2017
09.19

ロシアテストスケートの感想

Category: スケート雑記
今更テストスケートの感想。ポゴリラヤ、コフトゥン、ストクリはお休み。

男子
ミハイル・コリヤダ
SP:ピアノ協奏曲第23番
パパシゼとカロリーナでお馴染みモーツァルト。ジャンプ構成は4Lz 4T-3T 3Aでした。4Lzの前にステップがないので、こちらがコンボ?単独で決めてもこのままだとマイナスは避けられません。途中で曲がタンゴ調になり、最後に元に戻りました。さすがロシア。彼の先生は悶える様な不思議な動きと、肩をカクカクとする振付が好きなのでしょうか。よく見ます。

LP:プレスリーメドレー
ロシア男子がプレスリーメドレー。北米選曲にしてしまったから、3Aが2本とも1Aになってしまったのでしょう。コリヤダもカナダ人になったのですね。4Lzと4Sと4Tが1本ずつの構成でしょうか。プログラムの滑り込みはまだまだな印象。

ドミトリー・アリエフ
SP:仮面舞踏会
シャバリンのムフフ男爵っぽい入り。4Lzと4Tの2クワド構成でのシーズン。スピン中のジャンプで手の動きに工夫を入れていました。SPでは膝くるはやれない。寂しい。ヘロヘロなのか、少し抜いてやっているのか分かりかねますが、リンクを大きく使って全方位にアピールするステップを全力で滑ることが出来れば、スケール感の大きな演技になりそうです。ほんとスタミナ。アリエフはスタミナ。

LP:To Build A Home
パパシゼを意識しているようにも見えるプログラム。コレオシークエンスは後半に向けてのパワーチャージに見えますが、アリエフの最大の弱点はスタミナ。アリエフはスタミナなので、シニアデビューシーズンではジャンプをしっかりと降りることが大切です。それに今はTESが高いとPCSも上げてもらえますしね。後半に4Tと3A2本、3Lo-1Lo-3F、3Lzなのでタフな4分半になります。コンビネーションで3Fを使うから膝くるフリップがない・・・・・ああああああああ・・・・・悲劇。Tragedy of Hisakuru, 2017として語り継がれる悲劇。エキシビションで・・・・・エキシビションで見せてくれないと許さないんだからっ!(美少女風)

アレクサンドル・サマリン
SP:I'm No Angel
月光蹂躙バージョン。月光ボーカル入りバージョンです。歌詞は虫歯が疼くほどの厨二感に溢れたものでした。歳相応だと思えばいいのでしょうか。衣装は黒ベスト?こんな黒ベストで夜出歩いてたら車に轢かれますよ。これだからモスクワの都会っ子は。サマリンは次から次へとネタプロを供給してくれるからありがたい。4Lzと4Tの2クワド構成。ロシアのブーム?後半のジャンプは4Tを選びました。恋人に戻ってきて欲しい気持ちを歌っているのですけど、黒グローブつけた彼氏嫌ですよね。

LP:Naissance de Yaha、The Unforgiven III
えんじ色のスケスケ。サマリンは透けさせなければいけない決まりがあるのでしょうか。サンプルーからのメタリカ。意味不明な組み合わせだけど、曲の流れとしてはそんなに変ではないです。ペトロフのSP編曲を聞けば全てが自然。前半の3Lzと3Aの間のヒラヒラダンスは、わかめ降臨の舞?フライングキャメルが大きくて迫力があります。アクセントになりますね。サマリンはスタミナ切れを起こすと前のめってスケートを押してくるので、それが無くなれば最後までまとまりが生まれそう。

アレクサンドル・ペトロフ
SP:なぞのおどり
FeverとかTutti Fruttiヒップホップバージョンなど数曲のメドレー、ペトロフに課せられた試練。単語を滑ったときにクイックな動きにも対応出来ることは証明されていたので、ヒップホップを滑ることにもあまり驚きはありません。ミーシャ振付だからこういったプログラム振付じゃないとな!

LP:シナトラメドレー
続行プロ。なのですが、ロンバルディアで「こんなのだったか?」だった違和感が、2シーズンのプロを横に並べてみて分かりました。振付全然違うんですね。4Tが入ってジャンプの順番が変わったことも要因の一つですが、それにしても軌道から何から大きく変わりました。変えた方が洒脱さが増して、リンクを広く使おうという意図が見えます。ただ、絶対的に地味にはなっていると思います。26ぐらいのベテランスケーターが滑るとかっこいいんだろうなってプログラム。これをどれだけ自分の物に出来るか。

アンドレイ・ラズーキン
SP:マラゲーニャ
ちゃーちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃーちゃちゃーちゃちゃっていう時々ボーカル入りで使われる方ではなく、ジュベールとかが使ったマラゲーニャ。衣装はマリアッチですが、陽気にギターをかき鳴らす香りがしない。前半はジャンプ集中でトランジションがあまりなく、シリアスな表情のまま終わります。陽気→シリアスに演じ分けられればいいと思うのですが、これはシリアスのみを狙ったプログラムなのでしょうか。

LP:仮面舞踏会
僕のフィギュアスケートを見る際の手法の一つとして、自分の口で曲を歌うというのがあるんですけど、この演技でも「テテテテテテテーテテテテテテテー」と口に出しながらリズムを刻んでみました。リズムを取っているのは腕で、足元はそうでもないなということが分かりました。たまに合うところがあっても、すぐに遅れてしまうという。ジャンプの失敗でスタミナを削られたことも原因かなあ・・・。

セルゲイ・ヴォロノフ
SP:アディオスノニーノ
4T-1Loの後に3Lz-2T。本番ではコンボの重複で0点になるから跳ばないでくださいね。いつもは3Loでしたから、基礎点の高い3Lzを組み込んで攻めています。アディオスノニーノ滑ったことある気がしたんですけど、それは別のピアソラか。3Aはイーグルイグジットでクールに。音楽の盛り上がりの前からステップが始まりまして、一旦リンクの端まで戻ってズズズと進むところがかっこいい。かっこいいよ。

LP:サラバンド
ロシアだーサラバンドだー!来月30歳になる大ベテランですが衰え知らずです。3Lzが抜けて、それを飛び直す強い気持ちも窺えました。三十路ヴォロノフさんがジャンプ全部成功させてこのプログラム滑ったら泣いてしまうかもしれない。スタンダードなプログラムだからこそ、「泣いてください!」と言われているようなものですから。

女子
アリーナ・ザギトワ
SP:ブラックスワン
今シーズンもジャンプは3本ともに後半。3Lz-3Lo 3F 2Aの構成です。シニア1年目のシーズンですが、3Lz-3Loの回転は余裕で認定されそうです。2Aはシャーロットスパイラルからカウンター跳んでカウンターY字スパイラル即座にレイバック。こんなのを標準にされると他の選手はたまったもんじゃない。ジュニアの演技ばかり見てきたので、ターンが跳ねずにツルツル滑るザギトワのステップを見るとさすがだなと思います。ジャンプはもちろんですけど、それ以外も取りこぼさないですから。

LP:ドン・キホーテ
続行プロです。昨シーズンはロシア選手権でシニア尺で滑りました。それと比較するとコレオシークエンスが全とっかえになりました。もちろんジャンプは7本が後半。後半が忙しくなるのは仕方ないことなので、一層前半はゆったりと雄大に演じることを意識しているように見えました。

エレーナ・ラジオノワ
SP:ポーギーとベス(続行)
昨シーズンから引き続きのプログラム。見比べてみたところ振付に手は加えていないようです。衣装は黒からパープルになりました。長年スタイルをキープし続けてきたというか、抑えてきたラジオノワでしたが、ついに本格的な成長期に入ってきたなという感じ。彼女のことですから、ここから絞ってくる予感はします。スピンの回転速度が落ちているのが気がかりです。

LP:Historia De Un Amor
よく知っているある恋の物語よりも、しっとりとしたボーカル入り音源です。過去のプログラムほど、ボーカルの存在感はないのだけれど、やかましいボーカルをねじ伏せるラジオノワが見たい気はしないでもない。ジャンプの精度が落ちているのが、どこまで点数と順位に影響するのか。

マリア・ソツコワ
SP:白鳥の湖
ジャンプ構成は変わっていませんが、すべてにタノをつけています。そして3本とも後半に持ってきました。ロシアンスタンダードというやつですね。ソツコワの場合ルッツフリップの回転不足が取られやすいので、普通に降りた方がいいような気もしますが、勝つためには攻めなければならないのですね。色々な工夫を凝らしたザギトワスワンに対して、リーチの大きさを生かした雄大さが持ち味。

LP:月の光
なんと普通の月の光。こちらでもたくさんタノジャンプを入れておりますが、タノが演技から浮いている気はしなくもないです。タノによる工夫の加点と、曲想表現に合わない減点で相殺されてしまいそう。中盤の3Loだけとか、ポイントで入れるなら映えそうなんですけどね。エテリチームは忙しない分、タノ入れても忙しなさが変わらないけれど、雄大に滑っているから余計になあ・・・難しい。

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ
SP:Gypsy Music
リーザの平常運転。正統派クラシックにするとシーズン半ばで変更してしまうかもしれないけれど、これなら絶対に大丈夫。ジプシーミュージックなんてリーザのためにあるようなもの。ジャンプ構成は3T-3Tと3Lzで手堅くまとめています。シーズン序盤なのに体が絞られていて、動きがかなりいいです。リンクの使い方は極端ではないし、手堅く70点が狙えるのではないかと。

LP:Mala Luna
リーザの平常運転。こちらはリンクの使い方が極端と言いますか、ストップするのが多いですね。2017年っぽいプログラムではないです。ロングバリアの中央辺りを中心に、リンクの左側しか広く使えていないです。トランジションを減らすのであれば、圧倒的なリンキングフットワークが必要だということは、同門のカロリーナが示しているはずなのに。高得点を狙いにくいと思うので、とにかくジャンプを降りる必要があると思います。

エフゲーニャ・メドベージェワ
SP:月光
メドベも後半3本構成になりました。キャメルスピンから始まってステップ。ツイズルロッカーループのループの止め方がグッとかっこいい。35秒の間に3本のジャンプをあっという間に終わらせてしまいます。やはり他選手と比較すると尋常ではないプログラムの密度です。常軌を逸しているとも言えますね。どうしたらPCSで勝てると言うのか。スライドするスパイラルは足の下ろし方を従来と変えたようです。

LP:Divenire
一昨シーズンと昨シーズンはエレメンツの順番もムーブメントの種類もほとんど同じでした。今シーズンは前半のジャンプが2A1本だけになり、スピン前に入っていたスパイラルのスライドも前半に置いてきました。ネオクラのいかにもメドベなプログラムでした。珍しくジャンプが乱れていますけど、こんな時もありますわな。

ペア
エフゲーニャ・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ
SP:ピアノ協奏曲第2番
SPでは尺足らずになることでお馴染みのラフマニノフ。この曲で赤黒衣装なんて珍しい。今のところ薄味ですが、どう調理するでしょうか。薄味ではあるけれど、動きは揃っていてきれい。昨シーズンのLPで時々ミスっていたグループ3のリフトが入っています。タイミング取るのも難しそうなんですよこのリフト。音楽の切り方が斬新でした。アメリカスケーターならスタオベ誘うために絶対にこんな編曲しない。

LP:Candyman、Need Your Loving、Nasty Naughty Boy、Reddy Teddy
衝撃が大きくてついつい全曲調べてしまいました。YouTubeのコメント欄で「何このゴミ?」って言われてしまっている。ゴミとは思わないですね。過去のプログラムも意味不明ですから、今に始まったことではないです。変なんですけどCandymanは結構板についていると思うんです。スピードがあるから全然見ていられるし、クワドツイストがかなり上達しましたもん。そこから右肩下がりになっていくのが問題。特にタラソワのセクシーな振付はすごく違和感で、モロゾフは最後のプレスリーの躍動感から遠い。いざとなったらスポ根プロに戻せばいいからオッケーオッケー。

ナタリア・ザビアコ&アレクサンドル・エンベルト
SD:The Summer Knows
2年連続しょっぱい。昨シーズンが冬の夜に秘密で落ち合う男女、今シーズンは未亡人と思春期の男の子。えらく体の出来上がった思春期だけど、そんなことを言い出したら数々のロミジュリにも突っ込まなくてはならない。ザビエンは切なく、物悲しい路線を極めていくんですね。ザビアコがセピア色美人なので、似合いますけどね。

LP:Too Close、眠れる森の美女
バレエダンサーの練習→本番を演じたであろう、ハイライトを見つけづらいプログラム。ザビエンはスローダブルアクセル問題を、スロールッツを入れることで解決しました。もう1つは3S問題。実は3Sが決まったことがないんです。確実に点数を狙って2Aにするなど解決を図らないと、大事なところで届かないこともありますからね。少しでも点数を稼げるようにしないと、ロシア選手権での連盟推しPCSに屈するなんてことも考えられます。しかも同門に。

クリスティーナ・アスタホワ&アレクセイ・ロゴノフ
SP:弦楽のためのアダージョ
やったあ!正統派じゃないいいいいいいいいいいいいいいいい!弦楽のためのアダージョから自然にレクイエムに入ったあああああ!安心させておいてトラップしかけるんだから。しかもズンドコビートまで入ってきましたよ。うううううううう上がるううううう!グループ3のリフト腕ピンさせてから曲がってノーバリューになりそうで怖い。腕を伸ばすとスピードが落ちてしまうから。ステップのミラーの動きがかっこよくて、トンデモ編曲に掻き消されないかっこいい振付になっていると思います。これはいい変プロ。

LP:ラ・ラ・ランド
エマ・ストーンの着ていたドレスが黄色なので、ララランダーは黄色が多いのです。ロゴノフも合わせて黄色のネクタイ。アクセルラッソーで歌詞に合わせて星の形になっています。リフト下ろしてからの、2人の滑り出しが大人っぽくて素敵。ロゴノフが大人の男性らしさを醸し出せるようになるなんて。ソロスピン前後はタップダンスっぽくして、映画に合うように工夫しています。ララランドはシングルよりもカップル競技の方がいいみたい。

アイスダンス
エカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビエフ
SD:Latin Lover by Joao Bosco
ボサノバ→ルンバ→サンバです。真ん中の曲は何度か聞いたことあるけれど、一生覚えられないし覚える気もない曲。SD導入から採用されたパターンダンスで1番簡単なんじゃないかな?と思うので、トップ勢の彼らに苦労は見えません。ホールドチェンジもないし、テンポも速くないですしね。サンバパートで腰振ってるソロビエフおもしろい。ボブロワは板についています。ローテーショナルの入りをスムースに出来ないと、疾走感が損なわれて半端な印象になりそう。入り大事。

FD:オブリビオン
ボブロワは盲目の女性を演じています。お互いが恋に落ちるけれど、盲目は恋の障害にはならないんですって。衣装はいちじく色。忘却のいちじく。後半が物足りなく思えるのはホールドの少なさでしょうか、ステップの最後に少しあるぐらいなので、恋に落ちた男女を演じるには不十分な気もします。パパシゼのフォローをしてもパパシゼにはなれないので、ロシアらしいダンスの方がよかったような。

アレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン
SD:Chandelier
小さなリフト風ムーブメントを下ろした勢いでツイズルに入るという無茶。ジュニアの2組もそうでしたけど、ほんとこのチームのツイズル変ですね。変態ツイズル製造工場。ルンバをSiaのChandelierで滑る力技。最後はサッカーでよく聞くサンバことSamba De Janeiroで賑やかに。プログラムの構成としては昨シーズンのブルースに似ています。最後にドカーンと盛り上がりがあります。ブキンの方が一歩が滑るので、ノットタッチを滑ると2人の距離が一定に保てません。ステパノワがんばれ。

エレーナ・イリニフ&アントン・シブネフ
SD:ベサメムーチョ
パターンダンスの大きさがペターンとしているのは、シブネフの経験から考えると仕方ないです。イリニフたんが必死にシブネフを引っ張って滑っているのが頼もしい。

FD:スパルタクス
ドラマティックからのスーパードラマティックからのハイパードラマティックからのウルトラドラマティック。後半を盛り上げるために、あえてリフトは序盤に使用しない戦略。技術では上位カップルに太刀打ち出来ないので、そういった点で差別化を図るのは正しいと思います。リフト半分しか見せてくれなかったけど。

ティファニー・ザゴルスキー&ジョナサン・ゲレイロ
SD:Hip Hip Chin Chin
Hip Hip Chin Chinをちょっとキモいテンポで。キモテンポもSDお馴染み。ゲレイロってこんなに女性をきれいにリードできましたっけ?また上手になってます。パーシャルステップのルンバの雰囲気が素敵すぎて。木の葉が落ちていくようにするすると滑っていくわけですよ。最後のサンバが蛇足に思えてきます。このままノットタッチも滑って・・・・・と。

FD:エクソジェネシス
今シーズンも安定の多さ。フィギュアスケートで使われ始めて9シーズンでしょうか、ここまで定着するとは。2シーズン使ったボヘミアンラプソディーと路線が少し似ているような気はしますがいいのかな。SDは滑り込まれていたのに、FDはエレメンツの完成度が芳しくありませんでした。2曲を合わせたのに、それほど違いが見られなかったのと、ハイライトがないまま終わったのもマイナスポイント。きっとまだ出来上がっていないのでしょう。

ダリア・ポポワ&セルゲイ・モズゴフ
SD:Formidable
一瞬テッサの黒い瞳の衣装かと空目。ステーショナリーリフトは入りが独特なので、ポジションにこだわりすぎて回転がワヤクソになったローテーショナルリフトになったかと空目。とにかく空目。ポポワがいちいちオーバーに動くのでおもしろい。演技の最後にトゥステップをタタタタッと入れるのがポポワっぽい。ポポブラのときもこういうのよくやってました。

FD:カルメン
合わないはずがないカルメン。ファーストツイズルを回ってからそのまま方向転換して逆行セカンドツイズル、さらに逆行サードツイズル。プログラムの序盤でキメてるなー。ステップ中のポポワがジャッジに対して過剰にアピールしています。観客サイドにも少しは分けても罰は当たらないだというレベル。そんな過剰なポポワをしっかりと支えるモズゴフ。モズゴフが迫るようにコンタクトを取るので、緊迫感や女性の奔放さが感じられてとてもいいのではないかと思います。どちらも才能があるからいいプログラムに当たってよかった。

ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ
SD:分からん
ロシア勢では一番ラテンっぽいし、一番仕上がっています。シニツィナなんて絶対にラテンっぽくないキャラなのに、上手い具合にカツラ氏がフォローしているんですよ。1人だけグングン滑ってシニツィナを放置することも止めましたし、テストスケート前の大会の映像も見ましたがツイズルがSD・FDともに改善されています。ツイズル競争ではなくなりました。シニツィナに合わせることにより、カツラの上手さが際立つ相乗効果。この半年に何が起こったのか。うーーーーんこれはソチオリンピックアイスダンス銅メダリストニキータ・カツァラポフ。

FD:ピアノ協奏曲第2番
またもや自己主張を抑えているカツラ。「世界一の美人スケーターを支える俺ドヤアアアアアアア」リフト感もなくなりました。SD最後のローテーショナルリフト、それからプログラムの最後のローテーショナルリフトもですけど、あまり得意ではなさそうなので、もう少しきれいなものに変えてもいいのかも。選曲が選曲なだけにドヤドヤ盛り上げてもおかしくないのに、終始落ち着いた雰囲気。期待出来そう。

エフィコロ、ロボドロ、エフバジ、モロゾフ娘&バギンもいますけど、こんな感じで。男女シングルは選曲で守りを堅め、構成と内容で攻める選手が世界的にスタンダード。ペアは攻める選手、守る選手半々ぐらいの印象。アイスダンスはSDが9割方サンバで終わる明るいプログラムなので、必然的にFDが暗くなります。そして大量のネオクラです。みんなアベさんやマリーさんみたいな選曲。

サマリンは課題は多いけど厨二っぽいカラーが出ていていいなと感じました。アスロゴは選曲も振付もいいと思います。SPではツイスト決まったので、これを成功させることとリフトを安定させるのが絶対です。ロシアの3番手争いはまだまだ分かりません。アイスダンスではシニカツとポポモズがよかったです。特にシニカツは将来が楽しみになるコンビネーションでした。今シーズンは難しいかもですが、来シーズン以降世界選手権の表彰台争いに絡んでくるのでは。
2017
09.12

ISUが急進的なルール変更を計画中 ※追記あり

http://web.icenetwork.com/news/2017/09/11/253667206

ISU技術委員長のファビオ・ビアンケッティによると、ISUは急進的なルール変更を計画中だそうです。フィギュアスケートにおける競技性と芸術性のバランスをよくするためです。そして彼は、このルール変更がフィギュアスケートの競技発展と人気回復に繋がることを望んでいます。

大きな変更点(構想も含む)
*男子とペアのフリースケーティングの演技時間が4分半から4分へ(決定済み) ISUルール75ページ
*男子のフリースケーティングのジャンプの数が8本から7本へ(決定済み) ISUルール104ページ
これらに関してはISUルールを参照されたし。
http://www.isu.org/inside-single-pair-skating-ice-dance/figure-skating-rules/regulations-rules-fs/file

*3回転以上のソロジャンプとペアのスロージャンプの基礎点をカット(基礎点は最終決定していない)
ソロジャンプ
4T 4.3 4.2
3S 4.4 4.3
3Lo 5.1 4.9
3F 5.3 5.3
3Lz 6.0 5.9
3A 8.5 8.0
4T 10.3 9.5
4S 10.5 9.7
4Lo 12.0 10.5
4F 12.3 11.0
4Lz 13.6 11.5
4A 15.0 12.5
スロージャンプ
4TTh 8.2 6.5
4STh 8.2 6.5
4LoTh 8.7 7.0
4FTh/4LzTh 9.0 7.5

*GOEを-5~+5の11段階に変更(決定済み)し、それぞれのGOE間の加点幅を基礎点の10%にする。

*ショートプログラムとフリースケーティングの替わりに、アスレチックプログラムとアーティスティックプログラムを新設。各部門での表彰を行い、両部門の合計での勝者も表彰する。
上記は2022年の北京オリンピックからの導入を目指しており、2020年のISU総会での提案を目指しています。

現在はTES>PCSの偏重が進んでおり、その解消を狙うのがこの急進的ルール変更の目的。そして4回転スロージャンプの基礎点の大幅カットは、続発するトップ勢の怪我を抑制するためのものです。この基礎点になりますと、3回転スロージャンプとの基礎点の差がほとんどないので、練習するメリットが一気に低下することになります。また、ペアでは30秒の演技時間カットの煽りを受け、コレオシークエンスが廃止されます。

コリ・エイドやブライアン・オーサーは演技時間カットが、プログラム表現に及ぼす影響を危惧しています。またコリ・エイドは「誰も4回転ジャンプに複雑なステップを入れていないのに、それがGOEに反映されていない(つまりGOEが過大評価)」「4Fや4Lzは誰も降りていないため高すぎる基礎点が設定されていた」と語っており、基礎点の改定には好意的に見てとれます。ブライアン・オーサーはアスレチックプログラムとアーティスティックプログラムへの分割には時間をかけなければいけないと考えています。
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と、いうことで変更点はこのような感じです。ここからは私見。

基礎点変更に対しては僕は賛成です。基礎点が上がり続け、点数もインフレを起こし続けていました。すべてを一気に下げるのであればフェアですし文句も出ないと思います。

男子とペアの演技時間の変更、男子のジャンプとペアのコレオシークエンスカットはすでに決定済みなので文句の言いようはありません。男子に関しては見どころが減ってしまうのが寂しいところですが、基礎点の改定を含めて考えてみても、4回転に挑むスケーターにそれほど変わりはないと思います。8本から7本になると、苦手な種類のジャンプを入れなくて済むというメリットも生まれます。ジャンプが減ることで、さらに高難度に挑んでくるか加点狙いでくるかに分かれる・・・でしょうか。不安定な4回転を1本抜いて、安定した3A2本でくる選手は増えるかもしれません。

TESとPCSの均衡を図るというのが、この大幅なルール改定の目的とされています。それは賛成ですが、まず第一にPCSが天井を迎えてしまっているという根本的問題を解決しなければなりません。PCSで差がつけられないから、皆技術点で差をつけるようになりました。もはやPCSは旧採点時代の6.0のようなものになっており、客観的にその選手の能力を測るものではなく、順位点と化していますよね。別の大会の点数を比較することに意味はないかもしれないけれど、客観的に見てもおかしくないぐらいの明確なPCSの採点基準を設け、真にハイレベルな演技に対してスコアを出すことが大切になるでしょう。そうでなければ、このルール改定をしたところで、今と同じになります。これはISUジャッジの皆さんの腕の見せ所です。

コリ・エイドが言っている「誰も4回転ジャンプに複雑なステップを入れていないのに、それがGOEに反映されていない」という発言にも同意できます。GOEのプラス基準は設けられているものの、あくまで基準。それに則する必要はありません。でも、これも客観性に欠けると突っ込まれれば終わり。より正確なジャッジが求められます。

競技性を重視したアスレチックプログラムと、芸術性を重視したアーティスティックプログラムへの分割は、こちらもオーサーに同意するように熟考の必要ありですね。どうやって分けるのかですもん。競技性重視だからバンバン4回転跳んでいいのか、それとも必須要素をガチガチに固めるのか。ISU技術委員会の提案が待たれます。でも技術が高い選手は芸術性も高いので、結局最終順位はそれほど変わらないと思いますよ。いい面を上げるとすれば、例えばアーティスティックプログラムでジャンプに制限がつけば、ジャンプ力は落ちてしまったけど、スケーティングやスピン、表現面で全盛期以上の力を持つ選手は長く現役を続けられることになります。それはプラスですよね。

でもまたこれも問題があるんですよ。2つに分けると、代表選考を分けて考えるのか、3枠あるなら別々の選手を出していいのか?とか国内選手権などの運営にも関わってきます。ぶっちゃけめんどくさそうですし、絶対に荒れます。アメリカ・カナダ・ロシア・日本は確実に荒れます。単に分割する以上の影響も考えてルール導入をしなければなりませんね。

追記
GOEの加点幅についての訳を勘違いしておりました。
GOEの加点を基礎点の10%にするのではなく、加点幅を10%刻みにするということですね。だから例えば3Aだと基礎点が8.0だから、+1だと8.8、+2だと9.6・・・・・+5だと12.0になるわけで、むしろ加点狙いに対しては一層大事になるということですね。かなりの勘違いをしておりました。それでもジャンプの高難度化は変わらないでしょうね。3A以上のジャンプに大きく影響するので、どっちみち女子選手は3Aか4回転以上の武器を持たないと、エテリチームが席巻する現状を打破するのは難しそうです。
2017
09.05

グランプリファイナル進出者予想アンケート2017

昨年7月にグランプリファイナル進出者アンケートのエントリーを出したところ、予想以上に多くの方にご参加いただいた上、投票のコメント欄の意見もおもしろく、僕としてはかなりハネた企画となりました。今年もやります!みなさんのお力を貸してください。匿名ですので願望をぶちまけるもよし、本音のシビア予想をするもよしです。

グランプリファイナル進出者予想の他に、僕の単なる興味アンケートも用意しました。お時間がありましたらご協力ください。このエントリーに関しては"拡散希望"です。もちろんアンケートの結果は調査会社やメディアに売りさばくなんてことはいたしません!ご安心ください。

投票締め切りは、トップ選手のプログラムの全貌が分かり始めるチャレンジャーシリーズ開幕直前の9月14日17時です。

参考までに去年の投票結果
http://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-2857.html

男子

men1718.png


女子

ladies1718.png


ペア

pairs1718.png


アイスダンス

dance1718.png


ここからはおまけゾーン

ピョンチャンオリンピックでの日本チームのメダル数予想


好きな解説者


好きな実況アナウンサー


ユーリ!!! on ICEはおもしろかった?


ご協力ありがとうございました。
2017
09.02

グレイシー・ゴールドの発表

https://www.usatoday.com/story/sports/olympics/2017/09/01/olympic-figure-skating-star-gracie-gold-taking-time-off-seek-professional-help/624408001/

グレイシー・ゴールドが専門家の意見を求めるとの理由で、ジャパンオープンを欠場するとの発表をしました。「私のスケートとトレーニングへの情熱はまだ強くある。しかしながら、最近のオンアイスとオフアイスでの葛藤によって、専門家からの手助けが必要で、グランプリシリーズの準備には休養が必要だと悟った。この時間が自分を強い人間にし、スケートのパフォーマンスによりよく反映されることを信じている。」とのコメントを出しています。

専門家の意見を求めるとのことで、グランプリシリーズには出場を予定しているようです。それなので全米一発勝負にはならないですね。昨シーズンの落ち込みもありましたし、医師である父親が処方薬を窃取した疑いで医師免許を停止され、かなり複雑な事情にいるようです。

専門家の意見をなぜ求めるのか、その詳細は明らかにしていませんが、ゴールドがベストな状態になれるように、いいアドバイスを受けられることを願っています。ファンにできることは応援だけです。彼女に目一杯声援を送りましょう!中国杯とフランス国際に行かれる方、応援よろしくお願いしますね。

ゴールドの父親の件の詳細
http://www.sj-r.com/news/20170528/father-of-olympic-skater-fighting-to-get-medical-license-reinstated
2017
09.01

Happy Birthday Jeffrey Buttle

Happy 35th birthday Jeffrey Buttle.

You are the most talented skater and choreographer I've ever known.

I hope you will be a cool ossan !
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