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2021
02.02

ISUコミュニケーション2370 世界選手権のミニマムスコア

https://isu.org/inside-isu/isu-communications/communications/25474-2370-tes-video-evaluation-isu-world-championships-2021/file

2020-2021シーズンの競技会の数に限りがあることを考慮し、世界選手権のミニマムスコアに関して特別な規定が設けられることになりました。

ミニマムスコアの特別規定
ISU選手権のエントリー数はこれまでと同じ範囲とする。2021年世界選手権に出場する選手は以下に該当するミニマムスコアに達していなければならない。
男子シングル SP:34.00 LP:64.00
女子シングル SP:30.00 LP:51.00
ペア SP:27.00 LP:44.00
アイスダンス RD:33.00 FD:47.00

*ミニマムスコアの有効期限を3シーズンに延長し、2018-2019シーズン、2019-2020シーズン、2020-2021シーズンのいずれかでクリアしていればよい。
*ジュニアスケーターが、2020-2021シーズンにシニアクラスに移行した場合、この3シーズンの間に国際ジュニア競技会で達成したミニマムスコアが有効となる。
*ミニマムスコアを持っていない/達していないスケーターがいる国は、そのスケーターのプログラムのビデオを送付してバーチャル評価を行うことができる。ビデオはそれぞれのISU技術委員会が任命したオフィシャルパネルによって評価される。
**テクニカルパネルのメンバーは異なるISUメンバーの出身者でなければならず、ISUジャッジパネルの資格を持っていなければならない。ジャッジパネルは5名から成り、異なるISUメンバーの出身者でなければならない。録画された演技を技術要素スコアのみで評価し、ミニマムスコアを達成した場合に2021年世界選手権に出場することができる。
*ビデオ評価の結果を受けて国際大会に出場した場合は、どちらかいい方の成績を考慮する。
*ビデオ評価によって得られたミニマムスコアは、2021年世界選手権のみに有効で、大会後には記録が削除される。

ビデオ評価を受けられるスケーターは、この3シーズンの間にミニマムスコアをクリアしていないか、今シーズンシニアクラスに移行したもののジュニアクラスでもミニマムスコアをクリアしていない選手だけとなる。世界選手権1枠のみのISUメンバーは、1人のみ(補欠を含む)のエントリー。世界選手権が2枠または3枠あるISUメンバーは、2名のみ(補欠を含む)エントリーが許される。

ビデオ評価は2月5日にエントリーを開始し、2月16日23時59分に締め切られる。エントリーしたスケーターは72時間以内にビデオを提出して評価を受けることができる。ビデオはミニマムスコア未達のプログラムについてのみ提出すればよい。提出できるビデオは1プログラムにつき1本のみとなる。両方のプログラムで未達の場合は、72時間以内にそれぞれのビデオを提出しなければならない。提出されるビデオは、事前に指定された時間帯に1回のみ行われたプログラムでなければならない。評価結果は2021年世界選手権のエントリー締切日である3月1日に間に合うよう、3月1日12時までに通達される。

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ミニマムスコアの適応範囲が3シーズンに広がり、シニアデビューシーズンの選手は、ジュニア時代の点数でも出場できることになりました。一番大きなのはビデオ評価の導入ですね。これで今シーズンに新チームを結成したカップル競技の選手たちも世界選手権出場が可能となります。シメフレが出られないなんてフィギュアスケート界の大損失なので、特別規定が設けられてよかったです。1人でも多くの選手、1組でも多くのチームがミニマムスコアを獲得できますように。判定はゴールデンスピンやトルン杯ぐらいガバガバでお願いします。
2021
01.31

アナスタシア・シュピレワヤ 引退

https://matchtv.ru/figure-skating/matchtvnews_NI1305694_Koronavirus_slomal_jej_karjeru_no_ne_kharakter_Iskrennij_monolog_Anastasii_Shpilevoj_i_jeje_novaja_zhizn_v_figurnom_katanii

アナスタシア・シュピレワヤの引退が正式に発表されました。引退の原因はCOVID-19の後遺症です。ジュニアのトップクラスで戦い、世界的にもよく知られた選手の中から、病気に競技生命を絶たれる選手が出てきてしまいました。

以下ちょっと重い話の要約。

昨シーズンのオフに新しい環境に身を投じるべくコーチを変更したものの、ロックダウンのために練習ができなくなりました。自宅待機が解除されて練習を開始してわずか1週間でCOVID-19に感染しました。最初は自宅で治療を受けていましたが、熱が2か月続きました。抗生物質を服用しても改善せず、腎臓に痛みが出ました。息切れでベッドから起き上がり、トイレで喘いでいました。近くの病院で治療を受け、血液をきれいにしてもらいました。合併症は全身に及んでおり、強い吐き気やめまいがありました。退院しても熱が下がらず、再び自宅隔離されることになりました。練習を再開後の翌朝、足が痛くて立っていられないほどになりました。COVID-19の合併症により反応性関節炎になり、さらに3週間自宅にいることになりました。スケートを始めて1週間後に足が痛くなり、さらに両足が痛くなり、痛み止めを飲みました。薬には中毒性があるし、治療にはならないので服薬は症状を悪化させるだけでした。再診を受けたところ、両足の中足骨の骨折が見つかりました。病気後には関節が弱くなっていて、いつもの半分ぐらいの負荷でも、骨が耐えられなくなっていたようです。

当初はキャリアを終えようとは考えていなかったけれど、パートナーからメールが届きました。彼は未知の世界に疲れていて、新しいパートナーを探しているというものでした。いつ元気になるかも分からない私を待つのに疲れていると。私にとっては大きな痛手で、氷の上に立てないことを悟ってしまいました。鬱、無気力、それだけでした。世の中の状況を考えると、どうやってパートナーを探せばいいのか分かりませんでした。経験者と一緒になるために他人を巻き添えにするのは醜いことだし、未経験者を探すのは難しい。グリーシャ(グリゴリー・スミルノフ)とは10年間(※本当は8年ぐらい)一緒に滑ってきたから、隣に誰もいないのは想像もつかなかった。

私たちはタランテラやクイックステップのような速いテンポのプログラムが得意でした。身長差も最適で、私は彼をいつも信頼していて、相性もよかったんです。長い間正気を取り戻そうとしていました。私は自分の悩みを話すタイプではなくて、親しい人に対しては特にそう。だから自分を内側から食いつぶしてしまっていたんです。親が助けてくれて、母と一緒にベラルーシにいる叔母に会いに行った。そこで心理学者にも会いました。最初は自分のキャリアの終わりを認めることはできていなかったけど、心理学者の助けもあり、「遅かれ早かれ、いずれフィギュアスケートは自分の人生から去っていくのだ」ということを理解できるようになりました。ベラルーシへの旅で、フェンスの向こう側に立ちたいと思うようになりました。今は自分の専門分野の高等教育を受けています。

今は4歳から6歳の子供たちに教えています。私の仕事は、彼らにスケートのやり方を教え、フィギュアスケートへの愛を植え付けることです。将来はアイスダンスではなく、シングルのコーチになろうと考えています。ジャンプに関しては専門のコーチを雇うけど、それはまだ遠い先の話です。

コーチやパートナーには感謝の気持ちを伝えました。ファンにも感謝を伝えたいです。まだ引退を発表していない時期でも、多くの人が「元気にしていますか?」と手紙を書いてくれました。そのとき対応はできなかったけれど、とても感謝しています。アスリートにとって、ファンの応援がどれだけ大切なことか。人がお互いに優しくするのはとても大切なことです。相手が何を考えているかなんて、その瞬間には誰にも分かりません。不注意で辛辣な言葉は、相手に致命的に大きな傷を与えることになります。これはフィギュアスケートだけでなく、人生全般の話です。


COVID-19の感染で、まだ21歳の若い選手のキャリアが絶たれてしまいました。若くて健康だからといって大丈夫なわけではありません。彼女の壮絶な闘病と葛藤を見て、改めて自分も気をつけなければならないと思いました。

優雅さとアクロバティックさが融合した"シェルブールの雨傘"でユースオリンピックを制し、世界的にも名前を知られるようになりました。2017-2018シーズンはシュピスミ2人ともが怪我をしてしまい、シーズンを棒に振りましたが、2018-2019シーズンにシニアに上がっても、彼らの独創性は健在でした。FD"Thunder"では曲芸リフトを次々に繰り出していました。2019-2020シーズンは、日本のメディアがWikipediaを見て書いた「アイスダンスのリフトは肩より上に上げていはいけない」という15年近く前のルールを、RD"グリース"の重量挙げリフトで即行否定してくれました。本当にありがたい事例でした。ミスがあってロシア選手権の成績こそ振るいませんでしたが、シニアでも光る個性があり、4番手争いに絡めるだけの力は着実に積み上げていました。これからの活躍が期待されるカップルでした。

21歳での引退は残念なことですが、鬱状態から立ち直った彼女のことを応援したいです。たくさんの素敵なプログラムをどうもありがとうございました。最後にインタビュー中で一番印象に残った彼女の言葉を。

優勝したユースオリンピックを決して忘れない。休日がやってきたかのような、試合とは思えないような雰囲気でした。すべてが便利で、選手のために考え抜かれていて、笑顔でスケートに行けるんです。シニアのオリンピックには行けなかったけれど、コーチとして行ってみたいと思います。
2021
01.29

ISUコミュニケーション2367 世界選手権開催の方向

https://www.isu.org/inside-isu/isu-communications/communications/25453-2367-decisions-of-the-council-january-28-2021/file

1月28日のオンライン会議の決定事項が明らかにされました。

世界選手権
2021年3月22日~28日にスウェーデン・ストックホルムで開催予定。3月1日までに寄せられたエントリーに基づいて、オリンピック出場の資格制度の変更が必要かどうかを議論します。

2021-2022シーズン グランプリシリーズ日程
スケートアメリカ TBA 10月22日-24日
スケートカナダ バンクーバー 10月29日-31日
中国杯 重慶 11月5日-7日
NHK杯 TBA 11月12日-14日
フランス国際 グルノーブル 11月19日-21日
ロステレコム杯 モスクワ 11月26日-28日
グランプリファイナル 大阪 12月9日-12日

オリンピックのテストイベント
アジアントロフィーをオリンピックのテストイベントとし、10月13日-17日に開催することを決定。

2021年世界シンクロナイズドスケーティング選手権
COVID-19の影響により中止。2年連続での中止となります。

次回のミーティングは3月2日を予定しています。

世界選手権はバブル方式での開催が予定されています。肝心なスウェーデンにおけるCOVID-19の流行状況ですが、毎日2000~5000人程度の新規感染者が出ているようです。日本と同程度に感じますが、スウェーデンの人口は1000万人しかいません。国民の20人に1人は感染して、国民の1000人に1人はCOVID-19で亡くなっているわけです。かといって代替開催できる場所なんて地球にはないので、日程通りやるか中止かの二択かな。出場を辞退する国が多ければ、ネーベルホルン杯での最終予選で割り当てる枠を増やすのでしょうね。

https://skatecanada.ca/high-performance/resources/international-selection-criteria/
誰も出ねえんじゃねえか疑惑のあったカナダですが、連盟から選考プロセスのお知らせがありました。ということは派遣を予定しているということですね。カップル競技は格付け上位選手をそのまま送るとして、シングルは誰が派遣されるでしょうか。

テストイベントはグランプリシリーズの前週になりました。中国以外のトップ選手は出場しづらい日程なので、大半の選手が出場できないという点でフェアだと思います。中国のトップ選手はアジアントロフィー→中国杯→NHK杯→(グランプリファイナル)→(四大陸選手権?)→オリンピックで決まりですね。中国と日本を行き来する省エネシーズン。

選手のがんばりが無駄にならないように、多くの大会が開催されることを願っています。
2021
01.20

パパダキス&シゼロン 世界選手権欠場

https://www.ffsg.org/Papadakis-Cizeron-forfait-pour-les-Mondiaux

ガブリエラ・パパダキスギヨーム・シゼロンの世界選手権欠場が発表されました。2022年北京オリンピックを最優先事項として考えているためだそうです。開催されるかどうか不確実な世界選手権に向けて練習するよりは、来シーズンに焦点を当てる方がいいとの判断ですね。

日程通りに世界選手権が開催された際は、フランスのアイスダンスの出場枠は1つになることが濃厚で、2番手以降のカップルはモチベーションを保つのが辛くなると思います。しかしながら、パパシゼが2015年から枠取りを担い、2番手以降はその恩恵にあずかってきたわけですから、こんなものはお互い様なわけです。パパシゼには最高の形で来シーズンを迎えてもらいたいです。

このお知らせはフランス氷上競技連盟のホームページで発表されたものです。フランス連盟は枠取りに欲を出さず、選手の意思や体調を尊重するようになったのかな?とてもいいことですね。
2021
01.19

吉田唄菜&西山真瑚 解散

吉田唄菜西山真瑚のパートナーシップ解消が発表されました。昨日これを観たときに衝撃を受け、ブログで言及せずに朝まで寝かせてしまいました。

2019-2020シーズンは、ジュニアグランプリにはじまり、全日本ジュニア選手権、ユース五輪、世界ジュニア選手権と大活躍を見せました。FDのドン・キホーテは彼らにピッタリだったし、「こういう演技が観たかった」というダンスファンの欲望を満たすものを演じてくれました。今シーズンは演技を目にする機会は少なかったですが、日本のアイスダンスを牽引するカップルに成長してくれるものと思っていました。

カップル競技というものは、傍から見てうまくいっていても、方向性の違いで解散するのはよくあることです。そればかりはファンにはどうしようもありません。2人ともアイスダンスを続けて行く意思はあるようなので、新しいパートナーとの活躍を楽しみにしています。本音を言うとすっっっっっっっっごいうショックですが、素敵な演技をありがとうございました。そして、新たなダンスファンをたくさん作ってくれてありがとうございました。
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