストルナヤにはヴァンパイアも似合うので問題はありません。

好きなプログラムはヴォロノフSPとボイコズSPです。ペア勢の上達が光るテストスケートでした。若手のペアは今のうちに国外脱出することも考えないと、出られる大会がチャレンジャーシリーズだけになりそうですよ。シュピスミやサヴォシンはイメージチェンジに成功しました。シニカツはトップ狙いにきていますし、エテリのところのAとAとAとAは相変わらず上手いし、フィギュアスケート世界最強国ロシアは今シーズンもスケート界を荒らしてくれるでしょう。

観るのに4日もかけてしまった。でもこれでロシア勢が大会に出てきても大丈夫。JGPチェリャビンスク、オータムクラシック、ロンバルディア杯待ってろよ!!!手抜きしながら観てやるからな!
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