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2020
03.02

アデリナ・ソトニコワ 引退

https://tass.ru/sport/7874845

アデリナ・ソトニコワが引退を発表しました。

ソトニコワはロシア1の番組に出演し、「正式に伝えたいことがあります。プロスポーツのキャリアはこれで終わりです。今の私は、健康で幸せになりたいと思っているからです。このことを言うのはとても悲しいし辛いことでした。私はファンのみなさんを喜ばせたかったけれど、もうプロ選手としてリンクに立つことはありません。みなさんにこの上ないほどに会いたくなるし、競技会を観ていると胸が張り裂けそうになります。だって私も出場したいから。でも残念なことに、私の健康状態はそれを許してくれませんでした。私を支えて、愛してくださったすべてのみなさんの感謝を伝えたいです。大きな家族のようです。フィギュアスケートのキャリアは終わっていませんが、スポーツとしてのキャリアは閉ざされました」的なことを語りました。

グレイシー・ゴールドのように、バチバチの構成は組めなくても、どうにか戻ってきてくれないものかと思っていましたが、健康状態が許さないのであれば仕方がありません。エリザヴェータ・トゥクタミシェワやポリーナ・シェレペンと共に天才少女として脚光を浴び、若いときから、男子顔負けの氷をガシガシと掴む滑りのスタイルで大物の片鱗を見せていました。シニアの大会ではなかなか結果を残すことはできなかったけれど、母国開催のソチオリンピックで実力を発揮できたことが大きかったです。優勝の期待がユリア・リプニツカヤにかかってプレッシャーが少なかったのも大きかったかもしれません。優勝という結果は大きな波紋を呼び、大量のアンチが年単位でSNSを荒らすということにもなりました。今でも熱心にYouTubeにマイナス評価を付けているアンチが存在します。病気ですね。僕はあいつらのことが嫌いです。

ソトニコワが224点、ユナ・キムが219点、カロリーナ・コストナーが216点でしたが、僕はもっと点差が詰まっていたと思うんです。それがたまたまロシア開催だからソトニコワが優勝しただけで、ロシア以外のヨーロッパならカロリーナだし、アジアや北米だったらユナが優勝してた。それぐらいのことだった。僕は3選手の滑りやスタミナ配分やトランジション、エレメンツの質を細かく見ているうちに、そういった結論に達しました。

現役生活中はプログラムには恵まれなかった印象です。最後に競技会に出場した2015-2016シーズンだけは衣装もプログラムも音源も普通でした。普通のプログラムを普通にかっこよく滑るソトニコワをもっと見ていたかった。高いスケーティングスキルを持ち、美しいポジションと独創的なスピンで魅せてくれる選手ですから、アイスショーで活躍してくれるでしょう。日本のアイスショーにも出演してほしいです。日本には過激派も少ないですしね。

肉体的にも精神的にも穏やかな日々を送れますように。心を痛めることなく、毎日を楽しんでください。
2018
08.25

アデリナ・ソトニコワ 今シーズンも休養へ

http://tass.ru/sport/5487837

アデリナ・ソトニコワが今シーズンの試合を欠場することを発表しました。シーズン通して試合に出場しないのは、これで3シーズン連続となります。

「今の競技会での女子の状況、どれだけ高い技術が必要とされているかも分かっている。試合に出るからには負けたくない。精神的、肉体的に100%の状態になるまでは、試合にでることはない。まずは、小さな大会で慣らしていきたい。次のシーズン戦う希望はある。今は時間と健康が必要。今シーズンはプルシェンコのアイスショーに出演する。お金を稼いで家族の手助けをしなければならないし、それができるのが嬉しい。」

このようなコメントが出ています。精神的に不安定で医師の助けが必要な状況のようですし、万全な気持ちが整えば試合に出場してもらいたいです。
https://jp.sputniknews.com/sport/201808225253342/

今のロシアで勝つというのは本当に大変なことで、それは肉体的・精神的に健康であっても同じです。だから、自分を追い込んで「私はオリンピック金メダリストだから勝たなければいけない、勝たなければ見捨てられてしまう・バッシングに遭う」という気持ちは持たないでほしいです。シンプルに「試合が好き、フィギュアスケートが好き」というところから始めてもいいのでは。病気で苦しんだのにも拘わらず、激戦の日本で少しずつ順位を上げ、オリンピック代表まで登りつめた、あっこちゃんという例もいますしね。専門家ではないから下手なことは言えないですが、とにかく楽しい気持ちでいきましょう。
2017
08.28

アデリナ・ソトニコワ 今シーズンの試合を欠場

https://rsport.ria.ru/figure_skating/20170827/1124897447.html

コーチであるエフゲニー・プルシェンコより、アデリナ・ソトニコワの今シーズンの試合の欠場が発表されました。右足首の靭帯の怪我が治癒していないことが理由です。プルシェンコとタッグを組み、エマニュエル・サンデュの振付で滑るという非常に楽しみな布陣でしたが、これらを見られるのはまだ先になりそうです。試合間隔がこれだけ空いて、シングルのトップに戻ってくることは並大抵の努力では成し遂げられないと思います。ましてや毎年のようにモンスターが誕生するロシア女子です。でも、それが達成されるところが見たい。なぜならば、それだけソトニコワは魅力的なスケーターだからです。男らしい滑りをまた見せてください。1日も早く怪我が治りますように。

一部の韓国メディアは、これを嬉々として伝えることでしょう。しかしながら、ソトニコワが欠場したところで、ソチの金メダルはソトニコワなのです。はーっはっはっはっは。これからも僕は言葉の通じないソトニコワアンチを煽り続けることを高らかに宣言いたします。おいアンチ!ソトニコワがピョンチャンに出られないからって、ロシアめちゃくちゃ強いからな!どの組み合わせで3人が出ても史上最強だからな!
2016
12.08

アデリナ・ソトニコワ ロシア選手権欠場

http://rsport.ru/figure_skating/20161207/1113379308.html

アデリナ・ソトニコワのロシア選手権の欠場が発表されました。残るシーズンの試合も欠場となるだろうとのことです。完全にジャンプが戻っていたわけではありませんし、スタミナにも問題がありました。ここまで試合に出ていなくて、いきなりロシア選手権に出て勝てるほど今の女子スケート界は甘くないですし、来シーズンへの準備をするとのことですから、それを楽しみにしたいと思います。今シーズンは変じゃない音源の選曲でしたが、これをオリンピックを戦うプログラムとして使うのかどうか。新プロを作るとしても、昔の焼き直しやノイズ音源ではありませんように。
2016
06.08

2015-2016シーズン アデリナ・ソトニコワ

アデリナ・ソトニコワ

モルドヴィアンオーナメント 2位
ロステレコム杯 3位
ゴールデンスピン 6位
ロシア選手権 6位

SP:ラテンセレクション
LP:Je Suis Malade
EX:白鳥の湖

頬骨のシェーディングが強くて油絵のような顔になっているSP。3T-3Tの成功率は半分、3Fの成功率も半分でして、ジャンプは大変厳しかったです。3T-3Tを入れており、後半のジャンプは2Aだけなので上位勢の中では1番基礎点が低くなってしまいます。今シーズンマークがつかなかった3Lzが1本しかなかったこともあり、3Lz-3Tの導入は望めません。3F-3Tと3Loを入れられればいいのですが、彼女の詰まるような3Fの着氷からは3Tは難しそうです。3Fは昔から安定感を欠いていますが、今シーズンは高さがなかったのでタイミングを掴みかねていたのかもしれません。待ちのない美しい入りをしているのですが。SDのように急に音楽が変わり、高低差で耳キーんとなり、小島よしおのウェーイをして2Aに入っていく演技後半。2Aの着氷後に蹴り上げてガオーっと吼えてレイバックスピン。ワンハンドビールマンが映えるかっこいい一連の動作だと思います。ステップがリンクの中央からスタートして、蛇行しながら観客側、そしてジャッジ側、観客側の外周を沿うように進んで、また手前の方に戻ってきて、ステップを開始したあたりでスピンをしてフィニッシュ。ステップは40秒間なので、ごくごく平均的な時間ですが、かなり移動距離はあると思います。これはレベル取りのターンの間を両足でのスケーティングやホップを使うことで、しっかり移動距離を稼いだからでしょう。その場で完結させてしまうと、勢いをアピールできませんから。後半はサンバなので、もっとお尻振って、足元細かく動かしてアピールするのがいいのかもしれないですけど、フィギュアスケートですから、しっかりと滑ることに重きを置いたのはよかったです。彼女は滑ってナンボです。僕は「フィギュアスケートは氷上のバレエ」とも「アイスダンスは氷上の社交ダンス」とも考えていない派なので、陸上のダンスを氷の上にそのまま持ってくることに賛成ではありません。いかにスケートの中で美しいかが大切です。健全さが目立っていたので、もっとあっけらかんと楽しそうな雰囲気が出たら、新たな一面が見られていただろうなと思います。彼女は曲に合わせるというより、変曲に対して「おい曲!あたしに合わしてこんかい!」というねじ伏せ型なので、このプログラムもその様にアデリナイズされました。

LPは競技プログラムとしてはとても珍しいリンク際からのスタートでした。部屋の片隅で打ちひしがれている雰囲気を出しています。30m×60mのリンクですから、広さとしては980畳ほどの部屋で打ちひしがれているのでしょうね。3Lz-3Tの後に1回転してから手を前に出して、男に駆け寄るような姿がいいです。SPのステップと同じように両足で滑るところをスピードや距離を出すために上手に使っています。あたし漕いでますよ感を感じません。ロステレコム杯とナショナルの間に少しタイミングを変えたのか、ステップに入る位置が早くなりました。編曲もほんの少しだけ変えました。同時再生してみると分かります。ゆったりとロッカーから入っていくステップは腰をかけていたベッドから腰を上げ、980畳の部屋から灰色の街に出て行くような雰囲気。トレンチコートを羽織っているのに11月の風が骨身に染みる。向こうからやってくる幸せそうなカップルを足早に横切り、小汚いリカーショップに入ってウィスキーを買う。でもそんなウィスキーの味も分からないのよ・・・ぐらいの暗さ。ロシアは18歳から飲酒OKらしいので。変わったステップではないけれど、フレーズをよく捉えられていると思います。後半に入って最初のジャンプが2A-3T。彼女の2A-3Tは現役女子選手の中でも随一の破壊力があります。2A自体1番上手なのではないかと。決まればエレメンツの加点だけではなく、PCSにもプラスになりそうな迫力です。ゴールデンスピンでは2A-3Tを2本を試そうとしていましたが、上手くいきませんでした。点数を取るためには現実的な構成だと思うので、来シーズンもトライして欲しいです。SPと同じく組み込んだワンハンドビールマンは、音楽のビートがなくなってボーカルだけになった位置に入れられています。今シーズンは体力が戻りきっていないので、回転速度をキープできていませんでした。なので強いボーカルに負け気味で加点は抑え目でした。ナショナルですらほぼ+1でした。毎シーズンおかしなポジションをしてくれる変態キャッチフット。体よじりすぎで腸がおかしな位置に入りそう。感情がグチャグチャになる様をよじれたスピンで見事に表していると思います。変態の正しい使い方。彼女のプログラムは男子のように氷をガシガシと掴むスケーティングを生かした女子っぽくないものが多かったですが、今シーズンはかなり女性らしさに重点を置いたものでした。ジャンプと同じくスケーティングも完全に戻っているわけではないように見受けられ、ややパワー不足。最後まで体力が持たないし、上手くごまかしてはいますが、両足で滑る箇所も多かったので物足りなかったです。完璧に戻った状態での難易度の高い演技構成が期待されます。衣装はスカートスケスケでしたが、プリーツのような縦の模様が入っていたので気になりませんでした。スケスケスカートはこうやって処理をすればいいんですね。青より黒衣装の方がよかった。

白鳥の湖よりは、映画のブラックスワンのような雰囲気。昔チュチュ着て滑った白鳥の湖とは正反対のダークな面を見せています。途中からラフに結んでいた髪を下ろして振り乱しながら滑るのもいいです。暗闇の中でスポットライトを浴びながら滑るのが、自身の妄想の中でプリマになりきっている様を見せるのにピッタリです。エキシビションだからこそ成立する演じ方。試合でも使うY字スパイラルの後にやる、ホオズキみたいな形の変なポジションのスパイラル。おどろおどろしさの増幅に一役買っています。1つもジャンプがないのに魅せられます。オリンピックで勝ったのに、ボーカルのムード押しプログラムを滑らないのがありがたい。いや、そんなプログラムは先生たちが滑らせてくれないのかもしれない。

オリンピックで勝ってから1シーズンの休養を挟んで戻ってくることは勇気がいったでしょうけど、戻ってきてくれて嬉しかったです。いい結果は残せなかったですけど、本調子ではないので、ここから上げていけばいいのです。今の彼女の演技を見て「これがオリンピック金メダリストの演技?」と笑う輩はいるでしょうが、僕はそんなやつらに言いたい。ソトニコワは元々そんなに安定感ねえよと。それではオリンピックがマグレか?という話になりますけど、マグレと地元開催というだけでユナとカロリーナには勝てません。勝てるだけの力があったから勝ちました。僕は昔からソトニコワのスケーティングが大好きですし、スケーティングスキルで9点台(インフレしてない状態で)を狙える数少ない女子スケーターだと思っています。だからこそ、一層復活&進歩を望んでいます。元気な姿で普通の編曲のプログラムを滑ってください。
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