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2019
05.03

ケイトリン・オズモンド 引退

https://skatecanada.ca/2019/05/world-olympic-champion-kaetlyn-osmond-retires-from-competitive-skating/

ケイトリン・オズモンドが引退を発表しました。オリンピックシーズンを終え1シーズンの休養を挟んでの決断です。熟考する時間を経ての発表ですし、晴れやかな気持ちでの引退だと思います。惜しむらくは現行のルールでの彼女の演技を観られなかったことです。今の加点方式はオズモンドのためにあるようなルールだったと思います。きっと+5が並んでいたことでしょう。

彼女は日本やロシアの選手と違って、決してジュニア時代から目立っていた選手ではありませんでした。正直なところ2012年のカナダ選手権でSP1位になるまで名前も知りませんでした。当時はラコステかファヌフのどちらが優勝して世界選手権に出場するのかだけに注目していたので、本当に驚きました。

翌2012-2013シーズンからシニアに上がって、ネーベルホルン杯とスケートカナダで連続優勝。国際大会の実績がなく、他国のグランプリシリーズに招待されなかったのでグランプリファイナルには出られなかったですが、すさまじいインパクトを残しました。スケートカナダで優勝した当時は地元爆上げだとか、カナダの政治力ガーーーと言っていたおかしな人がたくさんいました。そういう人たちは自分の好きな選手の地元爆上げには目を瞑るのがおもしろいです。彼女のLP"カルメン"を観たときに、最初のコンビネーション着氷後のゴテゴテの振付とコレオシークエンスの押しの強さに気圧されました。

将来を嘱望されながらも、2013-2014シーズンからは怪我に苦しみ、2014-2015シーズンは全欠。2015-2016シーズンに競技会に戻ってきました。エッジに体重を乗せたパワフルなスケーティングを身につけており、カナダ女子の伝統をしっかりと受け継ぐスケーターに成長していました。ジャンプの精度は定まらず、ここ10年で最高レベルの国内選手権では僅差で3位に留まりましたが、次のシーズンへの可能性を感じさせました。それから何がすごいって、20代に突入した彼女が構成を上げたことです。女子選手はジュニア時代より跳べるジャンプが少なくなるのが普通なのに、20代に突入した彼女は3F-3Tと3Loが跳べるようになりました。これは通常考えられないことです。

そして大大大躍進の2016-2017シーズン。彼女のマスターピースとなるSP"エディット・ピアフメドレー"。またフランスのプログラムかよ~と思わないことはなかったけれど、彼女はフランスが大好きで、マルセイユでのグランプリファイナルでこのプログラムを滑れることも喜んでいましたし、これでよかったのです。プログラムを戻して次のシーズンのフランス杯でも滑れましたしね。トップスケーターたる堂々とした滑りとなり、自力でメドベージェワのTESに勝てる唯一のスケーターという位置づけになりました。ジャンプの高さや幅も年々伸びました。シニアに上がってすぐの頃は出落ちのように最初のジャンプを成功させて、後半総崩れというのがパターン化していました。滑りもガチャついて前半の貯金が台無しにもなっていました。それが解消されて最後までコントロールされるようになったのです。LP"ラ・ボエーム"は彼女が持つ明るさとダイナミックさを最大限にまで活かした演目でした。世界選手権ではデールマンとダブル表彰台。カナダ女子が2人も表彰台に立つ時代が到来するとは予想だにしていなかったです。この年の表彰台は3人ともいい演技だったのでハッピーなシーズンの締めくくりになりました。

2度目のオリンピックシーズンは、前述の通りマスターピースのSPに戻しガッチリ点数を取りにきました。LPは彼女のイメージとは異なる"ブラックスワン"。この演目はあまり評判がよくなかったですが、僕はとてもよかったと思います。ピョンチャンオリンピックシーズンは、空前の復活・続行プロブームで、新しい曲を使ったとしても大半のスケーターが守りに入ってしまい、表現面の見応えが薄いシーズンでした。そんなシーズンに黒鳥という彼女の正反対のイメージを、無尽蔵のスタミナで怪演した姿勢は称賛に値します。彼女は人口6000人足らずの小さな町出身で、地元の人たちが地元のリンクにテレビを置いて、オリンピックでの演技を見守っていた映像が印象に残っています。彼女は町のスターになったのでしょうね。世界選手権ではカナダの女子選手としては45年ぶりに金メダルを獲得。前評判を覆す大活躍でした。

デュハラド引退、Pさん引退、ふわっとした立ち位置テサモエ、そしてオズモンドの引退。カナダ最強時代が幕を下ろします。滑りのいい選手は長くプロスケーターとして活躍できます。オズモンドにもできる限り長く滑っていてほしいと思います。Bon voyage!
2018
08.22

ケイトリン・オズモンド 今シーズンは休養

https://skatecanada.ca/2018/08/kaetlyn-osmond-to-take-off-2018-2019-competitive-season/

ケイトリン・オズモンドが今シーズン全ての試合を欠場することが、カナダ連盟から発表されました。日本時間12時前後の、カナダ連盟からの地獄の宣告はもう終わりだと、すっかり油断していました。まだ残されていましたか。

夏の間にしっかりと考えた上での結論ですしょうし、これまで走り続けてきたので、休養を取るのも悪くないです。まったくスケートをしないわけではなく、チームカナダでサンキューツアーを回りますし、ファンの前では滑りを見せ続けてくれるでしょう。

いつの間にか、ペアのトレント・ミショーとラブいことになっていました。ミショーのインスタグラムに「付き合ってんの?」とコメントがあって、オズモンドが「付き合ってんで~」と返信していました。彼氏がスケートカナダに出場するから、応援にくるよろしよ。と思いましたが、スケートカナダの期間中はバリバリツアーなので不可能です。何はともあれ、スケートもプライベートも充実した1年を送ってもらえればと思います。来シーズンはカナダでの世界選手権ですし、気持ちが競技に向けば戻ってきてほしいです。
2018
06.05

ケイトリン・オズモンド グランプリシリーズ欠場

https://skatecanada.ca/2018/06/kaetlyn-osmond-to-skip-isu-grand-prix-events/

ケイトリン・オズモンドが来シーズンのグランプリシリーズの欠場を発表しました。

「ここ数年間、2018年オリンピックに焦点を定め、目標を達成するためにがんばってきました。2017-2018シーズンは自分の予想を超える結果となりました。そして今私には、集中し直し、自分のキャリアの次のステップを評価する時間が必要です」というのが欠場の理由です。オリンピックでは個人戦・団体戦の両方でメダルを獲り、カナダの他カテゴリーの1番手が欠場する中で世界選手権に出場し初優勝。大成功を収めました。シーズンオフはほとんど休む暇もなく、スターズオンアイスのツアーで国内を飛び回っていました。このままだとオフもなく、新プログラムを作らなければいけないので、心がついていきませんよね。

カナダ選手権で元気な姿を見せてくれればと思います。結果的にシーズン全欠となっても、その次のシーズンの世界選手権はモントリオール開催なので、これがモチベーションになるでしょう。スケートカナダは焦っているでしょうね。なぜなら来シーズンのグランプリファイナルはバンクーバー開催ですから。デールマンとウィバポジェ(なんとなく続けそう)とパイポーへのプレッシャー。
2018
03.24

世界選手権 3日目 女子リザルト

女子LP
1 Kaetlyn OSMOND(カナダ)150.50
2 Wakaba HIGUCHI(日本)145.01
3 Satoko MIYAHARA(日本)135.72
4 Bradie TENNELL(アメリカ)131.13
5 Carolina KOSTNER(イタリア)128.61
6 Loena HENDRICKX(ベルギー)128.24 PB
7 Alina ZAGITOVA(ロシア)128.21
8 Gabrielle DALEMAN(カナダ)125.11
9 Maria SOTSKOVA(ロシア)124.81
10 Elizabet TURSYNBAEVA(カザフスタン)124.47
11 Mirai NAGASU(アメリカ)122.31
12 Mariah BELL(アメリカ)115.25
13 Laurine LECAVELIER(フランス)113.44
14 Nicole SCHOTT(ドイツ)112.29
15 Hanul KIM(韓国)110.54
16 Viveca LINDFORS(フィンランド)106.05
17 Elisabetta LECCARDI(イタリア)98.04 PB
18 Kailani CRAINE(オーストラリア)97.51
19 Eliska BREZINOVA(チェコ)94.77
20 Stanislava KONSTANTINOVA(ロシア)93.84
21 Dasa GRM(スロベニア)92.08
22 Alexia PAGANINI(スイス)91.80
23 Ivett TOTH(ハンガリー)86.24

女子リザルト
1 Kaetlyn OSMOND(カナダ)223.23
2 Wakaba HIGUCHI(日本)210.90
3 Satoko MIYAHARA(日本)210.08
4 Carolina KOSTNER(イタリア)208.88
5 Alina ZAGITOVA(ロシア)207.72
6 Bradie TENNELL(アメリカ)199.89
7 Gabrielle DALEMAN(カナダ)196.72
8 Maria SOTSKOVA(ロシア)196.61
9 Loena HENDRICKX(ベルギー)192.31 PB
10 Mirai NAGASU(アメリカ)187.52
11 Elizabet TURSYNBAEVA(カザフスタン)186.85
12 Mariah BELL(アメリカ)174.40
13 Nicole SCHOTT(ドイツ)174.13 PB
14 Laurine LECAVELIER(フランス)173.23
15 Hanul KIM(韓国)170.68
16 Viveca LINDFORS(フィンランド)166.23 PB
17 Kailani CRAINE(オーストラリア)154.41
18 Eliska BREZINOVA(チェコ)153.14 PB
19 Stanislava KONSTANTINOVA(ロシア)153.03
20 Alexia PAGANINI(スイス)149.66
21 Elisabetta LECCARDI(イタリア)149.17 PB
22 Dasa GRM(スロベニア)144.51
23 Ivett TOTH(ハンガリー)136.87

ダビンは靴の問題で棄権となりました。怪我をする前に棄権するのも勇気です。結果的に自分にプラスになるでしょう。

パガニーニ
3Lz fall 3F fall 3Lo-2T 3Lo 3S 3T-2T-2Lo 1A
SPロミジュリLPオペラ座。清く正しいアメリカ女子の選曲。転倒から始まってよく立て直しました。非常にモロゾフなプログラムでございました。上手くできずにしょんぼり。

レッカルディ
3Lo so 3F 2A-3T 3S-2T 3S 3T-2T 2A
ジャンプの回転不足が目立つ演技に思えたのに速報からあまり点数が下がっていないことに驚きました。優しいの?2晩経って優しいパネルになったの?エッジワークはフラットですが、アピール力はありました。最後はお腹にナイフを刺して自害。

クレイン
3Lz 3F 3Lz-2T 3Lo-1Lo-3S 3Lo 2A 2A so
押してもいつものスピードが出ていないように見えます。もっとワチャワチャ滑り、賑やかなプログラムと調和していますのに疲れが見えました。速報からTESが13点下がる。

イヴェット
3Lz-2T 3F 2Lo 3Lz fall 2T-1Lo-1S 3S+2A 2A
得点源のはずの3Lzの回転が足りないです。抜けのミスも痛かった。コレオシークエンスのスパイラルポジションをキープしきれず足を下ろしてしまったのももったいない。コーラス入りステップは今日も最高におもしろかった。

グルム
3Lz 3F 3T hd-1Lo-2S 2A-2T 3T ot-2T 1A 2F
ややミス。中盤の音楽がBGMになっていて、3曲目のボーカル入りになると元気を取り戻す。流行りのタイプのプログラムだけど演じるのは難しそう。

ベルたそ
3Lz so 3Lo df 3S 2A-3T 3F-2T 3Lz-1Lo-2S 2A
後半立て直しました。3Lzと3Tと3Sを2本ずつ跳ぶと思ったけど、最後の3S予定を2Aに変更しました。途中で構成を変更したりして、表現に気を配る余裕は見られませんでした。コレオシークエンスが淡白に。

ルカヴァリエ
3Lz so 3F ot 3S 2A-3T 3Lo-2T 3Lz-1Lo-2S 2A
後半にリカバリーを入れて点数取ってきました。その代わりにスピンが荒れました。衣装の早替えはどの会場でも盛り上がります。2Aフィニッシュは音楽の終わりになんとか間に合いました。ご近所の国だからか歓声大きめ。

ブレジノワ
3Lz 3F 1Lz 2A-3T 3T fall 2A-1Lo-2F 2S
せっかく3Lzが安定してきたのに抜けるとは。ステップではかなり足にきて音楽から取り残されました。スピンがフィニッシュに間に合わずでした。それでも時間内に収まったのでディダクションは転倒の分だけ。

ハヌル
3Lz 2A 3F-2T-2Lo 3Lo 3Lz-2T 2S 2A-2T
3Lz-3Tと2A-3Tがそれぞれ単独に。後半の3連続を前半に持ってきたので、後半に3Tのコンボを持ってくるかと思いきやそんなことはなく、2Tが3本になり最後の2Tがキックアウトに。点数発表を祈るように待っていました。枠の不安もあったのだと思います。

コンスタンティノワ
3Lz tano-3T so 3Lo fall 2F tano 3Lz df 3F fall 2A-2T 2A df
ほとんどのジャンプで失敗。ほろ苦い世界選手権デビューになりました。

ヴィヴェカ
3Lz-3T hd 3F 3S-2T 2A 3Lz fall 3S hd 2A-1Lo-2F
後半にジャンプを詰め込むのが流行りなので、ヴィヴェカのように終盤にコレオシークエンスとステップを連続させるのが新鮮です。みんな同じだとつまらない。何か今までと違った印象を受けました。彼女背が伸びたんですね。だから見栄えが一気によくなりました。

ルナヘン
3Lz tano 3F tano-2T tano 2A 3F tano 3S-2T tano-2Lo tano 2A-2Lo 3S
左上カウンターさんオールグリーンの素晴らしい内容です。片手タノは手を伸ばさないパターンですが、格納が上手なのでシェーっぽくはありません。兄と同じ。スピンもステップもコレオシークエンスも質が高いです。スパイラルのポジションの取り方、これも兄と同じ。成長期なうでこれだけ跳べるのでまだまだ伸びていくでしょう。パフォーマンスとインタープリテーションで8点台!!!

トゥルシンバエワ
3Lo 3Lz shaky 3F 3S-3T tano 1A 2A-3T tano-2T tano 3S-2T tano
シェイキーランディングになった3Lzは回転が足りていません。後半の2A-3Tが1Aになったのでリカバリーを入れて失点を最小限に。ジャンプを成功すると気持ちが乗って、動きが大きくなります。いつものトゥルシンバエワの滑りが戻ってきました。

ショット
3F 3T-3T 3F fall 3S-2T-1Lo tano 3Lo 2A 2A-2T tano
3Fの2本目で転倒したので+REPに。冒頭の3Fをコンビネーションにした方がTES面では得策ですが、曲想表現の面では絶対ソロジャンプの方がいい。だからこの構成を支持します。3Fでザッ!と音楽の世界に引き込むんです。

テネル
3Lz-3T 2A 3F 2A-3T 3Lz-2T-2Lo 3Lo 3S
すべてのジャンプを降りました。ジャンプの高さが少し落ちてきました。3Fと後半の3Tがアンダーローテーション判定となっています。これが一時的なものなのか、それともこのまま徐々に跳べなくなってしまうのか。若さと勢いを生かせるシンデレラはシニアデビューにはいいプロ。来世金持ちの家の美少女に生まれ変わったらシンデレラ滑ろっと。

ミライ
2A 3F-3T 3S 2A-3T-2T 3Lz-2T 3F 3Lo
3Aは回避。アンダーローテーション3本と3Lzのeマークで技術点は下がってしまいましたけど、やりきったことを涙が物語っています。

新葉
3S 3Lz-3T 2A 3Lz-3T 3Lo 2A-2T-2Lo 3F
冒頭は3Sに変更して正解ですね。高い質でランディングしました。3Lz-3Tの回転は疑いようがないです。完璧です。ジャンプをすべて降りられると、かっこいいステップとコレオシークエンスも映えるってもんです。転倒するボンドはボンドじゃないですもの。世界選手権の代表に選ばれて心ない声をかける者もいました。その批判をふっ飛ばしましたよ。おーーーい!アンチ息してる?

オズモンド
3F-3T 2A-3T so 3Lz 3Lo 3F 3S-2T-2Lo 2A
つええええええええええええええ。2A-3Tの着氷から心を乱さなかったです。勝負を決めたのは後半の3Lo。スリーターンから見事に決めました。+3の取れるジャンプです。ジャンプ1本で普通の選手の2本分のGOEを稼ぐので、そりゃTES伸びるわ!という話。悪が堂に入っています。体を突き破って得体のしれない生物が出てきそう。

ソツコワ
3Lz tano-3T tano 3F tano 3Lo 3F tano-1Lo-3S tano 3Lz fall 2A tano-2T tano 2A tano
柔らかさ、包容力、母性を感じられる素敵な演技でした。転倒が1本あり、そこだけが残念。タノを付けていない3Loが最もGOEが高いという。ソツコワは普通にジャンプ降りた方が絶対点数出やすいと思うんですけどね。この衣装緻密なデザインでお値段張りそう。アンダーローテーションが4本あり悲しい表情に。回転不足がなければもう1つ上の順位でした。

デールマン
3T-3T 2Lz 3F shaky 3Lz-2T-2T 3Lo 2A ot 3S shaky+2A
3T-3Tパーフェクト。ジャンプの着氷でミスが続きました。スローパートの穏やかな滑りや、音楽に合わせた激しい振付など、演技後半の表現面では昨シーズンよりパワーアップしています。

宮原
3Lo 3Lz-3T 3F 3Lz shaky-2T-2Lo tano 2A-3T 2S fall 2A
3Loと3Lz-3Tの助走でさえ、フリーレッグをサイドに伸ばして少しでもリンクを広く使おうという意思が見えました。ステップシークエンスの終わりとともに、ポワポワポワーーーっと青い海が浮かんできます。3Lzの着氷が2本とも詰まり気味でした。なんとか着氷。3Sが2回転になり転倒、単独の2Aはいつもより流れが出なかったです。3Sや回転不足はまた来シーズンまでの宿題です。

ザギトワ
3Lz fall 2A-3T fall 3F tano-2T tano-2Lo tano 3Lz-3Lo fall 3S 3F tano 2A
気持ちを立て直せないまま次のジャンプがやってきます。そしてまた失敗してしまうという、このプログラムの最大の欠点が丸見えになる演技でした。

カロリーナ
2Lz 3F-2T 3F 3Lo 3T 1A df 3S fall
ザギトワのミスもあり、パーフェクトに滑れば優勝という場面でした。本人もそれは心の片隅にあったでしょう。ミスの連鎖でコレオシークエンスやステップでも硬さが見られ、スピンもいつものような回転速度ではなかったです。

来年の出場枠
3枠 カナダ・日本・ロシア
2枠 イタリア・アメリカ・ベルギー

日本3枠復帰!今年の年末は心臓を木端微塵にせず全日本を見られそうです。乱切りぐらいで済みます。ロシア女子は5位と8位で3枠キープギリギリでした。ロシア女子の存在も絶対的ではないという証拠です。自分の力を出しきれば勝てないなんてことはないのです。

新葉にはGOEで±0が2つあるだけであとは+のみです。宮原は1本目の3Lzと3連続の2Loがアンダーローテーションでした。テネルは回転不足に加え、両3Lzにアテンションがついたのも点数に響きました。カロリーナにはコレオシークエンスで+1をつけたジャッジがいます。ステップで+2だったジャッジも3人います。カロリーナのステップで+2なんて、実質+1か±0です。調子が悪いと判断されています。ザギトワは3Tでダウングレード、3Loと3Sがアンダーローテーション。2人のジャッジが9点台に乗せていません。

オリンピック後の世界選手権らしいと言えばらしい結末になりました。ミスの少ない選手が勝つ!という驚きのない順位。オズモンドは45年ぶりのカナダ女子の優勝です。カナダのスケート界ちょっとは盛り上がれ!新葉と宮原でダブル表彰台も素晴らしい。日本女子の未来は明るい。注目度が男子に呑まれていたけれど、これで巻き返せるはず。
2018
03.22

世界選手権 1日目 女子SP

シーズン終わっちゃうね早いね。

女子SP
1 Q Carolina KOSTNER(イタリア)80.27 PB
2 Q Alina ZAGITOVA(ロシア)79.51
3 Q Satoko MIYAHARA(日本)74.36
4 Q Kaetlyn OSMOND(カナダ)72.73
5 Q Maria SOTSKOVA(ロシア)71.80
6 Q Gabrielle DALEMAN(カナダ)71.61
7 Q Bradie TENNELL(アメリカ)68.76
8 Q Wakaba HIGUCHI(日本)65.89
9 Q Mirai NAGASU(アメリカ)65.21
10 Q Loena HENDRICKX(ベルギー)64.07 PB
11 Q Elizabet TURSYNBAEVA(カザフスタン)62.38
12 Q Nicole SCHOTT(ドイツ)61.84 PB
13 Q Viveca LINDFORS(フィンランド)60.18 PB
14 Q Hanul KIM(韓国)60.14
15 Q Laurine LECAVELIER(フランス)59.79
16 Q Stanislava KONSTANTINOVA(ロシア)59.19
17 Q Mariah BELL(アメリカ)59.15
18 Q Eliska BREZINOVA(チェコ)58.37 PB
19 Q Alexia PAGANINI(スイス)57.86 PB
20 Q Kailani CRAINE(オーストラリア)56.90
21 Q Dabin CHOI(韓国)55.30
22 Q Dasa GRM(スロベニア)52.43
23 Q Elisabetta LECCARDI(イタリア)51.13
24 Q Ivett TOTH(ハンガリー)50.63
25 Larkyn AUSTMAN(カナダ)50.17
26 Xiangning LI(中国)50.06
27 Nicole RAJICOVA(スロバキア)49.87
28 Amy LIN(中華民国)49.31
29 Anita ÖSTLUND(スウェーデン)48.99
30 Alisa STOMAKHINA(オーストリア)48.71
31 Elzbieta KROPA(リトアニア)46.53
32 Natasha MCKAY(イギリス)45.89
33 Anne Line GJERSEM(ノルウェー)45.25
34 Gerli LIINAMÄE(エストニア)45.14
35 Isadora WILLIAMS(ブラジル)42.16
36 Antonina DUBININA(セルビア)41.40
37 Angelina KUCHVALSKA(ラトビア)35.78

ゲルム
3F 3T-2T 2A
3Fをクリーンにランディング。3T-3Tのファーストで詰まったので2Tに。こんなゆったりプログラムだったかな?と思っていたら、デッデッデッデッとエアロビ風音楽が始まりました。そうそうこのプログラム。点数に喜んでいるのか喜んでいないのかよく分からないリアクション。

ハヌル
3Lz-3T 3Lo 2A
3本のジャンプノープロブレム。スピンも滑りも安定しています。さらに情感を乗せられるようになるとPCSが伸びてくるでしょう。まだまだ少女です。

シャンニン
3F-2T 3Lz fall 2A
イタリアでニューシネマパラダイス。3Lzで転倒しました。少しずつジャンプの安定感を欠いてきているような・・・無理せず3-3を入れないのは正解だと思います。

マッケイ
3Lo-2T 3S 2A
スピンとステップのレベルを取りこぼすところにビチェンコ魂を感じるけれど関係はまったくない。ジャンプの難易度は低いですが、彼女は安定感ありますね。と思ったらTESが下がってしまった。江戸っ子みたいなスケーターだからおもしろいのに。宵越しの銭は持たなさそうなのに。

レッカルディ
3F 3S-3T so 2A
3S-3Tを力技で持っていきました。母国開催ですからこれぐらいやらないとな!アーティスティックタイプスケーターなので、その世界に浸っていると突然曲がぶち切れて終了。さすがユーロ。キスクラのゼレンカは短髪だと判別できないから髪を伸ばすべき。

ヴィヴェカ
3T-3T 3Lz 2A
うおおおおおおおおおお!?3本とも成功!!!!!フィンランド女子が実力通りの力を出すとこれほどまでに美しいなんて。しかもクリスティーぬになりきっていましたよ。ヴィヴェカの男前な部分が覆われて、女優になっていました。3Lzの着氷で男前溢れてたけど見なかったことにしましょう。

クチヴァルスカ
3T-2T 3S fall 2A so
ジャンプの回転速度がかなり落ちていますし、スケーティングの勢いもなくなっています。回転不足も深刻なので、上位と戦うには厳しい状況。それでも笑顔は失わない。

オーストマン
3Lo-2T tano 3F fall 2A
3Fの安定性を欠いているので、スピンステップのレベルを揃えなければならないのですが、取りこぼしが目立ちました。カナダ女子っぽくない・・・。She is the cutest アバズレ I've ever watchedでした。ハマりプロだ。

クロパさんの3T-3Tめちゃんこきれいでビビった。

クレイン
3F 3Lo-2T 2A
予定構成の3Lo-3Loは回避して今回も安全策に。転倒してしまうとSP通過が厳しくなる恐れがあるので正解でしょう。

ブレジノワ
3T-3T 3Lz 2A
難しい時期を乗り越えてジャンプの質が上がるという。若い時よりきれいになるなんてスゴー。女は22歳からだな!輝かしい美貌、質の向上したジャンプ、取りこぼししない!これは大きい。これまでのベストが52点で、いきなり6点も更新しました。「私の点数高すぎっ?」の表情。とても嬉しそうです。さいたまワールド以来のSP通過。腕の使い方が兄と同じである。

パガニーニ
3T-3T 3Lo 2A
質のいいジャンプでまとめました。指先まで美しい演技でした。コンビネーションスピンでのフィニッシュが音楽とズレたのだけが残念ですが、ズレてもレベルをきっちり取りにくる根性に花まる。

テネル
3Lz-3T 3Lo 2A
3Lz-3Tの高さが絶好調の時よりは出ていない印象。でもしっかりと+1をもらえる質です。3Loと2Aは問題なしです。ここまでなかなかスピンで魅せられる選手がいなかったので、テネルのフリーレッグがピンと伸びたレイバックスピンを見ると安心します。「ああ~~~アメリカ女子見てんな~~~」感。

ルカヴァリエ
3T-3T 3Lz 2A
体を絞ったでしょうか。顔回りがスッキリして見えます。大事なところでジャンプを失敗してしまったので、特に後半の3Lzが決まってよかったです。3Lz後のスパイラルで足の方向を空中でチェンジするのですが、それが女性の気持ちの変化を表現しているようで、何とも言えない味わいです。いけない恋に身を任せてしまいそう・・・みたいな。レイバックのキャッチフット姿勢はブレることなく、音楽の終わりとともにほどけていって素敵でした。鳥肌ゾワザワです。ルギャックさんが旗振って応援。

ショット
3F 3T-3T 2A
170cm前後の長身に見えるのが不思議でしたが、顔が小さいんですね。高さのある3Fを跳ぶ選手ですけども、今日は流れも出ていました。いい3F。3T-3Tバランスを崩しましたが、それでも降りられる強さ。大人の女性の演技が続いて僕は嬉しい。中堅・ベテラン選手がその年齢でしか醸し出せない世界を作る。これが女子シングルを見る大きな理由です。ジャンプだけ見たければロシアジュニア見ればいい話ですから。

ルナヘン
3Lz tano-3T shaky 2A 3F tano
今日はジャンプ抜けなかった!!!兄ヘンが出場しないので、今大会は順位競争ないです。スタミナにも問題がなく、最後まで芯の通った強い女性を演じきりました。つええええええ。ミスが続いてSPのベストがなかなか伸びなかったですが、全部揃えられたのでいきなり6.5点もベストを更新しました。

コンスタンティノワ
2A 3Lz tano-3T fall 3F tano
世界ジュニアから10日。メドベージェワの欠場で急遽繰り上がって大変でした。後半に3Lz-3Tと3Fを入れているので、基礎点としては大きいですが、この試合間隔では難しかったでしょうか。3Lzも3Tも3Fもアンダーローテーションでした。滑りの大きさは評価されている模様。ジュニアよりもシニアの大会でPCSが高くなる。ロシア女子あるある。

イヴェット
3T-3T df 3Lz 2A so
3T-3Tで両足着氷、3Lzは回転不足で着氷、2Aはステップアウトとジャンプに苦しんだ演技です。女子選手には滑りにくいプログラムだろうに・・・SP通過ギリギリのところで・・・ああ・・・地元のレッカルディが通過決まって場内が盛り上がってるのが切ない。

デールマン
3T-3T 3Lz 2A
ジャンプきれいに降りました。レベルの取りこぼしてTESは伸ばしきれなかった部分があります。それでもPCSはこれまでで最高です。トランジションやステップでの身のこなしが女性らしく、柔らかくなっていて、カルメンの奔放さを表現するのに最適でした。高いPCSにも納得出来る演技でした。髪のラフなまとめ方がすごく似合っています。朱色の垢抜けない衣装のことは忘れておきますね。

ライチョバー
3Lo-2T 3Lz fall 2A
3Lo-3Tのセカンドは2Tに。3Lzは回転不足となりまさかの転倒でした。得意な種類のジャンプなんですけどね。演技が終わってガックリした笑顔も美人。

ダビン
3Lz-3T 3F 2A
3Lzの着氷で一呼吸置くのに3Tをきちんと回転できる。何度見ても不思議。3Fは少し高さが足りませんでした。エッジをインに倒すのに慎重になっていたように思います。おかげでエッジの方はめっちゃ大丈夫でした。と思ったら3Lzも3Tも3Fもアンダーローテーションだったでござる・・・おおおおお・・・・・・。

トゥルシンバエワ
3S-3T tano 3F 2A
3Lz-3Tの予定を3S-3Tにしました。そうなるとソロジャンプは3Lzにすると予想しましたが、こちらは予定通りの3Fです。回転不足でしたが、まずまずまとめました。

ミライ
2A 3F-3T 3Lo
最強構成ではなく、得意な種類のジャンプでまとめた安全策に出ました。3Tはアンダーローテーションではなくダウングレードの評価。3Aを跳ぶ選手なので、2Aが1回転に見えるほど軽いです。助走が長いのでその分はトランジションの評価に響いていますが、全体的な評価が上がってきました。

ベルたそ
3Lz-1T 3F 2A
軸が傾いたりステップアウトしてもジャンプの回転不足を受けない選手ですが、さすがに1回転になってしまうとどうしようもない。3Fの軸が傾きまして、2本のジャンプがクリーンでなくなると演技に与える印象は大きいです。ピョコピョコ跳ねるコケティッシュなベルたそがかわいいのに、それが堪能できないのですよ。今回はポンサールも出場してるからがんばれ。

新葉
2A 3Lz-3T fall 3F
2Aエアリーーーーーーー3Lz-3Tがあああああああああああああああああああああああああああああうううううううう。回転は足りているのですけどね。3Fは落ち着いて着氷。日本のフォーフォー隊がきちんと盛り上げてくれて、場内のお客さんとも一体になりました。PCSは4項目で8点台。もうちょっとくれよとも思いますが、ノーミスで後半のステップお祭り騒ぎレベルに踊る時に比べると勢いがなかったので、このぐらいかなあ・・・。ここから逆転!!!

カロリーナ
3F-3T 3Lo 2A
息を呑む演技でした。breathtaking performanceっちゅうやつですね。もうね・・・これはすごい。今日はミーシンとローリーと一緒です。ローリーと世界選手権にくるといい演技できるのかな。4年前もよかったですもの。これはもう歴史に残る演技ですよ。10.00が並んでも異論ないです。会場にいたらマサイ族ぐらいジャンプしてスタオベしますよ。

ザギトワ
3Lz-3Lo shaky 3F tano 2A
完璧ではない3Lz-3Loでも回転が足りている。脅威の存在です。点数発表で場内が沸いたのはカロリーナのSP1位が継続されたからでしょう。衣装が白鳥から黒鳥へと変化しますが、地味なのでタイミングが分かりにくいという。ザビエンといい、ロシア選手の衣装チェンジはどうしてこうも分かりにくいのか。フランス人ぐらい派手にやっていいんですよ?

ソツコワ
3Lz tano-3T tano 3F tano 2A tano
厳しいテクニカルパネルとなると不安になってしまうソツコワのジャンプ。荒川さんが口ごもるようにジャンプのコールするから不安が増幅。その結果・・・・・回転は認定されました!!!!!怖かったああああああああああ。コーチにも心配だったのでしょう、点数発表で安堵の表情です。

オズモンド
3F-3T 3Lz shaky 2A so
3F-3Tの流れは完璧とまではならず、+2というジャンプでした。もちろん平均よりは遥かに上です。+3の時は着氷で膝を使って流れを出せます。3Lzは着氷で乱れ、2Aでステップアウト。ミスの連鎖するオズモンドのよくないパターン。出だしで足をブラーンとさせるだけで「今日はつまんないな・・・」という女性の姿が浮かんできて、パリの街を歩くうちに楽しくなった!というストーリーを容易く描けます。

宮原
3Lz-3T 3Lo 2A
3Tの回転不足はパネルが厳しくなくても取られてしまうでしょう。3Loは軽々です。怪我前の質を完全に取り戻しました。スピンに関してはオリンピック以上によかったと思います。回転速度もポジションの美しさもありましたし、悲哀を込めたり、強さを表現したり、曲によって性格をきちんと反映させられました。これが日本女性の美なんやで~~~~~。PCSで全項目9点台!しかもオズモンドより上ですよ。1つ壁を破りましたね。

トップ5は厳しいパネルでもオールレベル4。トップ選手はどんな大会でも強いのですよ。カロリーナは圧巻でした。空気を支配しました。このアリーナをカロリーナ・コストナーという国の領地にしていいぐらいですね。回転不足が厳しく取られる大会でした。逆にこの大会で認定されれば、他の大会でもOKってことですよ。宮原もオリンピックの個人戦でのジャンプを跳べば問題ないでしょう。枠は2人が力を出せば間違いなく3枠取れますから、頭からポイーってしてればいいと思います。

今日はカロちゃんに始まりカロちゃんに終わる。
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