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2011
06.19

ベストプログラム

レビュー記事も今シーズン最後となります。毎年、先にやっているベストプログラムですが、ワールド延期のために最後にしました。

10位 ペニー・クームス&ニコラス・バックランド FD「ライオンキング」

今のダンスの方向性であるダンシングプログラムでは無いんですけど、このプログラムはドラマチックでいいですね。ディズニーの曲を使うというのも珍しいですよね。あそこっていろいろうるさいんじゃなかったでしたっけ?テーマがテーマですので、アクロバティックなリフトがプログラムにマッチします。特に女性のポジションが美しいんですよね。ローテーショナルリフトとか、最後のストレートラインリフトなんかは。男性の降ろし方が少し雑なところは、これから直していけばいいのではないかと思います。女性が小さいので、できないことはないでしょうし。プログラムはサーキュラーステップ、ミッドラインステップをつなげるプログラムでした。シングルでは結構2つのフットワークをつなげることってありますけど、ダンスでは珍しいと思います。そんなにスケーティングがいい2人ではないので、前半で目を引き付けて、後半は音楽の盛り上がりにのせて滑りきるという作戦なんでしょうね。でも、それは成功していると思います。勢いがあると、ちょっと上の点数出ますもんね。女性の髪形はクシュクシュと無造作なスタイリングをしていますし、唇とネイルは真っ赤なので野生的でかっこいいです。カーズの引退でイギリス一番手となりました。二番手カップルとの扱いの差を考えると、期待されていると考えていいのでしょう。もっともっとスケーティングに磨きをかけてほしいですね。

9位 パトリック・チャン LP「オペラ座の怪人」

2010-2011シーズン パトリック・チャンにこのプログラムのことを散々書いたので、特筆すべきことは無いんですけども。ベストプログラムには続行プログラムは入れないようにしているんですけど、あまりにもこのプログラムは昨シーズンと違いすぎるので入れてしまいました。実に素晴らしかったです。特にコレオステップが。ステップレベル4とコレオステップのGOE幅減らしやがったISUに「喝!」

8位 カロリーナ・コストナー LP「牧神の午後への前奏曲」

2010-2011シーズン カロリーナ・コストナーにこのプログラムのことを書いているので、こちらもまた割愛。とにかく美しさ、女子フィギュアスケートの魅力があふれた素晴らしいプログラムになっていますね。女神さんやでぇ。実はワールドまではトップ10圏外だったんですけど、ワールドのステキ演技で8位に飛び込んできました。

7位 テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア FD「ラテンメドレー」

ワールドでフルバージョンを披露となったステキなFDです。これをフルシーズン滑っていて、滑り込まれたFDを見られたら、たぶんトップ3には入ってきたと思うんですけどね。まずは最初のステップで観客を引き込んで、カメラマンを困らせるミラーのツイズル。素晴らしいですね。個人的にこのプログラムで一番好きなのがミッドラインステップですね。このときのスコットのエッジの深さでご飯3杯いただけます。ってなもんですよ。昨シーズンの荒ぶる鷹のポーズみたいな無理のあるリフトや、スカート被った強盗みたいなリフトが無くなり、本人たちはすごい無理な体勢なんでしょうけど、見ている側からはスムースで無理のない美しいポジションのリフトを見せてくれたので、気分が良かったです。ぬめーーーって移動するカーブリフトもステキでした。なんとも言えない色気がありました。サーキュラーステップだけは、少し物足りなかったですし、音楽にもエッジにも乗り切れていないように見えて残念でした。あそこは緩急をつけるところだったんですけど、ちょっともたついて滑り込み不足が出てしまったかなと。最後のところのトゥステップも最高に盛り上がりますね。テッサを一回転させるところは疲れたのか、重みがあるのか分かりませんが、完璧にできていたら、さらに盛り上がったと思います。ワールドで2位に甘んじたのはやはり滑り込み不足ですよね。インパクトとしては最高だったし、スケーティングも彼らの方がいいと思うのですが、プログラムとして仕上がっていなかったです。来シーズンのSD課題はラテンなので、このFDももう使えない。完成形を見られないのは残念ですけど、来シーズンのエキシビションはこれを滑って欲しいです。爽やかの押し売り一辺倒だったスコットに色気が出てきましたし、エッジの深さは男性スケーターでは現役では一番なのではないかと思います。テッサも若干ムチムチしていましたけど、女性としての魅力がさらに増して来ました。スコットの技術に追いついて、さらにもう一つ上のダンスを滑って欲しい。彼らには期待せざるを得ません。インタビューでスコットが「今度は2013年に手術をするのはやめてくれ」と言っていましたが、本当にそうならないで欲しいです。昨シーズンのマーラーの100倍ぐらい好きですね。テサモエ好きなプログラムランキング、第2位にランクインされました。来シーズンは競技に出るかすら未定だそうですが、出て欲しいですね。ワールドのメダルをずっと取り続けて欲しいです。たぶん8年か7年連続がダンスの最高記録だったので、それを追い抜いて欲しいです。ソチの後までは続けないでしょうけどね。

6位 レイチェル・フラット SP「エデンの東」

2010-2011シーズン レイチェル・フラットにも、このことを書いたので、こちらも割愛します。昨シーズンもこの音楽を使ったエレーナ・グレボワがランクインしたので、この音楽好きなだけじゃないのか?と聞かれれば、まぁそうなんですけど。でも、こちらのレイチェルのプログラムも負けず劣らずステキなんですよね。この音楽、来シーズンはデニー&コフリンが(たぶんこちらの方)を使うので、来シーズンのベストプログラムにランクインする可能性は高いです。

5位 キーラ・コルピ SP「虹のかなたに」

4位 キーラ・コルピ LP「エビータ」

キーラが連続ランクイン。昨シーズンのパントン枠ですね。2作ランクインは。2010-2011シーズン キーラ・コルピにこれらのことが書いてあるので、またまたの割愛。別に割愛が多いからって、手抜きしているわけじゃないんだからねっ!一目見たときから、この2つのプログラムには惚れてしまいました。夢見る少女と野望を抱く女性。2つの違う女性のストーリーを演じた彼女の力には感服しました。ジャンプがメタメタになってしまっていたのは残念ですけど、今シーズン一皮剥けたような気がします。レピストに水をあけられていましたが、1番手争い十分できると思います。

3位 タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト EX「If it kills me」

プロのスケーターのプログラムですが、大好きなので入れました。とても楽しいストーリーのあるプログラムです。子どもから大人への変化を表現しているのがおもしろいですね。それを彼らに重ねてしまうわけですが。でも、彼らが組んだのは中学生ぐらいになってからなので、当てはめてしまうのもおかしな話なんですけどね。このプログラムを見ていると楽しいという気持ちよりも、彼らの引退が悲しいという気持ちの方が強くなります。ファイナルもワールドも五輪も金を獲ることなく引退してしまったのは残念です。2009年のワールドではODでぶっちぎりかと思いきや、微妙な差でしたし。なんでこういうときに限って地元点を出さないのか、イラッと来たぐらいで。僕の中でのアイスダンスは彼らでした。赤と黒の衣装が一番似合う、美男美女のカップル。技術力がかみ合っていたとは言えないですが。とても魅力的なカップル。プロになってから、表現力も洗練されてきました。フラメンコをショーで滑っていますけど、ああいうのを試合で見たかったですね。トリノのフラメンコより何倍もいいです。どれだけ時間が経っても引退が残念でなりません。

2位 ジェレミー・アボット LP「ライフ・イズ・ビューティフル」

2010-2011シーズン ジェレミー・アボットにも書きました。シングルでトップ10に入っている選手は全員レビューがあるんですよね。このエントリーの存在意義が無くなってきたような気がする。映画が好きなのはもちろんあるんですけど、アボットくんの内面から出てくるような表現力がたまらないんですよね。ツイッターでも人への気遣いがあったと思えば、はっちゃけて楽しいツイートを繰り返すっていう、大人みたいな子どもみたいなところがありますよね。26歳児という言葉がピッタリです。このプログラムに必要なところが本人そのものに備わっているように思います。有香さんの元でさらにスケーティングに磨きをかけ魅力を増しました。実質の一番手ですから、大事なところでチャンスを逃すようなことはして欲しくないですし、来シーズンこそ靴が合ってくれていることを願います。

1位 シニード・カー&ジョン・カー FD「交響曲第3部 あがない」

歌詞の意味についてはこちらをhttp://sthmytkh.blog108.fc2.com/blog-entry-883.html
スケートカナダの時から、このプログラムの1位は決まっていました。それぐらい心に深く突き刺さるようなプログラムです。「子どもの頃のフレッシュな気持ちを表現する」という言葉の通りの仕上がりになっていました。このプログラムを見れば、誰もがそんな気持ちになるのではないかと思います。脳の奥底から、記憶をサルベージするような感覚です。
ヨーロピアンではシニードがショートカットにしていましたよね。とても若々しく見えてよかったです。ストレートラインリフトのところから、歌詞が始まりますが、そこからのフットワークがいいですね。決して伸びるスケーティングというわけではないですし、氷をガリガリと削ってはいますが、そんな粗さすらもこのプログラムの中では魅力になってしまいます。疲れ果てた大人に見て欲しいプログラム部門第1位。現在はショーへの参加のために、練習を積んでいるそうです。ジョンは解説者としてもデビューしたそうですし、アマチュアスケーター以外での活動の場を広げていますね。このプログラムの完成型を見られなかったのは、残念でなりません。未完成だからこそ、輝くってこともあるかもしれないですけどね。

ということで、このような結果となりましたが、みなさんのお気に入りのプログラムはありましたでしょうか?昨シーズンのベストプログラムは多くがペアのプログラムでした。書いてはいませんが、トップ20ぐらいだと10作品ぐらいはペアのプログラムでした。それぐらい豊作の年でした。今シーズンは上位勢の引退・休養もあって、ビビビとくるプログラムが少し少なかったです。やはり、五輪シーズンには気合の入ったプログラムを持ってくるので、五輪シーズンとそれ以外とでは違うなと思った次第です。みなさんも、お気に入りのプログラムあったらコメント欄、拍手などで教えてくださいませ。

4月から続いていたレビューもこれでおしまいです。多くのコメント、拍手ありがとうございました。東日本大震災の影響で長いシーズンとなり、選手にとってはオフをほとんどすごせずに、来シーズンは厳しいシーズンになるかと思います。ぜひ、無理の無いように願うばかりです。引退する選手には、心から「ありがとう」と言いたいです。

というわけで、僕の今シーズンはおしまいです。アサインが出る前に全部終えられて良かった。

余談ですけど、レビューでマオ・アサダさんの記事を書くとその日だけ恐ろしいほど来訪者が増えるんですよね。やっぱり人気がズバ抜けているんだなぁと思います。関係無い記事にも、全部浅田真央って入れてりゃアクセス増えそう。
Comment:8
2010
04.06

今シーズンのベストプログラム トップ10

カウントーダウン!

10位 
アレクサンドラ・ザレツキー&ロマン・ザレツキーFD「シンドラーのリスト」
ベラルーシ出身の彼らがユダヤ人かは分かりませんが、彼らの背景を思いっきり利用したプログラムです。ODの明るいところと反対に重い曲を使っていますね。妹の短い髪が、よりこのプログラムを盛り立てて見えます。真っ黒な衣装に見える赤は映画を意識したのと、ユダヤ人が流した血を表しているのでしょうか。衣装だけでも考えさせられます。ロングリフトのローテーショナル、すごくシンプルなんですけど苦悩を表現しているようで好きなところです。ミッドラインのステップも素晴らしい。スケートアメリカの演技が一番ステキでした。ロシアのイリカツはダイレクトにこのプログラムを表現していましたが、この組はより深いところでこのプログラムを魅せてくれました。
ワールドではトップ6に入り、グランプリシリーズでもシード選手になります。ファイナルにも常連となり、ヨーロピアンでもトップ5に入るでしょう。これからがますます楽しみです。

9位
ジョニー・ウィアーSP「I love you, I hate you」
前半はしっとりした音楽、後半はルンバのネバネバしたエロい音楽。こういうプログラムは前半のしっとりしたところが残念なことになりがちですが、前半は前半でジョニーらしいしなやかな動きと美しいスケーティングを見せてくれています。後半のセクシーでエロい動きは絶対的に盛り上がります。最後のフィニッシュのポーズは大会によって違いますが、僕はロステレコムのときの「ぶわっ!」ってやつが好きです。ここでリンク貼ってるのはファイナルのものです。こんなエロいのを見られて幸せでした。

8位
エレーナ・グレボワSP「エデンの東」
メロンパンナちゃんの顔みたいな衣装ですよね。
この話の舞台となったのは1917年のアメリカのカルフォルニアにある町なんですね。作者のジョン・ステインベックが過ごした家とか行ってみたんですけど、彼はこういう景色を見ながらこの物語を書いていたんだなって思いました。今でもとてもキレイなところです。舞台となった町は治安が(ノ∀`) アチャーな感じで、近づくのもアレらしいですが。
美しい音楽に惹かれたというところもあるのですが、何よりも手旗気味でカツカツしてたグレボワの動きが女性らしく、しなやかになったところが見られて大好きなんです。どの試合でも大きなミスをしてしまったのが残念でした。来シーズンも続行してほしいです。できればルッツを加えて。

7位
ステファン・ランビエールSP「ウィリアム・テル序曲」
このプログラムはあれなんですよね。前半パートと後半パートが完全に仕切られてる感じです。ストレートラインの前で失敗リセット!という感じで。音拾いまくり派手派手のストレートラインステップに、軸がブレるって何ですかばりのポジションのシットスピン、超絶回転速度のコンビネーションスピン。これは盛り上がります。ジャンプミスあるのに素晴らしいんですよ。男子で始めての9点台ですよ。
彼はまた競技を離れることになりますが、餅らないようにエロエロな演技をこれからも見せてほしいものです。五輪の後から、アメリカ・ロシア・スイス・イタリア・ロシア・スウェーデン・日本と稼ぎまくりでしたね。

6位
アリオナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコビーSP「Send in the clowns」
サフ子のメイクが明らかに変なのはシュトイヤーのせいです。
このプログラムでのハイライトはなんといってもステップです。2人がミラーで滑るところは2人の動きが本当にピッタリなんですよね。まさに「ミラー」です。ピエロが鏡に映った姿を見ている。なぜこんなことをしているのだろうか、なぜこんなに悲しいのだろうか。でも分からない。そんな悲哀の部分をすごく感じました。
この衣装はTIME誌が選ぶ歴史上最もひどいフィギュアスケートの衣装トップ10に選ばれていました。絶対選ばれた理由メイクのような。衣装自体は素晴らしいし、よく似合っていると思いました。

5位
鈴木明子LP「ウエストサイドストーリー」
このプログラムは「新採点は~」って言っている懐古厨さんに見てもらいたいプログラムですね。キレのあるジャンプにプログラムの壊さないスピンやスパイラルです。なんと言っても、ストレートラインステップは盛り上がります。これほどまでに盛り上がって音楽表現ができているステップってなかなか無いと思います。バンクーバーの会場に来ているカナダのお客さんはほとんどあっこちゃんのことを知らなかったと思います。たぶんホッケーが外れてしょうがないから来たという人も少なくないのでしょう。しかし海外の大会で手拍子や歓声がこれだけ上がったというのは、やはりあっこちゃんのすごいところですね。オリンピックの女子LPで一番心を動かされた演技でした。
来シーズンも現役を続けるようなので、また違ったあっこちゃんを見られるといいですね。
日本ポニーテール協会は、あっこちゃんに「日本ポニーテール大賞」を授与すべき!

4位
橋大輔LP「道」
昨シーズンに滑る予定だったプログラムだけあって、よく振り付けがなじんでいます。それでもシーズン最初の演技はかなり危なっかしかったです。後半になるとジャンプがぐだぐだになっていましたし、スピンの軸も無いに等しいぐらいのブレでした。しかし、シーズンが進むにつれ、プログラムが修正させてきて、さらに密度の濃いものになり、素晴らしい物語ができあがりました。映画自体はとても暗くて、掴みかけた幸せも最後に潰えてしまうという結末ですが、このプログラムにはもっと別なものを感じました。もがいてもがいて、栄光を掴み取った彼の姿が合わさって余計にそう感じます。

3位
タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴストFD「アヴェマリア、アーメン」
キャリアと風格とスケーティングがあってこそ映えるこの荘厳なプログラム。ロングリフトのポジションがとても美しいです。プログラムを邪魔していないですよね。表情も曲にあっていると思います。ミッドラインで、「タニスってこんなに大きくエッジ使えるんだな~」と改めて思いました。本当に良くなっているんだと。美しいラインのストレートラインリフト、追加のリフトも素晴らしい。昨シーズンのプログラムはムーブメントでごまかしていたところが非常に多かったですが、このプログラムは1つ1つのエレメンツが光っていて、ムーブメントもプログラムに溶け込んでいました。五輪シーズンにこのプログラムにめぐり合えてよかったです。彼らのプログラムの中で1番ステキだと思います。それなのに評判がイマイチだし、国際大会どころか国内大会でも2番手扱いの点数しかつけてもらえず、良い思いはしなかったでしょう。オリンピックのときの笑顔を見ていても、心がぎゅっと締め付けられるようでした。出来れば来シーズンも競技で彼らの滑りを見たいです。もっと良くなるはずですからね。

2位
チン・パン&ジャン・トンSP「真珠採り」
美しい巫女レイラと真珠採りのナディール。サイドバイサイドのスピンの後の振り付けは、ナディールがレイラの元に行き、ベールを上げ彼女だと気づくところでしょうか。ストレートラインステップは死刑の恐怖に怯えながらも、お互いを求め合う表現。そして最後に2人は逃げることができたという。
本当に美しいプログラムです。1つ1つのエレメンツが洗練されています。ストレートラインステップはワールドではレベル4を取りました。衣装もすごく凝られています。「真珠採り」とあるだけにパールが使われていてとてもきれいです。ファイナルからつけているパンちゃんの髪飾りも似合っていてとても美しい。

1位
チン・パン&ジャン・トンLP「見果てぬ夢」
音楽に合ったソロジャンプ。アクセルラッソーを降りたときの動きのもかっこいい。スパイラルのいり方、3つ目のポジション移行前の手の振りも素晴らしいです。ソロスピンの後のパンちゃんの手の振りがかっこいい。高いツイスト、ペアスピンの後でイーグルで向かい合う2人も雰囲気があってステキ。スローサルコウ、スローループは完璧な高さと幅があって、音楽の盛り上がりにピッタリ。トゥラッソーも最後のハンドトゥハンドのリフトも音楽を、より盛り上げています。全てのエレメンツが1つのストーリーを紡ぎ上げています。彼らのスケート人生全てを込めたプログラムと言っていいのではないでしょうか。
一時期、いきなり2番手の点数をつけられるようになったり、シェンツァオの復帰でいろいろ苦労したとは思いますが、技術を磨き、表現を磨き、スケーティングを磨き、素晴らしい演技を今シーズンはたくさん見せてくれました。今シーズンの5つの国際大会で合計15回のスロージャンプをしましたが、全てのジャンプを成功し、いずれのジャッジからもマイナスを受けることは1つもありませんでした。そんなところも素晴らしいです。
このプログラムはフィギュアスケートペアの新たな伝説となって、語り継がれてゆくものだと思います。このプログラムを滑ってくれたパンちゃんとトン兄、そして振付師のシェイ=リーンとディーバ、SPの振付師のモロゾフ、コーチのウェイ・リュウさんとビン・ヤオさんにもお礼を言いたいです。本当にありがとう。

みなさんのお気に入りのプログラムはなんでしょうか?
良かったら教えてくださいね。
Comment:8
2010
02.27

ベテラン3組のこれから

これからの動向が注目されていたベテランのこちらの3組ですが、明らかになってきました。

まずはベルアゴ。
ベルアゴはワールドに出場せず、引退ということだそうです。
代替出場はナバボメです。
塩湖の次シーズンぐらいから世界のトップクラスで活躍してきたカップルですが、大きなタイトルは取れずじまいでした。NHK杯にも来て欲しかったです。
でも、もうベンの背中はボロボロでしょうししょうがないんでしょうか。
お2人ともステキなダンスをありがとうございました。


そしてドムシャバ。
こちらは解散という形をとるそうです。
シャバリンはそのまま引退、ドムニナはパートナーが見つかれば現役を続けるそうです。
シャバリンは両膝を手術していますししょうがないですね。これ以上続ければ生活ができなくなりそうです。
ドムニナはパートナーが見つかるんでしょうか。ワールドチャンピオンと組みたがる男の子っているのか?身長も大きいですしね。
スタイルのいいロシアらしい正統派ダンスを滑るカップルでした。本当にお疲れ様です。ドムニナをまた新たなパートナーと滑っているのを見るのを楽しみにしています。


最後にデロション。
こちらはベルアゴと同じく、ワールドには出場せずに引退だそうです。
2人とも30歳になっていますし、今のダンスでは厳しいんでしょうね。でもフレンチカンカンと見果てぬ夢、もう1回だけワールドで見たかったです。美しいスケーティング、ダンスとしてのダンスを滑るカップルがいなくなってしまいますね。お2人とも次は家族と人生を楽しんでほしいです。

本来であれば、ベルアゴやドムシャバは引退するような年齢ではなかったはずでした。ベルアゴは昔は「バンクーバーは最後のオリンピックだけど、ワールドには何回か出るかもしれない」と言っていました。それがぱーになってしまったんです。今、一番ケガや体調不良で選手が抜ける種目はアイスダンスです。この競技を根本的に見直していかないと、競技自体が衰退し、選手がいなくなってしまうと思います。ロシアが声張り上げて、次の総会でいろいろがんばってよ。
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2010
02.23

バンクーバー五輪 アイスダンスリザルト

1 VIRTUE Tessa /MOIR Scott(カナダ)221.57
2 DAVIS Meryl /WHITE Charlie(アメリカ)215.74
3 DOMNINA Oksana /SHABALIN Maxim(ロシア)207.64
4 BELBIN Tanith /AGOSTO Benjamin(アメリカ)203.07
5 FAIELLA Federica /SCALI Massimo(イタリア)199.17
6 DELOBEL Isabelle /SCHOENFELDER Olivier(フランス)193.73
7 PECHALAT Nathalie /BOURZAT Fabian(フランス)190.49
8 KERR Sinead /KERR John(イギリス)186.01
9 KHOKHLOVA Jana /NOVITSKI Sergei(ロシア)185.86
10 ZARETSKY Alexandra /ZARETSKY Roman(イスラエル)180.26
11 SAMUELSON Emily /BATES Evan(アメリカ)174.30
12 CAPPELLINI Anna /LANOTTE Luca(イタリア)167.32
13 HOFFMANN Nora /ZAVOZIN Maxim(ハンガリー)167.23
14 CRONE Vanessa /POIRIER Paul(カナダ)164.60
15 BOBROVA Ekaterina /SOLOVIEV Dmitri(ロシア)163.35
16 REED Cathy /REED Chris(日本)159.60
17 ZADOROZHNIUK Anna /VERBILLO Sergei(ウクライナ)163.15
18 BEIER Christina /BEIER William(ドイツ)149.64
19 HUANG Xintong /ZHENG Xun(中国)145.52
20 COOMES Penny /BUCKLAND Nicholas(イギリス)143.61
21 HAJKOVA Kamila /VINCOUR David(チェコ)133.81
22 REED Allison /JAPARIDZE Otar(グルジア)132.32
23 SHTORK Irina /RAND Taavi(エストニア)115.18

リード組
キャシーとクリスの衣装の色が逆転してます。
ミッドラインの音楽表現が素晴らしいです。これはプラスがつくようなエレメンツだと思います。派手さはないんですが1つ1つが美しいラインを出してますね。
あっという間に感じました。

カペラノ
今日は一段とダークなオーラをまとっていました。
カッペちゃんのストッキングが伝線してたのは仕様でしょうか。たぶん違うんですけどね。狂った感じが出ててそれはそれでいいかもしれません。
ラノッテさんガッツポーズ!

NHKにムカついて観戦放棄して昼ごはん食べてました。
ストリーミングでカーズの途中から。お姉さまが相変わらずステキすぎます。

ペシャブル
キレイなスピンからプログラムはスタート。カーブリフトの流れも良くなりました。
カメラワークがひどかったです。ジャッジに向けてアピールしているのをショートサイドからのカメラで撮るなんてありえない。ファビアンがツイズルでミスしないなんて・・・。移動距離も良かったです。ストレートラインリフトの降ろし方がちょっとミスしたかな?という風に感じましたが大丈夫ですかね?普通に採点されてるのが・・・

デロション
真っ黒け衣装でいきなり小芝居からw
一度も練習映像さえ見たこともなかったのでとても新鮮です。
ツイズルの入り方がステキでした。リフトの流れも素晴らしかった。曲想表現がすごい。
オリビエの全身を使った表現とリード、そしてスケーティングの格の違いがよく分かります。このプログラムをもっともっと見たかったです。あっという間の4分間でした。点取りプログラムとは違った「ダンスの美しさ」を見ることができたような気がします。

ホフノビ
スパンコールが落ちてました。ノビツキーがレフリーにあげた。ホフロワの尻尾がさらに進化してゴージャスになってます。
スピンのポジションと回転速度が素晴らしいです。
ホフロワの柔軟性、ラインの美しさを生かした彼らにしかできないアクロバティックなプログラムです。ステップの後は魔王と戦う火の鳥を演じているんでしょうね。ノビツキーがキックみたいなのをしてイーグルの途中に火の鳥が反撃!みたいな振り付けです。ステキな演技でした。しっとり系の音楽が続いていた中でこれを5番目に持ってくると観客の反応も少し違うようです。
トップ勢で現役を続けるのはホフノビぐらいなのでもっともっとスケーティングを良くして、ノビツキーの空気感を無くして、風格のあるカップルになってほしいです。
点数イマイチでブーイング。

NHKの順位表記
1位 デロベル/シューンフェルダー
シューンフェルダーって誰?

メリチャリ
今日も序盤からとばしていらっしゃいます。
スピンの回転速度とかローテーショナルリフトのポジションチェンジとかやべぇ。
ストレートラインリフトはあいかわらずすごいんですけど、あれに加点をしようとは思わないです。
暴走も抑えて、この緊張感とプレッシャーの中で滑りきったのはさすがです。でもメダル取ったら引退するんでしょうか。
エレメンツの間にステップ入れていたという印象でした。

ファイスカ
どのエレメンツがどうとかじゃなくて、全てのエレメンツがプログラムを作りあげていました。深いエッジワーク、表現力どれをも見せてくれるダンスらしいダンスでした。
カメラマンは男性のアップばっかり写しますね。

テサモエ
エレメンツがプログラムを壊していないです。2人がホールドを組んで滑るところが多かったので安心しました。だってダンスですもん。スコットがやらかさなくて安心しました。時間を忘れさせてくれるようなロマンチックでステキな時間でした。
110点とか。

ベルアゴ
ベルアゴの今までのどのプログラムよりも素晴らしいプログラムを今シーズン持ってきました。曲の世界観を壊さない大きなリフト、深みを増したスケーティング。本当に魅せてくれました。魅せるダンスです。
今日タニスが「今夜がラストダンス」というのをツイッターでつぶやいていました。
ベルアゴがこの中のどのカップルよりも実績があってがんばってきました。タニスはカナダが地元ですし、お客さんも応援してくれると思ったのに声援がありませんでした。点数もヒドいものです。涙がとまりません。

ドムシャバ
練習不足が祟ったためか、スケーティングにスピード感が足りないです。でも風格はすごくありました。銅メダルおめでとうございます。
かりやが「なんとか銅メダル」って言ったのが腹に立ちました。昨日も「ギリギリ60点」とかいう発言が多かった。


今回も採点方法が問題になりました。
9点台は「10年に1回ぐらいしか出ない」とされてきたのに今回2世紀分ぐらい9点台使っていますよね。全部のジャッジを足したらいったいどんなことになるのやら。ジャッジの感覚が麻痺してISUのガイドラインを無視し、気分とか名前だけでつけているように思えてなりません。トップ5ぐらいになると基本が+2ぐらいでちょっと悪くても無理矢理+1とかつけてしまうんですよね。ダメなものは引く、いいものにも厳しい目で見るということをしないと分けの分からないことになります。
CDもODも廃止される来シーズン、この採点方式自体を見直すべきだと思います。


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2010
02.22

バンクーバー五輪 アイスダンスOD

ODまで
1 VIRTUE Tessa /MOIR Scott(カナダ)111.15
2 DAVIS Meryl /WHITE Charlie(アメリカ)108.55
3 DOMNINA Oksana /SHABALIN Maxim(ロシア)106.60
4 BELBIN Tanith /AGOSTO Benjamin(アメリカ)103.33
5 FAIELLA Federica /SCALI Massimo(イタリア)100.06
6 DELOBEL Isabelle /SCHOENFELDER Olivier (フランス)96.67
7 PECHALAT Nathalie /BOURZAT Fabian(フランス)96.12
8 KERR Sinead /KERR John(イギリス)93.78
9 KHOKHLOVA Jana /NOVITSKI Sergei(ロシア)92.75
10 ZARETSKY Alexandra /ZARETSKY Roman(イスラエル)89.62
11 SAMUELSON Emily /BATES Evan(アメリカ)85.36
12 CAPPELLINI Anna /LANOTTE Luca(イタリア)84.58
13 ZADOROZHNIUK Anna /VERBILLO Sergei(ウクライナ)83.89
14 HOFFMANN Nora /ZAVOZIN Maxim(ハンガリー)83.12
15 BOBROVA Ekaterina /SOLOVIEV Dmitri(ロシア)80.47
16 REED Cathy /REED Chris(日本)80.30
17 CRONE Vanessa /POIRIER Paul(カナダ)79.31
18 BEIER Christina /BEIER William(ドイツ)76.73
19 HUANG Xintong /ZHENG Xun(中国)74.25
20 COOMES Penny /BUCKLAND Nicholas(イギリス)72.01
21 REED Allison /JAPARIDZE Otar(グルジア)68.87
22 HAJKOVA Kamila /VINCOUR David(チェコ)63.73
23 SHTORK Irina /RAND Taavi(エストニア)56.94

思ったことを時系列で

アリソン組
トゥステップがかわいかったです。
ミッドラインのスケーティングが伸びないのが残念でした。ジャパリーゼがツイズルでミスしたのも痛かったです。あれはツイズルといえるかも微妙ですが。

カペラノ
点数がさほど伸びないですね。滑走順が悪すぎます。
ミッドラインでのラノッテの動きがそんなによくなかったと思います。
カッペちゃんはあいかわらず可愛かったです。

クロポワ
フラメンコを表現するようなカップルではないと思います。なぜ選んだんでしょうか。
ツイズルのミスがちょっと痛かったですかね。
フラメンコでの手拍子は自重しましょう。

ホフザヴォ
犯罪レベルに美しいホフマンと農作業用の長靴を履いたようなザヴォジン。
ローテーショナルリフトの後のつなぎの動きのザヴォジンの動きがおもしろいです。
ミッドラインでザヴォジンがスタンブルをしたので、後でホフマンにボコられると思います。
盛り上がるプログラムなので大好きです。

サミュベイ
楽しいプログラムですね。観客も最初から手拍子しまくっていました。
楽しいんですけど、普通のCDショップのカントリーコーナー(しかもアメリカの今風の)で買ったような曲ですよね。FDも普通の曲だし、もうちょっと幅を。

ボブソロ
ミッドラインでソロビエフがバランスを崩したのが残念でした。
フィニッシュでボブロワがガッツポーズ。かわいらしい。

バイアーズ
井上~井上~わーお井上~。
ハワイアンダンスでした。最初のツイズルがよく合っていてきれいでした。兄の衣装がなんか間違えていると思いますがいいんじゃないでしょうか。最後は妹のリフトもあって、楽しいプログラムでした。

リード組
ツイズルでマイナス1がつくようなミスがありましたが、リフトのときの音楽表現も良かったですし、ステップも太鼓の音楽に合わせて強く滑れていたと思います。
いい点数がもらえてよかったです。

ザドベル
+が出るようなエレメンツがちょっと無かったのが残念ですた。動きも固かったです。
この年齢にしてはスケーティングがまだまだ寂しいですね。

ホフノビ
プログラム滑る前に過剰にぴょーんってやったり、イーグルやったりするのはやめてほしい。それよりかもっとプログラム内容で勝負を。
演技はかなり慎重でした。サーキュラーのときにホフロワがつまずきかけて怖かったです。見えないジャッジには気づかれてないでしょう。ツイズルでミスがなくてよかったです。

デロション
練習は見たことありますが、初めて見るプログラム。オリビエはスカート穿くわけじゃないんですね。アコーディオン弾きですかね。ミッドラインはフレンチカンカンの動き。スカートをひらひらさせていかにもという感じ。そこからは運動会wオリビエのジャンプとかよかった。フィニッシュした後もイザベルがスカートひらひらさせてかわいかった~。
取りこぼしがかなり多かったですがプレゼンテーションでどうにか。リフトの長さで減点されてますね。やはりぶっつけ本番はキツいですね。

カーズ
シーズン序盤よりかなりプログラムの印象が良くなりました。カナダの観客は大盛り上がりでしたから、このプログラムを選んで正解だったと思います。
そういえばジョンは髪切ったんですね。
お姉さまのツイズルの暴走が今日はそれほどではなかったのが良かったです。一番の心配要因だったので。

ファイスカ
ステキなプログラムです。
スカリがミスしかけましたが、どうにか最後まで滑りきりました。スケーティングの伸びも良かったですし、何より睨み合いにならなくてよかったです。

ドムシャバ
襦袢がちょっとかわりました。音楽もケチャの部分を抜いて、アボリジニの音楽だけになりました。一貫性を出すため、アボリジニを納得させるためにはしょうがないかもしれません。振り付けはけっこういいんじゃないかと思います。観客はドン引きでしたが僕は結構好きです。

メリチャリ
ミッドラインとサーキュラーはかなり慎重に踏んでいました。いつもの暴走じゃないとダメなのにな~。ツイズルはピッタリでつまづくこともありませんでした。+3もついているでしょうね。リフトの途中でメリルがくるっと回転するのがいいです!
これは結婚式の音楽らしいですが結婚式ではないと思います。でも楽しいプログラムでステキです。
9点台3つとか誰も勝てません。

ペシャブル
CDのときと見違えるほどスケーティングがいいです。やはり北米だと盛り上がりますね。ツイズルでファビアンがやらかしてしまうか怖かったですが、きちんとこなせたと思います。良かった良かった。

ザレツキーズ
いつもよりツイズルと音のタイミングが合っていなかったのが残念でした。
イスラエルって受け悪いんじゃないかな?って思ったんですけど、アメリカってイスラエルと友達でしたっけね。

テサモエ
あの微妙なプログラムをよくここまで仕上げたと思います。ステップのときのテッサの表現とスコットの表情絶妙でしたし、ツイズルもなんとかきめました。
カナディアンの歓声というか奇声的な音が怖かったです。これは点数出さないとジャッジが八つ裂きにされそう。
68点wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
誰も勝てないと思われたメリチャリのさらに上を行くすべて9点台。

ベルアゴ
衣装がさらに派手派手しく胡散臭くなっています。ベンの明るい表情がこれまた胡散臭くてステキでした。タニスはカナディアンなのに、テサモエの演技でみんな疲れきっちゃって声援すくねええええ。しっかり応援してくれ。
う~んこんなもん?もうちょっと出てもいいのに。

今回で思ったのは完全な世代交代ですね。
ベテラン3組から、メリチャリとテサモエに世代が替わりました。
もはやCDの評価もあてになりませんから廃止は正しい方向なのかもしれませんね。悲しいことではありますが。

リード組は順位をあげました。なんとかあと1つ順位を!
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